【ただいま第3回の作品絶賛募集中!】 漫画脚本大賞必勝ガイド その③:こんな今後の展開案が読みたい!
2018/12/26 18:00
第3回のテーマは、ズバリ「今後の展開案」!!
今後の展開案…と言われてもピンとこない応募者の方は多いと思います。しかし、企画書にも脚本にも込められなかったアイデアをここに盛り込めればグンと選考委員の評価が上がること間違いなし。選外だったにもかかわらず魅力的な展開案を書いた応募者の方に担当編集が付いた、という過去の事例も実際にありました!!
今回は、本賞の選考委員の一人、週刊少年マガジン編集部のカズキ(またまた紛らわしくてすみません)が「今後の展開案」にまつわる悩みのアレコレにお答えしていきます!!
- Ⓠ1
- 展開案で何を書けばいい?
- Ⓐ1
- 今後の展開案で書いていただきたいのは、企画書と脚本では書ききれなかった、その作品で生まれるであろう面白いシーン・ネタ・展開の全てです。ラブコメなら続々現れる新ヒロインたちの魅力、ミステリなら1話で出された謎がどう解決するのか(あるいは次の事件ではどういった謎が生まれるのか)、能力バトルならライバルキャラの能力とその攻略法、などなど。企画書にはペラ1枚という縛りがありますし、脚本には1話分という縛りがあるので、その作品について応募者のみなさんが思いついていることを全て表現するのは難しいでしょう。そのフラストレーションを今後の展開案にぶつけてください!!
- Ⓠ2
- 今後の展開案で選考委員は何を見ている?
- Ⓐ2
- アイデアの量と質です。量、つまりアイデアの数は企画書や脚本だけではうまく判断できない場合が多いので展開案のなかでも何より大切。「もし連載が長く続いてもこの原作者さんであれば“出落ち”に陥らず、どんどんアイデアを出してくれるハズ」と選考委員に感じさせることができればもう勝利も同然。思いつく限りのシーン・ネタ・展開を詰め込みましょう!! 質、はちょっとわかりにくいかもしれませんが一つのアイデアの完成度のことです。例えば殺人事件の謎だけが書かれている展開案より、そのトリックの中身やその解き方まで書かれている展開案の方が「質が高い」ものになります。さらにそのアイデアに新奇性とおもしろさがあれば、より「質が高く」なります。出来るだけ多くの風呂敷を広げつつ、その畳み方を書いていけば、魅力的な展開案が出来上がっているはず!!
- Ⓠ3
- ネタバレは回避すべき? 完結の大オチまで一応決まってはいるけど…。
- Ⓐ3
- ネタバレは回避不要です!! Ⓐ2でお答えしたように、選考委員はアイデアの量と質を見ているわけで、ネタバレはむしろ避けないほうがいいでしょう。完結までの大まかな流れが書いてある方が展開案の評価は高まることが多いです。とはいえ、必ず完結の大オチが決まっていなければいけないかというと、そういう訳でもありません。例えば一話完結式の職業モノ等、作品の性質上大オチが定まっていないケースも多いと思います。そういう場合無理をして完結までの道程を書くより、一話一話の細かいアイデアを書き連ねていった方がいいでしょう!!
- Ⓠ4
- 書き方に決まりってある?
- Ⓐ4
- 形式は不問です。箇条書きでアイデアをつらつらと並べて頂いて何も問題もありません。選考委員は中身だけで審査させていただきます!!
ご参考になりましたでしょうか? 今後の展開案で、企画書・脚本で伝えきれなかった作品の魅力を存分に発揮してください!!
《漫画脚本大賞必勝ガイド》その①「企画書」編、その②「脚本」編も同時に公開されております! しっかり読んで、ドシドシご応募ください!! みなさんの応募作を拝読するのを楽しみにしております!!