【モーニングの新人賞】 第68回ちばてつや賞一般部門の2次選考議事録を公開! 最終選考の結果は来年1/21発表予定です!

2015/12/10 19:00

ちばてつや賞] [新人賞

ちばてつや賞一般部門の2次選考は部内選考会です。

モーニング編集部員全員で議論を行い、参加者全員の投票により上位となった作品が、最終選考へと進みます。 その場で、自分の気に入った作品を最も熱を込めて説明した部員が、その新人作家の担当編集となります。

2015年度後期・第68回ちばてつや賞一般部門の1次選考を通過したのは29作品(一覧はこちら)。その中から、ちばてつや先生をお迎えしての最終選考に進出する10作品(一覧はこちら)を決めた議論の様子を、ぜひご覧ください!


【1】 『或る泥に塗れた男』
田辺翔平 (岡山県・26歳)

ストーリー

時は大正。作家の遠藤陽一郎は、様々な不思議道具を持つ、新沢晴一という青年と出会う。中でも遠藤は触れた物を墨に変えるという万年筆に興味を惹かれ——。


ちば賞事務局長・田渕 これは大正の小説家の話、かな。

編集部員・T岡 最後に小説家自身が墨になる話ですね。

編集部員・H野 モノローグと絵の独特な雰囲気がいいです。

編集部員・K本 話はごちゃごちゃしていてわかりづらいところもありますが、絵は水準以上ですね。

編集部員・T山 原稿の完成度は高いです。途中で不思議な道具が次々と出てくるシーンがありますが、それらを一つ一つ丁寧に描いていますよね。ストーリーはあまり面白くなかったんですが、演出をいろいろ工夫している点が散見されて、読者を面白がらせようという気持ちが伝わってきます。

編集部員・K本 「人の感情を色で表すメガネ」とか、いろんな不思議道具を捨てネタのように使っていると思いきや、ちゃんと最後で伏線として回収してますね。

ちば賞事務局長・田渕 その不思議道具を持ってくる新沢という男だけど、キャラがすごくブレてるんですよね。得体の知れない人物なのか、本当に主人公の小説家を心配しているのか。わざとブレさせているのかな。

編集部員・T岡 新沢が途中で小説家の身を案じたり焦ったりしているのは演技なんですかね?

ちば賞事務局長・田渕 そう、それがよくわからなくて。作者の中で統一ができていないのか、演技でそうさせてるのか、どっちかわからないところがあるんだよね。

編集部員・H野 主人公が抱いてる産みの苦しみなんかは実体験に基づいてるんだろうという気がしたんですが、そうだとすると果たしてそれ以外が描けるかなとは思いました。

ちば賞事務局長・田渕 頑張っているとは思います。この作者も才能を開花させてほしいと思います。




【2】 『我が家は戦車!』
香納うぬ (京都府・22歳)

ストーリー

佳苗たち一家の新居はなんと戦車だった! こんな家、絶対友達に知られたくない……恨むぞ家族! そんなある夜、我が家(戦車)が大量のパトカーに包囲されちゃって!?


編集部員・T橋 私が担当です。打ち合わせで「戦車が家になる」というアイデアを香納さんから聞いたとき、面白そうだなと思いこの作品を描いてもらいました。登場人物たちがみんな愛されるキャラクターで非常にいいと思っているのですが、どうでしょうか。ご意見をうかがいたいです。

編集部員・N沢 この家族、バカバカしいけど意外と可愛いですよね(笑)。

編集部員・Y江 発想はいいと思ったんですが、この話がギャグなのか日常モノなのか、よくわからないです。キャラのテンションやノリにもついていけなくて、感情移入できなかったです……。

モーニング編集長・宍倉 途中で周りの人が、戦車が家だと気付くのはもったいなかったですね。戦車に住むことをあたり前の世界にして、そのまま押し通して展開する手もありましたよね。

ちば賞事務局長・田渕 SFがあったなあ。横田順彌だっけ……? 日本人が全員トレーラーに住むようになるっていう。

編集部員・T橋 そこまでやり切ったほうがよかったということでしょうか。「家に来たらどうしよう」とかそういう日常的な悩みとかはナシにして、住人全員が戦車に住んでいると。

ちば賞事務局長・田渕 それだとパクリになるでしょ(笑)。

編集部員・S根 この作品の設定は面白いですが、どうやって読者を楽しませたいかがもう少し明快ではっきりしていたほうがいいかと。新人賞とはいえ、作家さんもその辺を意識してほしいと思います。




【3】 『悪童』(他1作)
岩波暁 (岩手県・23歳)

ストーリー

級友たちに一目置かれたい自意識から「不良」に憧れる少年。同じ学年の「不良」女子の悪戯に負の自分を見せつけられ、激しい憤りを覚える。忘れていた感傷を呼び覚まされる、せつない秀作。


編集部員・F沢 応募作にすごく均質なものが多いなかで、久々に自分が好きな「ベタ」な漫画でした。お嬢様っぽい女子と、彼女を好きな男子がいるというありがちな設定で、最初はギャグだと思って読んだんです。結果的にはギャグじゃなかったんですが、話に文学性があった。こういう人って全然違った方向性の作品も描けると思うので、自分はこの人にギャグを描いてもらいたいと思いました。よくよく読み返すと第一印象よりも絵は上達の余地があるかなと。とにかく話は今回の応募作の中で一番面白かった。

ちば賞事務局長・田渕 作品に初期の岩明均さんっぽい雰囲気がありますね。編集長はどうですか。

モーニング編集長・宍倉 たしかにまだ経験不足なところはあるけど、すごく情念を持って漫画を描いているという感じがします。

編集部員・T山 作者の年齢の割に大人な漫画だと思いました。絵は不安定だし、あまり漫画を描き慣れていないせいか読みにくさはあるんですけど、キャラクターの心情の移り変わりなどに大人っぽさがありましたね。なんとなく諸星大二郎さんを思い起こさせるというか。

ちば賞事務局長・田渕 たしかにこの人独特の感性は感じさせてくれるよね。漫画を描き慣れていないというのはその通りで、完成度という面では他の作品に見劣りするところがあるんだけど、将来性に期待したいです。




【4】 『忘レソコナイ』
平沢ゆうな (東京都・29歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

前田麻子の娘・柚葉ゆずははTVでも話題の天才少女。頭のいい娘とどう接していいのか悩んでいたある日、柚葉から「自分には前世の記憶がある」と告げられる。


編集部員・Y江 私が担当です。第67回(2015年前期)ちばてつや賞にて『天国に一番近い場所』で2次選考で落選された方です。その次の第37回(2014年後期)MANGA OPENにも投稿したんですが、その時は1次選考で落選でした。ご意見伺えればと思います。

ちば賞事務局長・田渕 この人は東野圭吾さんとか好きなのかな? 東野さんってベタな人間ドラマを描くためにSFの設定を使うでしょう。前回の安楽死の話もそうだけど、普通の人間ドラマのためにものすごく凝った設定を用意してるよね。

編集部員・Y江 どちらかと言うと設定から入る人だと思います。

編集部員・K田 僕はアイデアがすごく面白いと思って、それを最後まで魅力的に描き続けたのがいいと思いました。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 私も「前世の記憶」というテーマは面白いと思っていて、だけどそのテーマを掘り下げてるようには読めなかったですね。この8歳の女の子は25歳の男性の記憶を引き継いでいるのに、なぜ女の子の人格なんでしょう? 記憶を引き継いでいるって、自分が自分であるという人間のアイデンティティーに接触するすごく深いテーマだと思うんですけど、それを一切描かずにただの女の子として描いている時点で、おいしいところにダイブしていないという気がしたんです。

編集部員・F島 前世の記憶があるというテーマ自体は斬新なものではないですよね。かなりストレートにこのテーマを使っているので、もう少し変化球を狙って描けたらすごく面白かったんじゃないかという気がしました。

編集部員・T本 ラストで前世のお母さんに会いにいくシーンなんかは、話としては面白いんですが展開に納得がいかないですね。女の子が死んだ息子だと信じたんだとしたら、あっさり「息子の新しい人生をよろしく」なんて言わないでしょう。失ったはずの息子が戻ってきて……というシーンの展開としては、あまりにもご都合主義だなと思います。別に元の家族に戻る必要はないですが、そこを感情面でも納得させてほしいです。

編集部員・Y江 前回もご指摘があった設定を掘り下げきれない点や、キャラクターの感情なんかも今後の課題ですね。あと、担当としては絵も課題だと思っています。

モーニング編集長・宍倉 絵は悪くはないと思いますよ。母親を主人公にしたのがよかったです。こういう話だとだいたい天才少女のほうにフォーカスして天才性を描いたりしますが、平凡な母親を主人公にすることで物語に入りやすくなっています。最後に親子の話にしていった点も、読ませ方としてよかったと思います。




【5】 『パフューマン』
筧昌也 (東京都・37歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

嗅覚の異様に優れた男が、理想の「香り」の女に出会う。でも、彼女が惚れていたのは別の男。彼女の心をとらえるために、男の取った行動は? 匂いと臭いをめぐる、恋と悲しみの物語。


モーニング・ツー編集チーフ・三村 私が担当です。この方は第36回(2014年前期)MANGA OPENで『猫、造ります』で奨励賞を受賞したことがあります。前回の受賞作は映像作品だったのですが、今回は漫画を描いてもらいました。連載を目指していたのですが、まずは一度読み切りという形でまとめてみました。ただ、このネタには引き続き取り組んでいきたいので、もっと芯を入れるためにはどうしたらいいかと、いろいろ考えながら構築しているところです。

編集部員・T幸 まず絵を見て笑えたところが良かったです。女の子の顔とか、なんだか崩れているんだけど見ていて面白いし、読み終えたあとで「やっぱり匂いって重要なんだな」って思わせられたので、個人的には高評価です。

編集部員・Y江 私もすごく面白かったです! 匂いで相手のことが全部わかっちゃう主人公は大変だろうと思ったんですが(笑)。何度も読み返すと設定のアラとか、わかりづらいところも見えてきたんですけど、最初に読んだときはそのあたりにも気づかずに一気に読める勢いがありました。思わず笑っちゃったり、最後にこの主人公クソ野郎だなって思ったりとか……。でもそういうところも含めて面白かったので、この人が主人公の別の作品も読みたいと思ったんですよね。絵は魅力的ではなかったかもしれませんが、私はそんなに気にならなかったので。

編集部員・H野 絵については、恋愛モノの作品なのに美人が出てこないし、主人公も作中でイケメンと言われているだけで客観的に見るとそんなにイケメンじゃない。美男美女を描けないというのはちょっとマイナスかなと思います。また主人公が「匂いでいろんなことがわかる」という設定なんですが、その設定を抜きにするとただの嫌な奴で、応援したくならないんです。

編集部員・S根 でも題材の面では、「匂い」って物質が起こす現象なので、『もやしもん』みたいに絵にもできるし、極端な話をすれば世界中を匂いの地図で描くこともできる。それを使って犯罪を捜査する「パフューマン捜査官」みたいなこともできる。これはすごいネタだと思いました。

編集部員・T山 僕はこの方、漫画を読んだ経験がそんなに多くないのかな、という気がしました。あまりに我流で描いているせいで、細かい箇所で違和感が積み重なって、全体を通してちょっとわかりにくいな、という印象を読者に与えてしまっている。新人の中には漫画ばっかり読んでいて、他のジャンルからも吸収したほうがいいと思う方も多いんですが、この作家さんの場合はもっと漫画を読んだほうがいいのではないかと。

ちば賞事務局長・田渕 絵や表現については疑問符が付くところもあるけど、「匂い」というのは思わず自分の場合だったらどうだろうって考えてしまうような、普遍性があって広がりのあるネタだよね。




【6】 『VLAANDEREN』
吉田漫 (茨城県・22歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

時は17世紀。オランダの若き軍人・ステーンは包囲戦の指揮官に任命される。戦場を知らない若造と軽んじられながら、ベテラン兵士とも少しずつ打ち解けていくステーン。だが戦況は好転せず、ついに彼にも槍を取って前線で敵と相対する日が訪れる。

※お名前を「𠮷田漫」から変更しました。


編集部員・K本 僕は力作だと思いました。絵は硬いんだけど、それもまたこの作品の魅力だと思える雰囲気がありました。ただ最後までしっかり描き切っているのに、一番の見せどころがわかりづらく、最後まで平板なテンションが続いたのは残念ですね。もう少しメリハリをつけたほうがいいと思います。

ちば賞事務局長・田渕 私も高評価です。漫画を描くことにおいて近道をしていないというか、この時代の衣装や槍、城などを面倒くさがらずに描いている。おそらく描くこと自体が好きなんでしょうね。作品のテーマも、大人の感性を持っていると感じました。

編集部員・K林 すごく骨太な漫画を、それこそ原稿が絵で真っ黒になるまでしっかり描いている。このことを、僕はすごく評価しています。登場人物の顔にバリエーションがなくて、やや読みにくいという面はあったのですが、後半にいくにつれて背景と人物の描き込みがさらに緻密になっていった。「漫画」を頑張って描こうという意志を感じました。描きたいものを最後まで描き切る熱量が伝わってきましたね。

ちば賞事務局長・田渕 顔にしても表情は薄いんだけど、目のちょっとした筆加減だけで主人公の成長を表現したりする。そのあたりにセンスは感じるよね。

編集部員・K林 帽子や剣、槍といったアイテムと人物とのサイズ感は意外と難しいんですが、しっかり描けていた。

モーニング編集長・宍倉 今回最も一生懸命に原稿を描いてきた、という印象を受けました。これだけ丁寧に描くというのはある種の才能のなせる業だと思います。ただキャラクターに関しては、この時代に生きた人独特の心情みたいなものはあまりなくて、今の時代の人と変わらない。もう少し掘り下げられたのではないかと思います。

編集部員・M本 防衛線の構築と大砲の設置が戦局のテーマのはずなのに、それがほとんど描かれていない。そこだけはちょっと期待はずれでしたね。

編集部員・K藤 17世紀のオランダとスペインの戦争を題材にしているんですが、これならフィクションでも良かったのではないかと思います。全然知らない時代の話なので、興味深く読み進めたのですが、特にその時代設定が重要なわけではなかったかな、と。

ちば賞事務局長・田渕 歴史ものとして、もう少し踏み込んでほしいところはあったけど、ものすごく真摯に漫画に向き合って描いたことが伝わる原稿でした。




【7】 『=(イコール)』
工藤どく (埼玉県・24歳)

ストーリー

生涯で一つだけ魔法が使える世界。主人公の男子学生は細かいことに気づく能力から、クラスのアイドル内田さんが大人になる前に魔法を使ったことに気づいてしまい……。


編集部員・M本 解釈の分かれる作品だと思うんですが、この女の子が使った魔法は「主人公が自分を好きになる」魔法だと思ったんです。夏休みを最後に学校を去ることが決まっているから、そういう魔法を使ったんじゃないかと。普通の作品だと「自分がこんな魔法を使った」と最後に言ってしまいがちなんですが、あえて口にしないところを高評価します。ちょっとわかりにくいとは思うのですが。

編集部員・F沢 魔法の設定や、学校のクラスというコミュニティがしっかり描かれているなと。コマ割りが定まっていない気もするけど、場面転換やカットバックにドライブ感があって魅力を感じました。

編集部員・N沢 絵についてですが、すごく線が太いですよね。一見するといい絵に見えるけど、よく見るとやや粗さが目立ってしまう。独特の味はあるんですが……。

ちば賞事務局長・田渕 才能はすごく感じるんですが、もう少し描き慣れてくるとさらに良くなると思います。漫画をもっともっと描くことで絵も上達するだろうし、ストーリーも伝わりやすくなるでしょうね。




【8】 『夏の悪友』
はら九五 (東京都・26歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

同級生のゴリラにいじめられていた中学生・糖胴とうどう。だがある日、いじめの標的が転入生・皮先かわさきに移る。復讐心に燃える皮先に引っ張られるように、新旧いじめられっ子二人は結託してゴリラを「殺す」ために動き始めた。


編集部員・K本 よくできている話だと思いました。夏の間中、一生懸命殺し方を考えながら行きついた方法が「突き落とす」という手段なのはどうなのかとも思うんですが(笑)。そのあたりも漫画らしいというか、この二人が頑張っているところが楽しく読めて、人を殺すというテーマなのに不思議と読後感の良い話でした。

編集部員・T本 殺人を目指していたのにラストは爽やかという、一見矛盾したストーリー展開が違和感なく読める。それにカッコイイ顔がよく描けていると思いました。この方には、ぜひスポーツものを描いてほしい。

編集部員・T岡 シチュエーションによる表情の描き分けがすごかったです。主人公が死んだ魚のような目だと言われるシーンがあるんですね。「たしかに、この造形だとどう描いても死んだ魚以外には見えない」という顔のつくりだったんですが、だんだん打ち解けてきて生気を取り戻していく様を、造形を変えずに表現していた。写実的というよりは漫画的なデフォルメを上手く使って、人間の感情をしっかり描いていました。全体的なテーマとしては、いじめっ子を殺してやろうというネガティブなものなんですが、二人の関係性においてはこの目的がすごくポジティブに伝わってきて、気持ちよく読めたんですよね。

編集部員・F島 ストーリーも画面も良かったんですが、一番良かったのは語り口です。1ページ目で「久しぶりに主人公に平穏が訪れた。それはいじめの標的が変わったからだ」という、それまでの状況とこれから始まる物語のプロローグを1ページで全部終えてしまっているんですよね。その後もモノローグをたくさん連ねていながら、自然に読めるし、そのまま最後まで爽快に締める語り口って、努力で得られるものではないと思います。

編集部員・O道 導入となる1ページ目から、「読者に読んでもらおう」という意志を感じました。そういう意志をはっきり持って描かれた投稿作は少ないと思います。私もチーム男子の物語を、この人に描いてほしいです。

編集部員・F士 目的のために協力し合っている関係が、一緒にいるから楽しいというように変わっていくのが心地よかった。また高校生活やりたいなと思えるくらい(笑)。男の友情って熱いものがあるなと思いました。

編集部員・T山 頭の良さと感性が両方ある方だなと思いました。新人賞によくある「いじめ」というテーマをあえて描くにあたって、明るい話にするために、夏休みという時期を選んだんじゃないでしょうか。夏という舞台を表現するために、ちょっと空を高く描いたり、影を濃くしたり、スイカとかカルピスとか小物を使ったり、登場人物に汗を一筋たらしたり。そういう部分で、ちゃんと夏を描いて季節感を出そうとしているところがよかったです。その感覚を持っている時点で、この方は伸びると思いました。

ちば賞事務局長・田渕 このお話は、感情のある人物は主人公二人だけですが、それを増やしていけるといいですね。




【9】 『つくもがみの修繕屋』
桐島豊 (滋賀県・18歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

物が化け、精霊になった「つくも神」。そのつくも神たちの悩みを解決するのが、神無修繕屋のお仕事。ある日、ロックな皿器たちが結成したバンド「皿器夜行」がやって来て……!?


編集部員・J甲 作者自身が、こういう「かわいらしいもの」を描くのが楽しくて好きだということが、絵から伝わってきて好感を持ちました。ストーリーもポジティブで、読んでいて楽しかったです。ただセリフは整理して、読みやすくしたほうがいいなと。もっとキャラクターを洗練させたら、この設定で連載にできそうな気もします。この年でこれほどの完成度で漫画を描けるなら、これから先もっともっと面白いものが描けるのではないかと思いました。

編集部員・N沢 ボケとツッコミで構成されていて、つねにハイテンションで読んでいて疲れる部分はあったのですが、オチがすごく考えられていてインパクトがありました。今回の2次選考に残った作品の中で、一番「売り物」になる作品だと思いました。自分だったら買っちゃいます。

編集部員・T山 キャラを意識的に作ろうとしている姿勢は好印象でした。この年齢で、これだけ絵を描けると、ある程度のレベルのものは自然と描けてしまうのだと思いますが、ここから先「売り物」にするには、フキダシの中のセリフを整理するなど、担当が基本的な指摘をしながら、作品づくりに取り組んでいくことが重要だと思いました。




【10】 『失恋課長』
國分重里 (千葉県・28歳)

ストーリー

高峰秀夫(44歳)はいたって平凡なサラリーマン。だけど気弱な性格が災いして、いまだに独身。結婚へのあこがれが、今日も彼を様々な女性との甘い妄想に駆り立てる……。


編集部員・K本 担当です。第37回(2014年後期)MANGA OPENで『オカルトパパ!』という作品で、2次選考まで通過した方です。少女漫画っぽくなってしまう傾向にあったので、こちらから「おじさん」を描いてみませんかと提案しました。載る場所が青年誌なので、やはり30代や40代の男性読者が笑えるものがいいんじゃないかなと。アイデアはあるんですが、今回も作品の印象が女性っぽくなってしまったとは思います。

編集部員・K井 駆け落ちする回想シーンに描き文字で「かけおちっ」と描かれていたりと、そこはかとないユーモアを感じ面白かったです。おじさんや、1話目のヒロインのOLのキャラなどもよかったのですが、2話目に登場する女子高生との関係を妄想してしまったことにちょっと引いてしまいました。そこは踏みとどまりつつ、「おじさん」の楽しさを描いてほしかったです。

編集部員・F士 主人公がいろんな女性に対して妄想するのは面白かったのですが、その気弱な性格に、だんだんとまどろっこしい気持ちになってしまいました。

編集部員・T岡 過去、いい感じになった人と付き合えなかったことも、自分が嘘をついたからであって自業自得なんですよね。

編集部員・S原 「ダメなおじさんを描く楽しみ」をもっと研究したほうがいいと思います。男性を意識しているのなら、読み手がある程度好感を持つ描き方をしないといけないと思うのですが、個人的には感情移入できなかったかなと。

ちば賞事務局長・田渕 「おじさん」のキャラ造形が作者の書き慣れた手持ちの範囲からはみ出すと、味のある感じになったのかも。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 「寅さん」だけど、渥美清がいない感じがする。根本的な問題として、キャラを設定してもそこで留まらずに、もっと血が通ったものにする工夫があるべきだと思いました。




【11】 『リボルテック谷口』
二宮正明 (千葉県・26歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

事故で死んだはずの女子高生こはるは、不思議な力によって人形としてよみがえる。登校初日からクラスの人気者となるが、彼女が戻ったことをうとましく思う生徒もおり……。


編集部員・N沢 持ち込みを受け、担当になりました。その後いくつか描いていただいたのですが、救いのない話だったので、アホな話を描いてほしいとリクエストしてできたのが応募作です。タイトルは「リボルテックヤマグチ」という関節を動かせるフィギュアのシリーズから発想を得ています。若干ご都合主義な印象かもしれませんが、話に勢いがあると思います。

編集部員・K本 評価していますが、絵が粗いのでもっと線を整理しないと読者から嫌われちゃうかもしれない。既視感は感じたけど、それでも面白いと思いました。

編集部員・Y江 楽しかったです。設定がわかりづらいけど、とにかく登場するキャラが魅力的でよかったです。この話は重く描こうとしたらシリアスにも描けるけど、セリフのテンポなどで読後感をよくしている。このキャラで他の話も読みたいと思いました。

編集部員・S根 絵に愛嬌があってストーリーも面白いですよね。ロボットのこはるがバラバラになるシーンを描くなど、人を惹き付けようと意識している場面もあり好印象でした。とにかくキャラで読み手をぐいぐい引っぱる突破力がすばらしいです。

編集部員・T山 絵が上手で僕も評価しているのですが、単純に余分な要素を除く引き算が足りていないのが残念でした。異常なくらいセリフがあったり、コマが多かったりと、爽快な漫画なのにもたつきを感じてしまった。けど、すごく力量がある人だと思います。

ちば賞事務局長・田渕 人形やロボットって表情が作れないけど、逆に読者に内面を想像させ感情移入させることができるから、こはるを人形という設定にして正解だよね。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 面白かったけど、この作品をギャグとしてとらえていいのかわからず戸惑いを感じたのが若干残念だった。ギャグの分量、ネタの数を増やす。それができたら、相当期待できる作品だと思いました。




【12】 『タイドプール』
川島徹也 (栃木県・19歳)

ストーリー

上司を殴って職を失った八宏やひろは兄に頼まれ、兄の娘・悠を海に連れて行くことになる。海で泳ぐでもなく、突如ゴミ拾いを始めた悠にはある事情があって……。


モーニング編集長・宍倉 絵に対して独特の意識やこだわりが感じられました。24ページにまとめた構成力も評価するし、回想シーンも必要十分な印象でそのあたりの計算も効いていて、可能性を感じました。ページをめくらせる力はあるなと。ただオチの弱さが残念でした。

編集部員・J甲 読み味がいいですよね。それと熱帯魚をモチーフにした点も効果的だった。ただキャラクターがもっとシンクロしてラストにつながればよかったかなと。娘の友達がいじめられていたことと、主人公が前の職場で不当な扱いを受けていたことが、重なるようで重ならないのが気になりましたね。そのあたりがオチの弱さにつながったのかも。けど年齢の割にアイデアもよく構成力も感じました。

編集部員・F島 水の透明感をしっかり表現できている絵が好印象です。たしかにオチが弱いのですが、まとめようという意気込みは感じられて、作品を第三者の目線で冷静に見られる人だと思いました。

編集部員・T本 なんでもない話なのに、このページ数でドラマを作れているのがよかったです。小ネタからでも話を作れる方なのかも。ただ絵については、これからかなと思いました。

編集部員・M本 作者は10代なのに、30代とかでも読める作品に仕上がっていて、大人の感覚を描ける人ですよね。

ちば賞事務局長・田渕 評価はしているけど、ちょっと残念な部分があって。今回の話は答えのないテーマでもある。それに対して優等生のような結論をキャラクターは選択しているので、もう少しもがいてほしいと感じてしまった。これって作者の中で、体裁のいい落としどころを決めてから描きはじめたのかな?




【13】 『We Can Work It Out』
シュウシコウ (大阪府・27歳)

ストーリー

世界が平和になり、うだつが上がらない日々をおくる、元ヒーローのタツヒコ。かつての栄光を取り戻すべく彼が挑んだのは、昔の仲間達と「ヒーロー漫画」を描くことだった!?


編集部員・N沢 この90年代のアニメっぽい世界観に、自分を沈めてみたいと思えるというか……。読んでいて、この世界に俺は住みたい! と思わせてくれたところが、とてもいいと思いました。

編集部員・T山 絵はセンスを感じますが、少し古い印象を受けました。キャラも悪くないんですが、まだ作り込みが足りない気がします。ストーリーも、まあ普通かなと。

モーニング編集長・宍倉 ノゾミの遺した手紙で主人公が改心する理由が、まったくわからなかった。キャラに感情移入して読めないのが、この作品の欠点だと思います。

編集部員・O道 そうですね。主人公もただ漫画を描いただけで、特に何もしていない。話はあってないようなものです。でもキャラ達のかけ合いが面白くって、それだけで楽しく読めました。

ちば賞事務局長・田渕 愛らしいダメ人間を、たくさんかけるところはいいよね。

編集部員・O道 ダメな主人公が頑張る姿が格好いい、『カウボーイビバップ』みたいな漫画を描いてほしいです!




【14】 『うつくしい子ども』
春田りょう (東京都・28歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

アル中で鬱の母親から虐待を受けつつも、一心不乱に勉強する愛。酷い言葉をかけられても幼い弟が死んでしまっても、未来を摑むため、愛は切実なほど努力を続けていく。


編集部員・Y江 この方はまず絵がいいです。特に眼。1ページ目、主人公の射るような視線。これだけで「これは良い作品だ!」と思えてしまいます。担当を希望します。

編集部員・H野 僕も担当希望です。この作品はキャラの配置がすごく上手いですよね。主人公がいて、敵である母親がいて、支えであり弱点でもある弟がいて、そして背中を押してくれる役割の寿司屋の徳ちゃんがいる。物語の基本を見たというか。これってどんな作品にも当てはまる図式だと思うんです。

編集部員・T橋 僕はこの作品にどこか新井英樹さんと共通する部分を感じました。読み進めていくとどんどん苦しい気持ちになっていったんですが、新井さんの作品も読んでいるとつらい気持ちになることが多いので。

編集部員・M本 主人公の女の子に未来を切り拓こうとするエネルギーがあるので、そんなにつらい感じの作品になっていないんですよね。途中でこの女の子が「アルコールと鬱」という本を読んでいるコマがあるんですが、こういう大事な要素を何気なく入れられる点もいいですね。担当を希望します。

ちば賞事務局長・田渕 担当希望の人多いですね。

編集部員・J甲 僕も担当希望です。まずこの作品をして「うつくしい子ども」というタイトルつけるところに高いセンスを感じますし、女の子のセリフも良い。ただ弟が死ぬシーンがちょっと耐えられなくて……。物語のために子どもを殺すなよと怒りを覚えたんですが、でもそれって実はあの子に感情移入してしまっていたからなんですね。弟の登場シーンはとても少ないのに、この子を殺させたくないと感じている。これって凄いことですよ。

ちば賞事務局長・田渕 怒り、悲しみを想起させる漫画って数がどんどん数が減っているんですが、市場の需要はすごくあると思っています。『進撃の巨人』とかまさにそうですね。

編集部員・T原 私は皆さんと逆の評価ですね。こんなに幼い男の子が、愛着も感じていないお母さんの言うとおりに入水して死ぬなんてあり得ないです。小さい子だって貪欲だし、生きたいという気持ちがあります。子どもがちゃんと自分で生きていくというテーマなのに、こんなに軽々しく殺してしまうところで、「これは嘘だな」と感じました。勉強をして自立していくんだとか、アルコール中毒の母について思うとかのストーリーだけだったらよかったんですが。

編集部員・T岡 弟を躊躇なく殺してしまうやり方は、それを良いととるのか悪いととるのか人によって様々ですよね。僕はお話に対して妥協なく人物を使える意志の強い人なんだなと思いました。

編集部員・M本 特にお母さんの壊れっぷりにリアリティがありますね。フィクションでこれを描けていたとしたら、すごいと思います。

編集部員・S根 実体験であるかどうかは、どちらでもいいと思います。こういった重いテーマを明るいエネルギーで最後まで持っていけている時点で、かなり根性のある人じゃないかと。「明日へ逃げ込む」みたいなセリフも光るものがありますし、ぜひ会ってお話してみたいですね。担当を希望します。

編集部員・K林 読んでいてちゃんとお母さんにムカつけますし、きちんと人間の感情を描ける人ですね。即戦力だと思います。




【15】 『とある人狼のはなし。』
松田シベル (東京都・26歳)

ストーリー

母を亡くし、人狼最後の生き残りとなった青年。自らの正体を隠しながら肉屋の店員として働いていた。でも最近、なぜだか同じ肉屋で働く人間の女の子が気になってきて……。


編集部員・N沢 私が担当です。人狼(狼人間)が肉屋で働いていたら面白いのでは、と思ったのがきっかけで、この作品を描いてもらいました。もう少し膨らみのあるエピソードがあれば、さらに面白くなったと思うのですが、皆さんいかがでしょうか。

編集部員・F士 人狼の存在を思わずこちらが信じてしまうくらい、想像を膨らませて描いてほしかったです。耳と尻尾があって生肉を食べる、くらいしか狼っぽさがないですよね。

編集部員・T本 どこで読者を面白がらせようとしているのかが、よくわからなかった。オチも……あれは一体、どういうことなの?

編集部員・N沢 ええと、性的な意味で、彼女を「食べる」という……。

編集部員・T本 予想はしていたけど、それはオチとして、ちょっとどうなのかな(苦笑)。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 設定の掘り下げが甘いのかもしれない。でもこの人のセンス、なんか変わってますよね。実は読んでいる間、謎の笑いで腹がよじれそうになったんですよ。きっとセンスはあると思うんです。

編集部員・T本 語り口はいいですよね。

編集部員・K渕 うん。すっとぼけた妙な味はあるんだよ。でも結局、「出オチでしょ」っていう作品。人狼という設定を面白いと思って、ただそれだけで描いちゃったんだなと。

編集部員・M本 私は面白いし、可愛らしい作品だと思いました。そんなに設定を掘り下げる作品ではないのかな、という気もするんですが……。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 人狼とは何か、みたいなことを真剣に考える必要はなくて、笑いにするんだったらネタの量が足りないんだと思う。アイデアが足りない。それに笑わせたいのか、もっと別の何かを表現したいのか。この人狼という設定で何を描こうとしたのかがわからなかった。センス以外の武器を身につけたら、もっと良くなるはず。




【16】 『ODD FUTURE』
中島佑 (東京都・23歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

かつてお笑い芸人を目指していた清水は、同期の芸人に借金をして姿を消した。金の使い道はなんと「アイドル」。なぜ彼は芸人の道を捨てアイドルオタクとなったのか……!?

※お名前を「杉沢佑」から変更しました。


編集部員・J甲 先日のコミティアの出張編集部に持ち込みにきた方です。オリジナルの漫画を描いたのはこの作品が初めてだそうで、こいつはすごい! と思いました。地味可愛い女の子を漫画で表現するのって難しいと思うんですが、「おめめぱっちり」じゃなくても、女の子の可愛らしさをうまく表現できている。本人もすごくアイドルが好きで、よく模写をしているそうなので、そうやって描写力を培ったんだと思います。加えてかなり読みやすく、こんなに完成度の高い作品を、しかもオリジナルは初めてなのに描けるんだ! と驚いて、締め切り直前だったちば賞に出してもらうことにしました。

編集部員・M本 完成度が高い作品。芸人漫画としても、とてもレベルが高いと思います。

ちば賞事務局長・田渕 ちょっと『火花』(又吉直樹著の芥川賞受賞作)を思い出しますよね。

編集部員・T山 主人公の清水が最初はダメでウジウジしたやつなんですが、最後は周りの人に持ち上げられて格好よく見えるから驚きました。48ページ読み終わった時に、清水のネタを聞いてみたい! と思わせてくれたのが、すごいと思います。

編集部員・K林 セリフ回しが抜群に上手いですよね。アイドルオタクで、元芸人で、ライバルがいて、と意外と設定も凝っているんですけど、それを3行くらいの短いセリフで、説明的にはせずに、状況も含めてうまく伝えている。でもここまでされたら、ピン芸人である主人公のネタを見ない限り、最高点はつけたくないと思ってしまった……。

編集部員・K渕 実際にネタを見せなくても、主人公の清水はすごいやつなんだ! とどこかで思わせてくれたらいいのに、と俺も思った。

編集部員・K林 ボケでもツッコミでもなんでもいいから、少しでもそのすごさを実際に見せてくれればよかったな、と。

モーニング編集長・宍倉 それがないから、展開に盛り上がりが足りないと感じるのかもしれませんね。

編集部員・K林 そこさえクリアできれば、すぐ雑誌に掲載できるレベルだと思います。

ちば賞事務局長・田渕 面白いし才能があるというのは前提でひとつだけ言うなら、主人公の顔がいわゆるアイドルオタク像のテンプレになってしまっている。設定上はそうであっても、デブで眼鏡で暑苦しい、そんな主人公の顔を読者は長くは見ていたくないんですよ。みんなに愛される「いい三枚目の顔」が描けていたら、とてもよかったと思います。ときどき男前に見える、すごくいい顔はあるんだけどね。




【17】 『Jeepな彼女』
高橋由貴 (新潟県・21歳)

ストーリー

同じクラスの斎藤さんは、少し変わった女の子。容姿端麗、頭脳明晰、んでもって毎日Jeepを乗り回す。周りを寄せつけないクール&ドライな齋藤さん、一体本当はどんな女の子!?


編集部員・T幸 コミティアで持ち込みを受け、面白いと思ったのでそのままちば賞に出してもらいました。女性なんですが少し変わった方で、車がすごく好きみたいです。一番の愛読書は『頭文字D』。僕としてはこの場で、この絵柄と車(ジープ)というネタはありか、を聞いてみたいと思っています。

ちば賞事務局長・田渕 ジープの専門誌って世の中に存在しているかもしれないけど、コンビニでも書店でも見たことがないから、このネタに需要はないのでは、と思うけど……。

編集部員・K林 物語うんぬんはさておき、車をきちんと描いている場面がそんなになくて、この人は車の漫画を本当に描きたかったの? というのが正直な感想でした。車以外の漫画を描いたほうがいいんじゃないかな。

編集部員・O道 目力が強くて、キャラの絵はいいと思ったのですが。

ちば賞事務局長・田渕 ちょっと懐かしいタッチだよね。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 セリフ回しを見て、頭のいい人だという気がしたんです。センスはあるんだと思います。でも本当に車が好きだったらこの描き方はないだろう、という気はしました。

編集部員・T幸 ……次回作では、車以外のネタに挑戦してもらおうと思います。




【18】 『アルコホリック・ヴァンパイア』
muu (高知県・27歳)

ストーリー

酔っ払ったOLが路地裏を徘徊していたら、見知らぬ男につかみかかられ、首筋を噛まれてしまった。気を失うOL。目が覚めたらそこは「吸血鬼」が営む病院のベッドの上で……。


編集部員・K田 担当です。3ページくらいの漫画を描くのが上手い人で、印象に残る格好いい絵を描くことを得意としています。打ち合わせをしつつ、ページ数の多い作品をつくってもらいました。

編集部員・T橋 絵と読みやすさがいいと思いました。今回の作品の中で一番売れそうな絵ですよね。

編集部員・T本 ストーリーに比べてページ数が多いのは気になるんですが、絵とセリフでかっこいいシーンをつくる意欲があって、面白い絵を描いているのはすごくいいと思いました。この作品は65ページあるけど、30ページくらいだったらプロローグとしてすごくかっこいい内容だったんじゃないかなと。期待値は高いです。テンションが高いのもいいですし。

ちば賞事務局長・田渕 コマ割りの運動神経って後天的には、どうしようもない部分があるんですが、この人は抜群にいいものを持っていますよね。原作付きでもアリなんじゃないでしょうか。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 僕もそう思います。圧倒的に絵が上手いというか、華がある。ただコマ割りの部分で心配なところがあって、ページの中でほとんどコマを割っていないんですよね、2コマとか3コマばっかりで。そのあたりは今後、緻密に打ち合わせをする必要があると思います。漫画の描き方をまだよくわかってないのかな?

編集部員・K田 ウェブでずっと発表をしてきた人なので、その感覚が強いんだとは思います。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 それは多分そうですよね。紙仕様というか、ちゃんとしたコマ割りに適応できればプロになる可能性は高い。

ちば賞事務局長・田渕 でもこれから画面で見る人が増えるんだから、こういうのもアリっちゃアリなのかもしれないですね。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 そうかもしれないですが、「顔を描きたい」っていう欲求がすごく先に立っているので、ヒキの絵をもうちょっと増やしたほうがいい気がしていて。どこで、何を、誰がやっているのか、人がどういう位置関係にいるのかっていうところですね。ヒキの絵は極端に引いているんですよね。すごいアップとすごいヒキしかないというか、中間のコマがないんです。それを加えていけば、もっと読みやすくなると思います。でも顔を描くのがこれだけ好きな人は、それが相当な武器になると思いますよ。

ちば賞事務局長・田渕 浦沢直樹さんや弘兼憲史さんみたいにコマ割りが上手い人の漫画を練習用にトレースすると、リズムがわかってうまくなるというのは、昔から言われていますよね。

編集部員・S根 すごく面白くて即戦力に感じたので、逆に気になったんですが、「吸血鬼」みたいに有名なモチーフ、既存の世界観に頼っている印象が強かったです。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 たしかにストーリーに関してはもっと練る必要がある。でもとにかく絵を見せたいっていうことをそのまま出した作品だと思います。




【19】 『ママが。』
平木雅和 (千葉県・22歳)

ストーリー

朝、幼稚園児のマキが目を覚ますと「ごめんね」とだけ書かれた置き手紙とともに、ママの姿が消えていた。仕方なく幼稚園へ向かうマキだが、ママが帰ってくる様子はなく……。


編集部員・K田 持ち込みを受けて、担当になりました。まだ若いながら、電柱なんかを描くのがすごく上手いですし、細かい背景を丁寧に描く姿勢がいいと思っています。

編集部員・K いろいろ未熟なところはあるんですが、それでもエモーショナルに盛り上げてくれるところを評価しています。ママがいない状態で一人で幼稚園にくる変わった子どもの話なのかな、と思ったら翌日からは普通に寂しいという、キャラクターにブレがあるのが気になるところです。

編集部員・F沢 いい作品だと思っています。主人公の女の子は十分に自我があって、その成長や葛藤を丹念に描いています。そういう等身大のところに目がいく人ってどんどん減っている気がするので、青年誌としては死活問題なのかなと。そういう意味で作者は22歳なんですが、リアルなものを求めて描こうとしている姿勢に頼もしさを感じます。

編集部員・K本 哀しい話を描くと、なんとなく引きずられていい話に思えるんですが、最終的に元気になれるような話をつくらないといけないのかなと。単に人の同情心に頼って話をつくってしまうのは違う気がします。最近、哀しい話をつくる人が多いのは気になるところです。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 ネガティブな意見になってしまうのですが、子ども以外の話をつくってほしいと思います。大人を描くより子どもを描くほうが楽だから、子どもを描いている印象を受けます。楽しくて活動的なキャラの子どもだったらいいんですが、「かわいそう」っていうところに焦点があると、次の作品につながっていかないような気がしていて。

ちば賞事務局長・田渕 たしかにリアリティのない子どもですよね。あとマキの面倒をみることになる、キャラクターとしての「おばあちゃん」。普段、我々が触れ合わない人たちだからなんとなく成立しているように見えるんだけど、実はキャラクターとして弱い。大人の男女に挑戦してほしいですね。




【20】 『ガラスの純潔』
ハン (東京都・31歳)

ストーリー

30歳の誕生日を童貞のまま迎えた会社員・沼山は後輩・二宮さんに憧れている。悩むうちに沼山の手に突如謎のマークが現れ、セックスにまつわるとんでもない能力を手にする。


編集部員・K田 担当です。大人っぽいキャラクターを扱う方だったので何かできるんじゃないかと思い、やりとりをしながら作品にしていきました。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 「セックスが悪い」という主人公の主張がすごくよかったですよね(笑)。後半はさらに面白くする余地があった気がする。「セックスと闘い抜く男」っていうのが、どこまでいくのか見てみたかったです。どういう闘いになるのかよくわからないんですが(笑)。こういうテーマって暗いものが多いんですが、この作品は明るくて前向きでエンタメとしていいなと。才能のある人だと思います。

編集部員・Y江 くだらなくて面白かったです。途中で出てきたおじいさん誰だよ、みたいな感じもあって(笑)。最後まで突っ切ってもよかったのかもしれないですよね。主人公の決意が折れる理由があまり納得できませんでしたし、浮気調査をする人になるラストもわかりにくかったですね。

編集部員・O道 すごく楽しかったです。ただ絵が地味だなと。絵で読者をつかめるタイプではなさそうで、そこが課題だと思います。




【21】 『無刻さん』
左藤真通 (東京都・35歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

江戸で最も速い飛脚とされ、「無刻さん」と呼ばれる主人公。過去のトラウマから疲れきるまで走らないと眠ることもできない。ある日、自分を運べと言う幼い下女のチヅが現れる。


編集部員・K田 第1回(2015年前期)THE GATEで『この世の果てまで』という作品を出しており、2次選考まで通過した方です。今回の作品は初めて打ち合わせをした段階でほとんど出来上がっていました。

編集部員・O道 第1回(2015年前期)THE GATEの2次選考で担当を希望していたのもあるんですが、すごく面白いと思いました。ただ主人公のキャラクターデザインが、モーニングには向かないと思います。

モーニング編集長・宍倉 この作品自体は面白いと思いました。ただ絵が課題なのと、この先どうするかですね。

ちば賞事務局長・田渕 上手いし他誌に掲載された経験もあって、プロに足を突っ込んでいる人が応募してきたのだから、この企画とキャラで勝負していけるかが評価の基準ですね。

編集部員・J甲 今回の作品の中で一番キャラが立っていると思います。ラストもいい終わり方ですし。キャラクターデザインに対してはそこまで違和感は覚えないかなと。主人公がめちゃくちゃ強くて痛快でしたし、いい作品でした。

編集部員・F沢 時代劇のままで、捕物帳ができないかなと。時代小説ってサービスで食べ物が出てくるパターンがあるから、この作品に「日常」が入ってくるといいかもしれない。キャラクターがすごく立ってるし、シリーズ化できないのかな、と思いながら読んでいました。

ちば賞事務局長・田渕 やっぱり掲載歴のある人はレベルが違います。




【22】 『ジャッカル タクシー』
来栖未来矢 (東京都・37歳)

ストーリー

タクシー運転手の一狼は、恨みを抱く地縛霊を運べる力を持っていた。一狼は憎んでいる男を殺すためタクシーで拉致するのだが、途中で女の地縛霊が乗車してきて……。


編集部員・Y江 私が担当です。第37回(2014年後期)MANGA OPENで『星影2人きり』『カントリードライブ』の2作品を投稿していて、その時は2次選考落選でした。前回の2作品では「キャラクターが全員良い人すぎる」という講評があったので、悪い人も出してみたらどうでしょうかとアドバイスをしたところ、このネームが出てきました。

ちば賞事務局長・田渕 評価できるポイントもありますし、前よりも絵が上手くなってると思うんですが、皆さんどうでしょうか。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 セリフ回しに少し違和感がありますね。「うわっ、お前は死んだはず」とか。

編集部員・Y江 前回もセリフ回しが指摘されていました。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 真面目で誠実な方なんだと思います。読者にちゃんとわからせてあげるためにセリフで丁寧に説明しようとする結果、かえって違和感のあるセリフ回しになる。

編集部員・M本 設定も詰めきれてないと思います。呪い殺すと言いながら、物理的に殺してるし。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 たしかに呪ってないですね。

編集部員・M本 壁を抜けることができたり赤ちゃんを運ぶことができたり、何でもありすぎて、だったらタクシーいらないんじゃないかなと思って。しかもこういう能力を持ったタクシー運転手と、彼の復讐とがあまりリンクしていないように見える。設定をもっと緻密に考えるとか、このアイデアだったらこう展開するとか、そういう根本からやらないといけないという気がしました。

編集部員・K田 絵も上手いし漫画も読みやすいんですが、何かの武器を手に入れないといけないんだと思います。

ちば賞事務局長・田渕 読みやすいんだけど売りがない、ということですね。

編集部員・N沢 そういう人はけっこう多いですよね。逆に絵や構成力に足りないところがあっても、面白い企画とか、何か光る武器がある人は強いと思います。

編集部員・Y江 絵は安定しているので、次は企画から考えていきたいと思います。




【23】 『むらさきのすみれ』
悠後 (愛知県・22歳)

ストーリー

1年前に死んだ主人公は幽霊となり、奥さんのつくるお供えの量が多すぎて胃がもたれる日々を送っていた。お供えの量を減らすために、必死の試行錯誤が始まる。


編集部員・F島 第36回(2014年前期)MANGA OPENで1次落ちだった方です。ネームの打ち合わせをしつつ、設定などを整理していきました。絵にも魅力があると思います。

編集部員・K田 主人公は死んでいるのに暗くなく、楽しく読めました。それに「こういう奥さんが欲しい」と思わせるようなキャラクターができていると思います。

編集部員・K本 けっこう複雑なストーリーをがんばってつくっていますよね。わかりにくい部分もあるんですが、とにかくがんばっていると思います。

編集部員・M本 すごくルールがしっかりしていると思いました。霊が電気的な存在だっていうアイデアをきちんと駆使していて、記憶も電気的な存在だから最終的に奥さんの記憶に入り込むという説得力のある設定をまず評価したいです。あと奥さんが可愛くて、愛おしいと思えるのはいいと思いました。

ちば賞事務局長・田渕 確かにルールやストーリーはしっかりしているけど、一発ネタという感じがする。もっと粘って描いてほしいですね。




【24】 『我们是☆アスナ!』
山田裕太 (東京都・27歳)

ストーリー

僕の可愛い彼女は中国人。コスプレが趣味で、今は「未来少女アスナ」にハマっている。僕は彼女に嫌われるのが怖くて、自分の趣味を打ち明けられずにいて……。


モーニング編集長・宍倉 漫画を描き慣れている人ですね。今どきの話だとは思うけど、掘り下げが足りなくて浅いな、と思ってしまった。

ちば賞事務局長・田渕 前作を読んだ時にも思ったけど(第67回(2015年前期)ちばてつや賞にて『スラィリー・マミー!』で1次選考通過)、この人は物事を深く考えないまま、漫画を描いてしまっている感じがするんだよね。

編集部員・T山 私も重いテーマをあまりに軽く描き過ぎている印象を受けました。漫画がある程度描けてしまうぶん、粘りが足りない気がします。キャラに魅力がないのも残念。

編集部員・Y江 主人公の友達の行動が、あまりに酷ですよね。キャラにまったく感情移入できない。

編集部員・O道 漫画を描く力はあると思うので、問題は内容ですね。手クセで描くのをやめて、題材とじっくり向き合って作品をつくってほしいと思いました。




【25】 『惑星的役割論。』
ロイド (東京都・20歳)

ストーリー

世界は太陽君を中心に回っている。太陽君を遠まきに見つめるだけの主人公の女の子は「海王星」。太陽に近づきたい海王星は、遊園地で思い切った行動にでるが……。


編集部員・S根 人気が出る絵だと思いました。一目見たとたんに、自分の中に新しい感覚が湧き上がってきて、単純にわくわくさせてくれます。漫画として見ると、キャラがたくさん出てくるのはいいんですが、まとまり切っていない印象はありました。しかし世界観がハッキリ提示されているのが、素晴らしいと思いました。

ちば賞事務局長・田渕 漫画の体をなしていないけど、作者の内側に豊饒な世界があるのが感じられたので才能は評価します。描き込んでいった先に新しいエンターテインメントが出来るかもしれないですね。

編集部員・T岡 この作品、出だしは本当にコマ割りさえ怪しいんですが、後半に行くに従って読みやすくなってきます。ひょっとすると初めて描いた作品かもしれません。

ちば賞事務局長・田渕 年齢からしてもありえるかな。次回作で伸びることを期待したいですね。




【26】 『遣らずの雨』
カタルシス田中 (熊本県・22歳)

ストーリー

父親から日常的に暴力を受ける女子高生・翠。彼女は体の中に蟲を感じ、その蟲をうつすため様々な男性と関係をもつ毎日。ある日、翠は蛾を捕まえて理科室に入っていくクラスメートの林くんに興味を持つのだが——。


編集部員・Y江 イラストレーターをされている方のようです。

ちば賞事務局長・田渕 ちょっとひどい言い方をすると「上手い人の真似をしているけど実はあんまり上手くない」絵というのが私の感じたところでしょうか。

編集部員・T山 まだ担当になって日が浅いのかもしれませんが、担当者が打ち合わせをもう少しがんばらないと。コマ割りをとっても、どの順番で読めばいいのかわからないところが沢山ありました。




【27】 『恋文弁当』
natsukiiin (茨城県・21歳)

ストーリー

44歳会社員マツダと妻との関係はすでにマンネリ気味。代わり映えしない日常を送るマツダは部下が弁当で手紙のやり取りをしているのに触発され、思い切って妻に向けた手紙を弁当に入れるのだった。


ちば賞事務局長・田渕 F永と私で担当している方です。第1回(2015年前期)THE GATEの2次選考で落ちた方です。第37回(2014年後期)MANGA OPENで東村アキコ賞&編集部賞をダブル受賞し、「モーニング」掲載時に話題になった『僕の変な彼女』を読んで感動し、いても立ってもいられなくなって初めて漫画を描いて応募してきた人です。

編集部員・T橋 絵は前回と比べると少しうまくなっているくらいですが、ラストに感動しました。さわやかなものって個人的には好きな話ではないんですが、そんな自分に素直に認めさせるところに、優しいだけじゃない作者の力強さを感じました。

編集部員・F沢 この夫婦それぞれの人間像と男女の関係性に、作者の理想がはっきり見てとれた。そういうものを出している人は支持したいなと。

編集部員・T本 こういう形の連作が載って読者が読み方に慣れてくると、アンケートの人気も取りそうだけど、絵が未熟ですね。ひたすら描き込んで上達してください。




【28】 『ご恩は一生忘れません』
北郷海 (神奈川県・23歳)

☆2次選考通過作品

ストーリー

助けた犬が恩返しにやってきた。それもスーツを着て公務員の名刺を持って!? 女にフられたニートの俺は上から目線で説教される始末。しかもこの犬、言うことがいちいちもっともな上にイケメン(?)だから始末が悪い。


ちば賞事務局長・田渕 コミティアの出張編集部で持ち込みを受けた方です。陽性のものがにじみ出ているし、犬が犬なのにめっちゃ男前。

編集部員・N沢 犬がちゃんと犬のままの表情をしているのにかっこいいのが、なんというか悔しいです。というのは今回、2次選考に残っている15番の『とある人狼のはなし。』が自分の担当なので(笑)。こういう世界観をつくってみたいです。

編集部員・T本 鶴の恩返しがベースになってるから無理もないんですが、こんなにかっこいいキャラが描けるなら、犬じゃなくて普通のおっさんを描いても良かったのでは?

ちば賞事務局長・田渕 11番の『リボルテック谷口』と同じ効果で、人間じゃないから読み手が補正をしたり、内面を読み解こうとすることでプラスの効果が出る場合もあるからね。




【29】 『後藤くんの選択』
天野史朗 (埼玉県・32歳)

ストーリー

32歳で司法試験に合格した主人公・後藤くんは司法修習生としての生活を始める。裁判官の担当教官につき従いながら実習をするうちに、裁判の厳しい現実を知ることになっていく。


編集部員・S木 第65回(2014年前期)ちばてつや賞で『グリーングリーン』という作品で奨励賞を受賞した方です。部内ではかなりの高評価で人気もあったのですが、その後の作品はいくつかの部内コンペでもあまり評価を得られませんでした。再スタートということで、やや作風を変え、地に足のついた職業ものにしてみました。

編集部員・T原 難しいテーマを頑張ろうとするあまり詰め込みすぎ、このページ数があるのにネームがギチギチで読みにくい。この作者の才能が、この作風に向いているのかわかりませんが、ただこの頑張りは認めて評価せざるを得ないなと。

ちば賞事務局長・田渕 最初は物語の通り、地方の裁判官の卵が実録で描いてると思っていたら、作者が『グリーングリーン』を描いた人で驚いた。あの柔らかい手と目で、繊細に世界に触れていくような手法は捨てちゃったの?

編集部員・S木 芸術性の強い作者で、自我に向き合う話がメインになりがちなので、作家の個性は抑え、あえてこちらの路線を試してみました。

ちば賞事務局長・田渕 これはこれで、お客さんをおいてけぼりにしているのかもしれないね。作家の才能が発揮できるテーマや題材を見つけられるといいと思う。


なお、2015年度後期・第68回ちばてつや賞一般部門の最終選考結果は、2016年1月21日(木)発売&配信開始の「モーニング」「週刊Dモーニング」8号誌上にて発表を予定しています。


そして、2016年度前期・第69回ちばてつや賞一般部門の作品募集がただいま受け付け中です! 締め切りは2016年2月29日(月)当日消印有効です。次の主役はあなたです!



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