【超実戦型×新・新人賞】 第2回THE GATE、2次選考の議事録を公開!

2016/03/03 00:00

THE GATE] [新人賞

【第2回THE GATE】の応募総数、272本。そのうち1次選考を通過した30本の中から、編集部員全員が意見を戦わせる白熱した選考の結果、今後の漫画界の中心となって活躍するかもしれない漫画家の卵たちによる12作品が最終選考への進出を決めました!(関連ニュース

当サイトではこの2次選考の様子を、ほぼノーカットでお届けします!


[漫画] 『発売日延期のお知らせ』
ヤマダネコたけし (奈良県・34歳)

ストーリー

新作ゲームの発売前に、バグを見つけ出すために行われるテストプレイ。そのゲームの中では、主人公のキャラ(勇者)は同じ行動を何回も繰り返させられ、メンタルは崩壊寸前!? ゲームのキャラクター視点の新感覚RPGギャグ漫画。


編集部員・J甲
私が担当です。こういったファンタジーでありながらギャグという、本人にとって未知のジャンルに挑戦したいとのことで、今回応募してくれました。みなさんのご意見を伺いたいです。

編集部員・T幸
切り口がとても面白いと思いました。テストプレイが行われているときの、ゲーム内のキャラクターが主人公という企画そのものは面白いですね。ただ後半になるにつれて、やや失速していったように感じました。もっと内容を濃くしていかなければいけないのでは、と思います。

事務局長・篠原
前回の応募作もギャグですよね。ギャグにこだわりがある方なんでしょうが、今回はややギャグの密度が足りないように感じました。個人的には、この方の長所は実は構成力や原稿の完成度などの、漫画を描く総合的な能力の高さなのではと感じています。思い切ってギャグ以外のジャンルに挑戦してみても良いのではないでしょうか。

編集部員・T渕
どういう読者を想定しているのかわからなかったです。ゲームをよくやっている人を読者に設定しているのかもしれないけど、テストプレイという題材だけで引っ張ってそういう読者の心をつかめるのかは疑問ですね。

事務局長・篠原
評価する声もありますが、想定読者がはっきり見えなかったり、話の盛り上がりが物足りないという声が多いようです。次回作に期待して、今回は落ちとします。




[漫画] 『青春バンパイア』
松本まつもと良生よしお (茨城県・36歳)

ストーリー

人間とバンパイアが共存する世界。中学生バンパイアの有田、松茂、竹元の3人は、かわいい女の子の血を吸いたいがモテない、というジレンマを抱えつつ、悶々もんもんとした日々を送っていた……。


編集部員・T幸
思春期のモヤモヤを、バンパイアで表現したのは斬新で面白いですね。モテないバンパイア三人組のキャラクターもそれぞれはっきりしていて魅力的でした。

編集部員・Y江
私もアイデアは新しくていいな、と思ったのですが、絵が気になりました。画力が足りないことで、この作品の魅力が損なわれている気がしています。そこは残念ですね。

編集部員・S宮
私もたしかに面白かったのですが、「ファンタジー要素のある中高生の恋愛もの」という題財が、モーニングの読者に受け入れられるのかどうかも、疑問でした。

モーニング編集長・宍倉ししくら
モーニングでは、「高校生が主人公で青春ものだから全部だめ」というわけではないですよ。ただ、童貞×バンパイアという企画自体は面白くても、上手く活かせていないように見えるのは気になりました。ストーリーも結局ありふれたものになってしまっている。もっと意外性のある物語にできたはずなのに、とは思いましたね……。

事務局長・篠原
アイデアを評価する声は多いですが、肝心のストーリーがお約束に終始してしまったという印象でしょうか。もっと面白くなりそうな題材、もっと面白いものを描きそうな作家ですね。次回作に期待して、今回は落ちとします。




[漫画] 『花を追う』
ハルヨシタケ (大阪府・19歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

主人公はちょっと地味めな女子高生。そんな彼女にある日突然の変化が起こる。クラスのムードメーカーで少し気になる男子・笹原ささはらの頭の上に、彼の「理想の女性像」が見えるようになってしまったのだ。自分を笹原の理想に近づけてゆこうとするうちに、笹原に対して淡い期待を抱き始めるのだが……。


編集部員・K田
全体的には10代の女の子が恋をする、という単純なストーリーの作品です。しかし、相手の理想の女性像が見えてしまう、というフィクションの設定を加えることで、面白い作品を創りだした作者に才能を感じました。

編集部員・Y原
欲を言うなら、多少ページを増やしてもいいからラストシーンをもう少しわかりやすくしてほしかったな。作中の時間がいきなり進んでいるから、誰が描かれているのかわかりづらかったです。

編集部員・T渕
ある男性が女性に対してどう思っているのか、ということを、理想の女性像が見えるという形で表現したそのアイデアが素晴らしいと思います。派手な演出を控えて、高校生の恋愛を素朴な物語に仕上げているのも好感が持てます。

事務局長・篠原
ラストシーンが若干じゃっかん消化不良でいかようにも読めてしまうのが難点ではありますが、小気味いいコマ運びにセンスを感じました。全体的に評価が高く、2次選考通過とします。




[漫画] 『サイダー』
山田やまだ理人りひと (長野県・28歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

炭酸の入った飲み物が苦手な女子高生・森島。ある夏の日、ちょっと気になっている同級生の男子、高木に出くわした。森島がのどが渇いていると言うと、高木は「飲む?」と飲みかけのラムネを差し出す。思わず受け取ってしまった森島は、ひと口飲んでみるが……。


事務局員・福島
何と言っても絵の透明感が素晴らしいですね。ラムネや最後に登場する氷もちゃんと透き通って見えるし、登場人物の澄んだ目もとてもきれいでした。読んでいて気持ちが良かったです。ただストーリーがあまり起伏のない、ややありふれたものになっていたのは惜しかったですね。

編集部員・Y江
私も絵を評価します。特に主人公の女の子が抜群にかわいいですね。ただ、登場人物のキャラクターは少し薄いような気がしました。もっとキャラが濃い、例えば男を振り回すような強い女の子、みたいな登場人物を描いてみても面白いんじゃないでしょうか。

編集部員・T内
今回の応募作の中で、登場人物の肉体感覚を絵にするのが一番上手い作者だな、と思いました。キャラクターのポーズや絵の構図に才能を感じましたね。

編集部員・T山
私はこの作者の絵はまだ未完成で、もっと伸びしろがあるように感じます。全体的にやや動きの表現が硬いし、作品の中で同じキャラクターの顔が微妙に違って見えたりと、まだまだ未熟なところがあるように思いました。人物を描く練習を積めば、どんどん上手くなっていくのでは、と期待しています。

事務局長・篠原
絵に魅力を感じる人が多いようです。キャラクターやストーリーの薄さはやや気になりますが、推す声多数ということで2次選考通過といたします。




[漫画] 『地球よ おわれと想っております』
飯田いいだ桃花ももか (東京都・18歳)

ストーリー

主人公は、会社でいじめにあっているOL。彼女の唯一の救いは、自宅で飼っている子豚だった。ある日、会社に遅刻してしまった彼女は、慌てていたせいで忘れ物をしていたことに気づく。再び大急ぎで家に戻ると、見知らぬ男がペットの子豚を食べていた。彼は彼女のひいおじいちゃんだと言うが……。


事務局員・長沢
担当希望です。かなり読みづらい作品ですが、何度か読み返せばストーリーを理解できると思います。会社員の女性が主人公で、勤め先に復讐する、というようなお話ですが、みなさんどう思われましたか?

編集部員・S宮
正直、読みづらいというか、絵もストーリーも私には理解できませんでした。そもそも何度も読み返さないといけないのはダメなんじゃないかな。何も考えずに勢いで描ききったように見えました。

編集部員・K田
でも、ときどきかっこいいコマが出てきたりしますよね。漫画の文法を学べばいい画面を作れる方なんじゃないでしょうか。

事務局員・福島
お話自体は面白いとは思えない作品ですが、魅力的な絵がたまに出てくるので最後まで読むことができました。あふれ出る怒りというか、ある種の狂気を感じます。18歳と若いし、これから期待できる方だと思います。

事務局長・篠原
まだ自分を表現するということにばかり興味があって、読者が意識できていないのかもしれないですね。かなりお若いし、担当がついて新たに取り組んでもらったほうがいいと思います。今回は落選として、次回以降に期待しましょう。




[漫画] 『憂鬱ゆううつは溶けて消える』
山部やまべ天資てんすけ (京都府・25歳)

ストーリー

「裏世界」という名の異世界に通い、日々怪物と戦う女子高生カナコ。裏世界はカナコたちの住む世界を侵食しつづけており、ついに友人たちも飲み込まれてしまう。カナコは友人を救い出すため、孤独な戦いに身を投じる。


事務局員・福島
担当を希望したいです。異世界にいる怪物たちの描写に作者の情念のようなものを感じました。主人公のアクションシーンも躍動的で、キャラクターを多彩なポーズで動かしているので読者を飽きさせない描き方ができていると思います。ただ、ストーリーや設定には、あまり目新しいところが感じられないのが残念です。

編集部員・Y川
キャラクターの感情の動きや、行動の一つ一つにリアリティーがありました。ストーリーを進めるためにご都合主義でキャラクターを作っていないところは好感が持てますね。

モーニング編集長・宍倉
キャラクターの表情がいいな、と思いました。特に目に力があって魅力的です。私もストーリーにはあまり魅力を感じませんでしたね。

編集部員・S宮
そもそもファンタジーのような設定にする必要性があるのでしょうか? 同じようなテーマでも、裏世界や怪物なんかを使わずに物語を作れたはず。もしかしたらそのほうがずっと魅力的かもしれません。

モーニング編集長・宍倉
それに関してはこの設定があったから、このキャラクターの表情が描けたのかなと思いますけどね。

事務局長・篠原
評価すべき点はありますが、完成度や新鮮味というところでは今一歩という感じでしょうか。次回に期待したいですね。新しくつく担当と頑張ってほしいところです。今回は落ちといたします。




[漫画] 『女心と秋の遭難。』
きはらゆりこ (兵庫県・27歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

小学校の遠足は山登り。下山中にいつの間にかクラスメートとはぐれてしまった女の子たちと先生一人。そんな状況だが乙女たちは恋バナを始め、辺りはどんどん暗くなり……。女生徒たちの安否と女心の行方はいかに!?


事務局員・高橋
この方は前回のTHE GATEの2次選考で落選してしまった方なのですが、その際に、魅力を感じて担当になりました。前回作でも感じたことですが、愛されるキャラクターを作る力があると思っています。

事務局員・冨士
女の子たちがイケメンに一瞬で心変わりするオチが良かったです。

編集部員・K藤
私も面白く読みました。ただ、改善点もあると思います。フワッとした雰囲気でありながら最後まで読めるというのはすごいことなんですが、それにしてもリアリティーがなさすぎる。先生も一緒に遭難してしまうという面白い設定があるのに、子供と先生の思考回路が同じレベルで描かれていて、先生という存在を活かしきれていなかったと思います。

編集部員・J甲
ちょっと抜けたキャラクターを描くのはすごく上手いと思いました。ただ、登場人物全員が同じようなボケ方をしていて、キャラクターにバリエーションが感じられなかったです。

編集部員・Y江
私も女の子たちがとにかくかわいいという印象です。意地悪そうな子がいたりとか、この子とあの子は仲が悪そうという関係性が見えたりなど、子供たちの見分けがつくようにキャラクターが描かれていればなお良かったと思います。

事務局長・篠原
この方はキャラクターの描き分けが課題のようですね。ただ、一方でキャラクターに魅力があるという声も多数ありました。作品としても読みやすく完成度が高いので、ここで落選とはせずに最終選考に残したいと思います。




[漫画] 『忘れの森』
管イチン (東京都・26歳)

ストーリー

宇英ユィインが目を覚ますと、そこは見慣れない森。眼前にはかつての登山仲間の姿が。二人は森を巡り様々な神秘を体験するが、先輩に渡された写真を見て、宇英はすべてを思い出す——。


編集部員・T幸
持ち込みを受けた際に新人賞への応募をおすすめしました。趣味の山登りに異世界モノを合体させて出来た話だそうです。どちらかの要素に寄せた話を次は描いたほうがいいのでは、とお話しています。韓国の方なので、まだ日本語に不慣れなところと発展途上の画力が課題です。皆さんの意見をお伺いできればと思います。

事務局員・福島
山登りをされているだけあって、自然の描写には迫力を感じました。ただ随所で挟み込まれる心理描写が多すぎてストーリーが散漫になってしまった印象です。 あとオチはあまりにも普通なのではないでしょうか。

編集部員・Y江
私はオチについては高評価です。こういう話の場合、主人公が死んでしまうという結末になりがちですが、生き返ったことで読後感も良くなっていると思いました。

編集部員・T渕
何が起きているか、コマを追っていってもさっぱりわからない。でも本人の頭の中には「何が起きて、どう話が転がっていくか」があると思うんです。後は伝える技術ですね。

事務局長・篠原
コマ運びはまだまだ拙いとは思いますが、ところどころに色気のある表情やコマはあると思いました。

モーニング編集長・宍倉
日本語の未熟さの問題で、この方の伝えたいことが完全に伝わっていないと思うんですよね。「作者が言わんとしていること」ことを頭の中でできるだけ補完しながら読んでみると、なかなかいい話なんじゃないかなとは思いました。精神世界で出会った先輩との交流も良いし、自然を一生懸命描写している点やキャラクターの絵については好感が持てます。現時点では絵を中心に評価しています。これから先、この方が日本で漫画を描いていくためには、日本語をある程度自在にこなすか、それに替わるなんらかの手段を見つけるのが先決だとは思います。

事務局長・篠原
ポテンシャルはある方だと思いますが、読みにくさを含め作品の完成度としては最終選考に残す水準には達していないというところでしょうか。次回作に期待して、今回は落選としたいと思います。




[漫画] 『PANDEMIC』
香納かのううぬ (京都府・23歳)

ストーリー

舞台は2570年。データ化された人類・デオノイドとそれ以外の人類に二分された地球。人類は悪魔の感染症・VRLに苦しんでいた。国際感染症対策機関でVRL撲滅ぼくめつを目指して働くハゼヤマはある日、街中で倒れかけた少女を助ける。それがきっかけとなり、ハゼヤマはデオノイドの壮大な計画の一端を目撃することになる——。


事務局員・高橋
担当です。前回のちば賞で『我が家は戦車』という漫画を描いて応募してくださった方です。ハッとさせられる表情がありますし、作者の熱量が感じられるところを高く評価しています。ただ、完成した作品を見るとこういうスケールの大きい話に挑戦するには少し早かったかな、という印象ではあります。

編集部員・Y江
すごく頑張っているな、という意味では評価しています。スケール感のあるSFを描こうとする気概が良いですね。ただ世界観や主人公の目的がほとんどセリフで表現されているので、ひたすら説明を読まされている気がしました。風呂敷を広げるだけで終わってしまった印象です。

事務局員・福島
熱量というか勢いがあって、すごいエネルギーを感じました。話はわかりにくいのですが、得体の知れない魅力を感じました。

編集部員・K渕
少しページをめくればコレはすごい作品だ、っていうのは誰もがわかるんですが、まったく状況が頭に入ってこない。というのも、コマにメリハリが感じられないんですね。意図的に描かない部分を作ったりして、情報量が過多になるのを防ぐ必要があると思いました。

モーニング編集長・宍倉
セリフも絵も全部版面からはみ出ているので、まずは版面を教えてあげたらどう? そういう基本を編集者がきちんと教えてあげないとダメだよ。

編集部員・T渕
この方は、短いページで話を詰め込んでいく練習が必要だと思いました。私がよく新人作家さんにやってもらうのは、単行本やモーニングを拡大コピーして原稿用紙でトレースしてもらう方法です。自分が好きな漫画家さんで、コマ割りが客観的にみても上手いなと思われる人を真似してもらうと、みるみる上達することがあるんです。

事務局長・篠原
ここまでの大作を描き上げるのですから並外れた情熱を持っているとは思いますが、まずは土台となる技術を身につける必要があるのかもしれません。まだまだ若い方なので、次回作に期待して今回は落選としたいと思います。




[漫画] 『ソラの音楽』
藤原ふじわらヒロツグ (東京都・22歳)

ストーリー

音楽高校の入試を控えたソラ。小学生のころ、父が苦しい経済状況の中で唯一買い与えてくれたバイオリンで合格を目指すソラだったが、ある日、不良達にバイオリンを壊されてしまう。試験まで後ひと月——。無事に試験を乗り越えることができるか!?


編集部員・K本
2年くらい前から担当させてもらっています。本人がバイオリンをやっていた経験があるので、その経験を活かして描いてもらったのがこの作品です。ただ、もう少し見せ場をしっかり作れると良かったなと思っています。

事務局員・高橋
前回作に比べると圧倒的に絵が上手くなっていますよね。人間って頑張ればここまでできるんだっていう感動すら覚えました。

編集部員・K本
アシスタントに入ってもらってから、かなり絵は上手くなっていますね。

編集部員・T渕
バイオリンというテーマをきちんと描けているかはピンと来なかったのですが、この方は、女の子の腹部にフェティシズムを感じているんでしょうか? ヘソ出しシーンが数多くあるんですが、それがすごくエロくて良かった。

編集部員・K本
どうなんでしょう(笑)。 女の子をかわいく描かないと始まらないタイプの話なので、一生懸命描いた結果だとは思いますよ。

編集部員・Y根
話も絵も一定レベルに達してはいるのですが、私は「幼稚さ」が気になってしまいました。モーニングの読者が満足できる作品ではないな、と。もう少し大人向けのテーマに挑戦してみてはどうでしょうか。

編集部員・S宮
あと一歩、何かが足りないという印象を受けました。主人公のキャラクターは魅力的なのですが、周りのキャラクターもその主人公に引っ張られてしまって、同じようなトーンのキャラクターしかいない気がします。

事務局長・篠原
主人公以外のキャラクターが類型的なので話が都合良く進んでしまって、結果として子供っぽい話になってしまったのではないでしょうか。主人公の次に重要なはずのお父さんのキャラも弱いですし。飛躍的に絵が上手くなっているところは評価したいですが、人間を描くことに目を向けて、次回作に挑戦してもらいたいですね。今回はここで落選としたいです。




[漫画] 『私は看護師!!』
風花ふうか (福岡県・19歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

2年目新米ナース・熊谷さち子は日々激務に追われていた。この忙しさには早く慣れなきゃいけないが、看護師には慣れていけないこともある。


事務局員・冨士
前半はドキュメンタリーチックに看護師はどういう仕事をしているのかなどの「看護師あるある」が書かれていて「へぇ、そんなこともあるんだ」という感じで読んでいましたが、後半ですべて持って行かれました。同じ病院に勤める先生が彼女に告げる一言が胸に突き刺さりました。ぜひ担当したいです。

事務局長・篠原
K藤さんも評価が高かったですよね。

編集部員・K藤
すごくコメディというか、笑いのセンスがあるなと思いました。登場人物の表情、リアクションが豊かで感心しました。その表情にオリジナリティがあるかと言われれば、「好きな漫画を模倣したかな?」という印象になってしまうんですけど、この人はまだ19歳だし、好きな漫画の表情の面白さを模倣できているというだけで素晴らしいと思います。

編集部員・M本
最初年齢を見ないで読んだときに、この人看護師さんなのかなと思ったんですけど、19歳でビックリしました。

事務局長・篠原
実際に働いているんですかね?

編集部員・M本
どうなんだろ? でも、働いている経験がないとここまで描けないと思う。

編集部員・K藤
友達とか身内にいるかもしれないですね。

事務局長・篠原
年齢的には看護学校1、2年目くらいですかね?

編集部員・M本
バックグラウンドはわからないけど、働いている経験がないとここまでは描けないように思う。短いけどキャリアがあるのか、人の話をすごく良く聞いたのか、もしくはその両方か。キャラクターの描き分けも良く出来てるよね。ひとクセあるお医者さんとか、認知症の患者、末期ガンの患者とか。最終的にはどこまでいけるかはわからないけど、作家性のある人だと思いました。

事務局長・篠原
患者さんの家族の顔も血がつながっているってわかりますし、細かいところまで配慮の行き届いている作品だと思いました。僕も1次選考で読んでこのテーマでこの内容かと驚きました。看護師という仕事を自分の中でよく消化して描けているし、すごく作家性がある方だなと思いました。他に何か意見のある人はいますか?

編集部員・T山
僕もこの方を評価していています。編集者が新人作家を見るとまず言いたくなること、つまり「魅力のあるキャラクターを作ってださい」「何を伝えたいのかわかりやすくしてださい」「いいシーンを作ってください」というのをすべてできているんですよね。本当に上手いな、と思いました。

事務局長・篠原
さっき冨士が胸に刺さったと言っていたセリフも、言葉自体は特別ではないんだけど、言われた人にとっては特別なものとして響いてる。これは物語を上手く描けている証拠だと思います。このまま成長すればとてもいい作家さんになるのではと期待してしまいますね。推す声が多いので通過にしたいと思います。




[漫画] 『たたずみっぱなし』
安島あじま藪太やぶた (埼玉県・31歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

工事現場のガードマンとして働く日和は、一日二回、楽しみにしていることがある。それは朝と夜に工事現場の前を通る女性・舞と挨拶を交わすこと。日和は彼女に惹かれながらも、アルバイトの身分の自分では釣り合わないとはなから諦めていたが、ある夜、転機が訪れる——。


事務局長・篠原
みなさんの採点を見ると結構評価が高めですね。担当のY江さん、お願いします。

編集部員・Y江
前回のTHE GATEにも出していた方なんですけど、そのときの作品がかなり暗いものだったので、今回は身近なものをテーマに明るい作品を描きませんかと打ち合わせして出来た作品です。

編集部員・T山
良く出来てると思いました。企画自体はそんなに目新しいものではないんですが、最後まで読ませる力がありました。絵も粗さはあるんですが、なんとなくつやがあってまだまだ伸びるかなと思いましたし、細かい所にも気を遣われているのが良かったです。最後の雪が降っているシーンのように、季節感を出すのって重要だと思うんですけど、それができていたので高評価にしました。ただひとつだけ難点を挙げると、最後のオチで女性の顔が4コマ並んでいるところの表情です。ここはすごく見せ場なはずなのに、少し表情が読み取りにくかったです。それさえなければすごく良かったのにな、と感じました。

編集部員・F永
僕も高評価を付けました。冴えないガードマンが、毎日、目の前を通る綺麗な女性を見るのを楽しみにしているというのにリアリティーがあって良かったし、登場人物がみんないい人で、読んでてすごく楽しかったです。

事務局長・篠原
編集長はどうでしたか?

モーニング編集長・宍倉
きっちり最後まで仕上げたところを評価しました。すごく面白い話かと言われるとそうではないんだけど、自分のアイデアを全部入れ込んで、作品としてしっかり描き上げている力作ですね。

事務局長・篠原
そういう評価の人が多そうな感じですね。

編集部員・K本
僕は、恋愛ものの作品を見ても良さが全然わからないんですけど、これだけはわかりました。胸にグッとくるものがありましたよ。

事務局長・篠原
前回の応募作はすごく暗い作品で、正直に言うと読むのがしんどかったですが、今作はとても読後感がよかった。明るい話のほうが読みやすいし、この方の良さが活きるのはこの方向性なのかもしれませんね。この作品は通過ということにさせていただきます。




[漫画] 『西さんと。』
山本やまもとゆうほ (東京都・25歳)

ストーリー

わが道を突き通す女の子・西さんと、彼女に振り回される愛美ちゃん。二人のほどよい距離感が生み出す、ゆるゆる学園生活!!


事務局長・篠原
二次選考に残った中では、唯一の4コマの作品でしたが皆さんどうでしょうか。

事務局員・高橋
ゆるい雰囲気の中にある毒が魅力的な作品ですね。キャラクターの造形自体はあまりインパクトがないですが、紙ヒコーキを投げるときなどの登場人物の細かな仕草の描写に才能を感じました。

事務局員・福島
少ない線でキャラをしっかり描いているのはとても好印象でした。今回は本数も少ないですし、このクオリティをより高めつつコンスタントにネタを作っていければ勝負できるのかもしれないと感じました。

事務局員・長沢
絵にはまだまだな部分がありますが、キャラクターのポーズがいいと思いました。ただ、読んでいて4コマのネタに既視感があるのが少し気になりました。時間をかけて次の作品を作っていくといいかなと思います。

事務局長・篠原
細かな部分にセンスは感じますが、まだ荒削りという評価でしょうか。次回に期待してここで落選としましょう。




[漫画] 『国分寺司遠のオカルト民俗学』
弓咲ゆみさきミサキックス (東京都・36歳)

ストーリー

東京M大学人文学部准教授・国分寺司遠の専攻は民俗学。しかし発表する論文はオカルトまがいの内容ばかりで大学側からも目を付けられている。教え子の零一から、長野県の山奥で真夜中に墓参りをする影を目撃したという話を聞き——!?


編集部員・K藤
担当です。今回と同じようなテイストのものを持ち込みで受けて、それを何回か打ち合わせでブラッシュアップしていこうという感じで進めてきました。ご意見をうかがえればと思います。

事務局員・関根
こういうジャンルは需要というか、お客さんは絶対にいるんじゃないかと思います。主人公も個性的でいいですよね。ただ、相方に色気がないのでもう少し華やかなほうが良かったかなと思います。妖怪は気持ち悪くてちょっと怖い感じで、想像力をかきたてられるところが素晴らしかったです。こういう民俗学とかをテーマにしたアプローチはモーニングの読者にも求められているんじゃないかなと思います。

編集部員・K渕
手堅く良く出来た作品だと思って読ませていただきました。ちょっと、とっつきにくい絵柄なんだけど、それを逆手に取ってこういう変なキャラクターを主人公にしているのは上手いと思います。ただ、最後に警察が解決していくというのはいただけないかなと思いました。主人公が何もしていないことになってしまうので、これは一考すべきだったんじゃないでしょうか。

編集部員・T渕
これは即身成仏だったというオチなのに、初めからイメージ映像として出てきてしまって、ネタバレになってしまっているもんね。

モーニング編集長・宍倉
まとまっているなとは思いました。でも、謎解き自体があまり面白くなかったですね。みんなが言う通り、ネタバレしちゃってたり、警察が解決したりとか。そのあたりは残念でした。

編集部員・K本
確かに読ませる作品ではあるけど、もうちょっと深い話が描けたらなおさらいいんじゃないかと思いますね。

事務局長・篠原
すごく惜しいところが多い作品ですが、最終選考に残すにはもう少し深みが必要かなと思います。次回以降に期待して、ここで落選とします。




[漫画] 『あの子の食事情』
Re:へんしん (福岡県・24歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

ぶっきらぼうなせいで、付き合った女の子にすぐにフラれてしまう高校生・かじは、屋上で転校生の女の子・花園はなぞのが「花」を食べているところを目撃してしまう。彼女は特定のものしか食べられない特殊な体質、「異食体質」だった。花園のことが気になり始める梶だが、秘密を知ったことで避けられてしまい——。


編集部員・K田
担当です。もともと異食体質という設定があり、それが原因でいじめられるという悲惨な話だったんですが、救いがないということで明るい話に作り変えてもらいました。

編集部員・T渕
今後も「異食体質」のような設定を作って、そこはかとなくいい話で少し色っぽい話を描いてみるといいと思う。それを毎週作れたらいい作家さんになれるんじゃないかな。

編集部員・J甲
アイデアもあるし、キャラクターの配置のバランスもいいと思う。

事務局長・篠原
メインの男女に加えて、男の子がもう一人いることでうまくキャラクターが動けるようになっていますよね。

編集部員・J甲
それぞれの気持ちの動きみたいなものが描けていて、楽しく読めました。

事務局長・篠原
高評価が多いですね。素直にいい作品でした。最終選考に残しましょう。




[漫画] 『ドメスティックハピネス』
二宮にのみや志郎しろう (千葉県・26歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

牛丼屋で母親に置き去りにされた三人の子どもたち。どうにか会計を済ませ、家に戻ると部屋の明かりが点いているのが外から見えた。母親がいると思い嬉しさで駆け出す子どもたちだったが、そこにいたのは家族を捨て、旅に出て行った父親だった。


事務局員・長沢
担当です。作者は前回のちばてつや賞で奨励賞を取った方です。特に打ち合わせはしていないのですがネームは読んで、最近導入したデジタル作画に慣れるという意味もあって、原稿を描くことを優先してもらいました。牛丼屋で楽しくなさそうに食べている家族の姿から思いついた話だそうです。前回も暗さが漂う作品を描かれていましたが、この方は今後どんな方向性を目指していくべきか、ご意見を伺いたいです。

編集部員・F沢
相対的な評価ではありますが、今回で一番面白いと思いました。本人の実感にもとづいたリアルな作品だと思います。決して明るくはないですが、シニカルで大人にも考えさせるところがあると思いました。

編集部員・K渕
この作品にはツッコミどころはいっぱいあると思う。最後まで読んでもなにも解決してないし。だけど、救いのない話をすごく楽しく読ませる技量はすごい。

事務局長・篠原
キャラクターがみんな明るいですよね。

編集部員・K渕
そう。確かにシチュエーションは暗いかも知れないけど、みんな明るくて、僕は楽しく読めましたよ。長男が父親を見て、こうなりたくない、こうなっちゃいけないって思うとか、成長するシーンもあるしね。

編集部員・K
とても深刻で、だからこそ面白いところがいっぱいあって、さあ、どうまとめてくるんだろうと思っていたら、唐突に終わってしまう。嫌な話、怖い話とかに向き合って描くことはしんどいと思いますが、最後まで向き合ってほしいです。なぜ、こういうあっさりした終わり方なのかというのを担当側で指摘してほしいと思いました。

編集部員・T原
前の作品も、今回のようなコントみたいなオチだったと思いますけど。それはあえてそうしているんですか?

事務局員・長沢
おそらく途中までは描きたいことを描けているのですが、まとめきれていないのだと思います。

編集部員・T原
笑いでオチをつけたいならそれでもいいですが、もうちょっと違う味をつけたいなら少し考えたほうがいいですね。読み応えのあるラストが作れないと、もったいないと思います。途中も面白いところはありますが、しゃべりすぎちゃっていて間が取れていない。どれが優先順位の高いエピソードやキャラだったのかを整理できていないから、わかりづらくなっているんでしょう。描きたいことを整理できれば、いきなり上がってくる人ではないでしょうか。

編集部員・T渕
前作は、自分の持ち味にプラスして、社会に認められようというところからあの設定が生まれたと思いますが、素のままだとこの上には行けないよということをわかってもらう必要があるかな。

事務局長・篠原
持っているものが良いからこそ、みなさん要求が高いですね。本作は通過としましょう。




[漫画] 『連環れんかんノ計』
トンカツ (大阪府・28歳)

ストーリー

呂布りょふをたぶらかし董卓とうたくを殺させた絶世の美女、貂蝉ちょうせん。呂布亡き後、三国志から消え去った傾国けいこくその後を描くifストーリー。


事務局員・福島
三国志の登場人物の「その後」を描く話なんですが、貂蝉という人物にスポットを当てたのは、目の付けどころが良いなと思いました。そこに挑戦した意欲を評価したいです。絵についても、好き嫌いが別れやすい個性的な絵柄だとは思いますが、僕は好きでした。ただお話については少しも物足りなかったかなと。

事務局員・高橋
このお話自体はまだ未完成というか、話にもなっていない段階だとは思います。ただ絵については、綺麗すぎて冷たい印象を受けたものの、画力は非常に高いと思いました。ぜひ担当についてみたいなと思いました。

編集部員・S宮
貂蝉という三国志に登場する謎の美女のその後を描くというのは面白い試みだけど、その先を読んでみても「実はこうだったんだ!」という驚きがなかったですね。

事務局長・篠原
着眼点や絵については評価する声がありますが、皆さん、今回の作品はまだ未完成という意見のようですね。担当と打ち合わせをして次回作を描き上げてほしいです。今回はここで落選としたいです。




[漫画] 『メーデー』
松ノ木まつのきセブン (福岡県・18歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

月が地球に落下するという予測が国連から発表された。建物の補強工事に勤しむ主人公・蒼生あおいは、発表から1ヵ月が経ったころ、幼なじみの世良せら奈々ななに再会する。大学を辞め、「将来の不安がなくなってむしろ楽になった」と口にする二人に、蒼生は納得がいかず——。


編集部員・K田
担当です。すごく生活感のあるキャラクターと背景を描く人なので、何か出来そうだなと思い、賞に出させていただきました。キャラクターの細かい動きがとても良く描けているのではないかと思います。

事務局員・福島
質問なんですけど、この話は作者の方が描きたいと言ったものなんですか?

編集部員・K田
最初に作者が考えられたのは、月が落ちてきてるけど、特に目的もなく3人が普通に生活してしゃべって終わり、という感じだったんです。そこから打ち合わせがスタートしました。

事務局長・篠原
編集長、すごく評価が高いと思いますが、どうでしたか?

モーニング編集長・宍倉
絵が個人的に好きだし、生活感もある、語り口も良かったですね。軽妙な語り口とキャラクターがとても合っていたので高評価を付けました。

編集部員・K渕
この人本当に18歳なの? この年齢でこれを描けるのはマジですごいと思う。

モーニング・ツー編集チーフ・三村
みずみずしい作品ですし、18歳相応だと思いますよ。すごいことには変わりないけど。

事務局長・篠原
才能にあふれてますよね。僕も一次選考で読んで思わずK田にメールしたくらい驚きました。

編集部員・K田
漫画家になりたい気持ちの強い人なので期待したいです。

事務局長・篠原
うん、ぜひ漫画家として長く活躍してほしいですね。非常に素晴らしい作品だと思いました。通過とさせていただきます。




[漫画] 『もうすぐ夜が明けて……』
まどおさむ (千葉県・29歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

男・男・女、児童養護施設の幼なじみの三人。彼らは過去の記憶、そして理不尽な世の中と戦いながら、絶望のその先を見つけようと懸命にあがく。


事務局長・篠原
197ページという超大作です。これも素晴らしいと思いました。編集部内の採点では『メーデー』と僅差きんさで1位ですね。

編集部員・K
3回読みなおしました。読み始める前は、197ページもあるから選考会ではそれについて何か否定的な意見を言わないとな、と思っていたんですが、読んでみると削れるところが一つもないんですよね。シーンとシーンのつなぎ目が全く途切れていなくて、表現一つ一つが必然に満ちていますし、長いページにわたって何度もたたけられるから感情を揺さぶられるんだということを実感しました。この作品、ページ数が長いですからどういった形で掲載しようかを考えていました。まだ賞も決まっていないのに(笑)。

事務局長・篠原
僕も1次選考のときに読んで「すごいのが来たぞ」と思わず編集長にメールしたんですよ。こういう原稿が送られてくるなんて、モーニングの新人賞も捨てたもんじゃないなと改めて実感しました。

編集部員・Y原
すごく面白くて作者本人に会いたいなと思いましたね。でも197ページ全部読まないとこの気持ちにはならないと思うから、ホント発表形式どうするかですよね。あと週刊で連載できるのかが気になります。

モーニング編集長・宍倉
それは後から考えればいいと思いますよ。賛成意見はいくらでも出ると思うので、他の意見がある方はいますか?

編集部員・T内
反対意見というほどではないんですけど、ちょっとわかりづらかったですね。才能はすごく感じるんですけど。次にどんな作品を描かれるかが楽しみです。

編集部員・K林
好きだからもちろん評価はしているんですけど、197ページもあるんだったら、もう少しわかりやすくならないとダメだと思うんですよ。100ページを超える漫画を描くんだったら、登場人物の個性ももっと出さないとまずいんじゃないかなぁ。話の切れ目を作るとわかりやすくなったと思います。

編集部員・T内
テーマとストーリー的に仕方がないんですが、やっぱり似たようなシーンが多い気はしますね。

事務局長・篠原
場面が点々と変わってわかりにくいという意見はよくわかりますが、場面が変わることで登場人物の感情の積み重なっていくのでやっぱりどの場面も必要なんだと思いますよ。僕は40ページ辺りから心をつかまれて、続きが気になって、長さは気にならなかったです。

編集部員・Y根
僕は100ページくらい読んで、場面転換も多いからわけがわからなくなってしまった。それで読むのを止めちゃったんだよね。

編集部員・J甲
僕は、面白いとは思ったけど、197ページというページ数に何かごまかされている気もするんですよね。でもやっぱりこれだけ描けるのは才能や作家性があるからだと思います。

事務局長・篠原
この作品に関しては基本的な評価は抜群に高いので、2次選考通過ということで、次に行きたいと思います。




[漫画] 『銀河のない夜、石田が歩く』
シュウ シコウ (大阪府・27歳)

ストーリー

今日、「死神」を定年退職する石田。同僚と共に人間界に降り、どんちゃん騒ぎを繰り広げた後、残されたわずかな時間を一人で過ごすことにするが……!?


編集部員・O道
前回のちばてつや賞にも応募された方で、そのとき担当になりました。初めて連絡した時には、すでにこの作品の原稿作業に入っていたため、打ち合わせはできていません。わかりづらいところが多いのは残念ですが、絵に関しては、女性のキャラクターがすごく可愛く描けているし、前作に比べると工夫や成長が見られると思います。何か意見がありましたらお願いします。

事務局長・篠原
何回読んでもよくわからなかったんですよ。死神が定年退職して、現世で送別会をするって内容はわかるんですが、最後がよくわからなかった。

事務局員・冨士
人間と死神が絡むシーンとか面白くて良かったんですけど、僕も最後がよくわかりませんでした。死神の手のひらから何か出ていくところがありましたけど、あれは何なのか気になりました。

編集部員・S宮
赤ちゃんの命を死神に奪われた母親が、死神に感謝するシーンがグッときた。この作品、打ち合わせしてたらどんな作品になったのかすごく興味あるね。打ち合わせする前に原稿描いちゃったのはもったいなかったかなぁ。わからない部分が多過ぎるよね。

事務局長・篠原
完成度をあげた作品で、次回また期待したいところですね。落選とさせていただきます。




[漫画] 『結婚コンシェルジュ寿ことぶき栄一郎えいいちろう
糸吉いとよし了一りょういち (千葉県・25歳)

ストーリー

結婚相談所という職場で新人の幸村幸子が一緒に仕事をすることになったのは、お客の欠点をずけずけ指摘する変わり者、寿英一郎。独身主義を掲げる規格外の結婚コンシェルジュが、さえない男をプロデュース!?


編集部員・O道
私が担当です。すでにちばてつや賞で受賞歴がある方ですが、一色さんとツジトモさんにぜひ読んでいただきたいとのことで、今回応募しました。

事務局員・関根
セリフの量やコマ割りなど、とにかく読者の読みやすさを重視して作られていて好感を持てました。寿栄一郎のつかみどころのないキャラクターも魅力的ですね。

事務局長・篠原
寿栄一郎はともかく、語り手の幸子のキャラクターがステレオタイプなのが気になりました。幸子がもっと特徴的なキャラクターだったら、寿との関係性でグッと面白くなるんじゃないかなと感じました。

編集部員・S宮
もう少し意外な展開があっても良かったような気がします。話は二転三転するのですが、結局どの場面でも先が読めてしまうのはもったいなかったですね。読みやすいのは読みやすいんだけど、読んだ後の印象が薄い。キャラにしてもストーリーにしてもこの「ありがち」な感じからいかに脱却するのかが課題ですね。

事務局長・篠原
好意的な評価もありましたが、全体としては評価が低いですね。次の作品に期待したいところです。今回は落選とします。




[漫画] 『警視庁撃剣世話掛』
あや壱月いづき (神奈川県・24歳)

ストーリー

華族の娘、西条さいじょう香芽かほめの周りでは、男性の不審死が相次いでいた。香芽の身辺を警護するため、警視庁でもっとも腕の立つ剣士たちが西条邸へ向かった。彼らが所属する部署の名は、「警視庁撃剣世話掛」。


事務局員・福島
私が担当です。作者の方から歴史だったり、昔の時代設定の作品を描いてみたいという話があったので、私からこの企画を提案して、描いていただきました。

モーニング・ツー編集チーフ・三村
いい男を描きたいんだろうな、っていう意志はひしひしと感じました。ただ、それならもっと見せ場をつくって盛り上げるとか、もっとかっこいいキャラクターを作ったほうが良いと思います。

編集部員・T渕
アクションシーンのほとんどでキャラクターが宙に浮いたような格好になっているのが気になりました。動きのあるシーンはもっと練習が必要ですね。どうしても、すごく身体が硬く見えてしまいます。

編集部員・S宮
明治で剣術や捕り物をやろうという企画意図はわかります。しかし、ストーリーについて言うと、登場人物たちの行動する動機にリアリティーが乏しい。どこかストーリーのために無理に行動を起こしているような印象を受けます。

事務局長・篠原
見るべきところもありますが、次に期待という感じでしょうか。今回は落ちといたします。




[漫画] 『本当にあった訳ではない怖い話』
野村のむらエージ (茨城県・38歳)

ストーリー

私の名前は松原美奈、21歳。東京で一人暮らしをする女子大生です。今日は……私が体験した恐ろしい話を皆さんにご紹介します。あれは去年の夏……。


事務局長・篠原
この作品、Y根さんが評価高いですね。

編集部員・Y根
1次選考通過作品をずーっと読んでて、疲れているところにこれを読んで、つい笑っちゃいました(笑)

事務局長・篠原
僕も同じですね。人面犬が出てくるところでつい笑っちゃいました。

編集部員・S宮
でも引っかかる部分はそこだけなんだよね。訴えかけてくるものがないというか。ギャグ漫画として見てもそこまで面白いかと言われるとそうでもないし……。

事務局員・冨士
僕も笑ったのは最後に人面犬が出てくるところだけで、そこしか憶えていないんですよね。1ページ目に出てくる女の子が可愛かったので期待していたんですが、出てくるのはおっさんばっかりで…。個人的にはこの人のストーリー重視の、かわいい女の子がもっと出てくる話を読んでみたいですね。

モーニング・ツー編集チーフ・三村
とりあえずもっと笑わせたいんだったら、ネタの量を増やしたほうが絶対いいよね。今回の作品ってネタをかぶせてるだけだから、今後はどれだけ豊富なネタを入れ込めるかだと思うよ。

事務局長・篠原
今後どんな作品を描いていくのか見てみたいですね。強く推す声もあまりないので、次に期待して今回は落選とします。




[漫画] 『花園と俺』
田峰たみね三季みき (東京都・25歳)

ストーリー

化粧品開発部の部長を務める女川おながわは、社運をかけた新商品開発プロジェクトを任される。会議にはひとクセもふたクセもある女性社員4人が集まり、議論は一向にまとまらない。まとまらないながらも、なんとかかんとか美容健康促進マシーン「メ・ドゥーサ」の試作機が出来上がったのだが——。


編集部員・K田
担当です。半年ほどやりとりをしながら、今回の原稿が出来上がりました。今後どういう方向性で攻めればいいかご意見を伺いたいと思います。

事務局員・高橋
この漫画、僕は結構楽しんで読めました。ここにいれば楽しそうだなと思える雰囲気を描けてるんじゃないかなと。

事務局員・冨士
化粧品会社の商品開発チームの話で、彼らが開発した商品を活用してお話を上手く進められていたと思います。途中までは現実味を帯びた商品だったんですが、最後だけ現実離れしていたんですよね。そこを統一できていれば2次選考通過できるレベルだなと感じました。

事務局長・篠原
若い人は評価が高いようですね。

編集部員・S宮
絵柄は本当に今風の絵だなという感じだね。ただ、内容はあと一歩水準に届いてないかなと思った。もう少しモーニングに寄せた、大人っぽい内容にしてみればいいかもしれない。

事務局長・篠原
僕ももう一歩かなと思います。皆さんの採点も低めですね。次回作に期待ということで落選とさせていただきます。




[漫画] 『三瓶さんぺい先生の時間』
夕海ゆうみ (東京都・25歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

三瓶先生は美人だ。しかし、そんな美人の授業を休み続けている男子が一人。学級委員の二階堂はその男子生徒・森永が授業をサボり続ける理由を探り出す。そう、三瓶先生には秘密があるのだ。


事務局長・篠原
これも若手中心に人気がある作品ですね。評価が高かった福島、どうでしたか?

事務局員・福島
個人的には今回のTHE GATEで一番良いと思いました。雰囲気がとても好みで、絵柄ととても合っていたと思います。さらっとオチの部分まで持ってきてるところに意外性を感じましたし、作家としての力も感じました。ただ、今回キャラクターの数があまり出てきていないので描き分けができるのかがわからないですけど、今後他にない雰囲気の漫画を描けるのではないかと思いました。担当希望です。

編集部員・T渕
この作品、ストライクゾーンから微妙に外れているんだよね。でもそれは外れてるんじゃなくて狙って外してるんだと思う。その外し方を安定的にできる作家さんって、その外れたところにいる読者が固定ファンになると思う。

事務局長・篠原
わざとじゃないとこの雰囲気にはならないですよね。独特のセンスが気持ちいい作品だなと思います。

編集部員・J甲
僕も担当希望なんですけど、すごいセンスを持っていて、わざと変なところに行こうとしている感じがいいなと思いました。読者を驚かせたり人を楽しませたいという意識があるのがとてもいい。是非この人と打ち合わせをしてみたいなと思いました。

事務局長・篠原
オチもそうですけど、読者の裏をかこうという意識がいいですよね。推す人もかなり多いですし、これは通過で決まりでしょう。




[漫画] 『好きな人の殺し方』
ULTRAウルトラ CLUTCHクラッチ (鹿児島・29歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

クラスメイトのハルオに告白したものの、まだ返事を聞けていない女子高生のユキ。ある日、彼女のもとに神の使いを名乗る少女・ミコが現れ、こう告げる。 「ずうっと上の丸い神様に会いにきて」。その言葉に従い、ハルオとともに学校の屋上へと向かったユキは、ある“錯覚”に気付いてしまう——。


編集部員・J甲
まず、タイトルがいいです。こういう話って新人賞でよく見受けられる話だなと思うんですが、これは細かい演出が上手いですね。じんわりと感動させられる作品でした。

事務局長・篠原
改めて見ると最初のシーンで男の子の机に花が置いてあったりとか、伏線が丁寧に描かれている。全体に気を配って作っているなという感じはしました。人の成長というものが自然に描けているのも良いなと。

モーニング・ツー編集チーフ・三村
なによりすごく読みやすかったです。終わり方がとても上手で、かつ自然でした。もちろん、こういう物語のアイデア自体が苦手って人もいるかも知れないけど、ちゃんと感情、ストーリー、キャラの説得力というのが伝わってきて、物語に入っていけるというのは才能が感じられるなと。この方の今後にはとても期待しています。

事務局員・長沢
最初に明らかに性格の悪そうな女の子が出てきて、いじめかなと思わせるんですが、実はそんなことなかったという風に、絵で人を見せる技術が絶妙だなと思いました。あと、ゴスロリ風の神様の使いが唐突に出てきたとき、描かれている世界観では異質なキャラなのに、自然とそこに溶け込ませていたのはすごいことだと思いました。

事務局長・篠原
絵もお話の作り方も上手く、概ね評価は高い作品ですね。通過としましょう。




[漫画] 『カメの兵隊』
野々村ののむら昌孝まさたか (愛媛県・45歳)

ストーリー

人間によって駆除されることを恐れるサンショウウオたちは、特殊な能力を持つ個体が現れたことを契機に、人間を襲い始める。しかし、自らの力では限界があると感じ、より力の強いミシシッピアカミミガメを利用し、兵隊とすることを思いつくのだった。


事務局員・関根
クセが強いですが、目を引く画力はありますね。

事務局員・冨士
確かに1ページ目から恐ろしいほどの気迫が伝わってきます。

編集部員・S宮
でも正直、設定がぶっ飛んでいてよくわからなかった。後半にかけては説教めいていて文章を読むのがつらかったかな。

事務局員・長沢
これを読んだことで、読者にどういう感情を想起してほしいのかがわかりづらいですね。もう少し、人間サイドにも話を振りながら、サンショウウオたちが人を殺すことを決めた理由を面白くみせてほしかったです。

事務局長・篠原
漫画全体の迫力はすごいですが、確かに読者を置いていってしまっている感じがあります。今回は落選としましょう。




[漫画] 『看板作家』
看板かんばん持子もちこ (千葉県・25歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

どこかの雑誌の看板作家になることを夢見ながら、看板持ちのアルバイトにいそしむ新人漫画家の主人公。撤去されるのを避けるため、わざわざ人が看板を持って立つ看板持ちというものは、すなわち「人間であることそのもの」が仕事。それゆえ何をするでもなく暇な彼女は、看板を持ちつつ漫画のネタを考え始めるのだが……。


編集部員・O道
アイデアありきの漫画ではありますが、セリフが面白くてすごく才能があると思いました。絵柄に味があるけど、少し地味なので、そこは担当がついて頑張っていけばいいと思います。

編集部員・H野
担当希望です。漫画家をテーマにした漫画はあまり好きじゃなかったのですが、この作品はとても面白いなと思いました。確かに絵については、手を抜いているように思えたので、そこは少し気になります。

編集部員・T渕
きっと頭がよくて器用な人だから、自分の画力の範囲で読みやすい漫画を作ろうとした結果こうなったんだと思う。

編集部員・K渕
今の状態だとピクトグラムみたいにも見えるから、登場人物に対して感情移入しづらいかな。(※ピクトグラム=絵文字や絵言葉のような図記号のこと。)

編集部員・T渕
そうですね。ウェブなんかで読むにはライトで読みやすくていいかなと思うけど。

事務局員・高橋
読んだときにすぐ、この人の絵だとわかるというのがいいなと思いました。完成度はまだまだなのですが、この人独自の芸風みたいなものはあると思います。

事務局長・篠原
独特のセンスがある作品ですね。絵により力が入って読みやすくなれば、もの凄く化けるかもしれません。この作品は通過としましょう。




[漫画] 『~三球勝負の賭け野球~ 新宿ストリート野球』
葛西かさい公平こうへい (東京都・35歳)

ストーリー

ドーピングも改造バットもなんでもあり! 歌舞伎町の地下球場で行われる三球勝負の賭け野球。打球を遠くに飛ばすだけ、速い球を投げるだけ、偏った才能を持つ化け物たちの戦いが始まる!


編集部員・T山
頭を空っぽにしても読める漫画になりうる可能性のある原作だなと思いました。この作者の方は、勘所かんどころがいいと思うんですよね。設定の作り方や、ビジュアルも含めたキャラクターの作り方が少し読めばわかる。ちょっとした工夫で世界観をわかりやすく演出することで、こいつらには野球しかないっていうのが伝わってくるんです。後は、この三球勝負が10本くらい書ければ良いですね。

事務局員・高橋
きちんと狙って企画を練っているところに、漫画の原作をやりたいんだなという気持ちが伝わってきました。

モーニング編集長・宍倉
設定とネタが面白かったです。どういうふうに描けばいいのかというところまで原作の中に描かれていて、描き手次第ではすごく面白いものになるんじゃないか、と。ただし、この三球勝負という設定で、どこまで続けられるかは疑問に思います。

編集部員・K藤
原作者は漫画家には思いつかないようなアイデアを出せるかどうか大事だと個人的には思っています。この作品について言えば、たとえばヤクザが指を詰めて魔球を投げられるようになるというのは『ダイナマイトどんどん』だし、地下に野球場があるのは『グラップラー刃牙バキ』だとしか思えなかった。既視感があるんですよね。原作者に必要なオリジナリティが備わっていない気がします。

事務局長・篠原
一発のアイデアの面白さはあるように思いますが、話の中に出てくる賭けの部分とか少し設定が適当な部分があるんですよね。新しくつく担当と打ち合わせをした次回作に期待したいです。今回はここで落選とします。




[漫画] 『クライムプロデューサー 犯罪演出家・一ノ瀬涼』
那月なつき恒太郎こうたろう (栃木県・38歳)

ストーリー

元検事であり弁護士でもある「クライム・プロデューサー」の一ノ瀬涼。彼の仕事は、犯罪実行希望者を「書類選考」し、「面接」に合格したものにだけ「脚本」を手渡し、「演技指導」を行い完全犯罪を遂行させることだった——。


事務局員・高橋
クライム・プロデューサーというアイデアは、もしかするとそれほど目新しくはないのかもしれませんが、私は面白いと思いました。

事務局長・篠原
設定は面白そうだなとは思ったんですが、せめて具体的なクライム・プロデュースを一つでも見せてくれたら良かったですね。

事務局員・高橋
そうなんですよね……。実はまだ肝心なところが始まっていないんですよ。

編集部員・T渕
自分じゃなくて人にやらせるという意味で、クライム・プロデューサーって昔から存在しているとも言えますよね? たとえばモリアーティー教授とか…。

編集部員・K
「クライム・プロデュース」っていう看板を掲げるところに新しさがあるとは思います。ただ、とにかく具体的なエピソードがないからなんとも言えないところではあります。

事務局長・篠原
全体的にまだ未知数すぎると思います。面白そうと言えば面白そうですが、まだその域を出ていないですよね。今回は落選として、誰かが担当になってこの先を書いてもらって、また応募してもらうのが良いと思います。


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