【新人賞】 第37回MANGA OPEN、2次選考の議事録を公開します!

2015/03/05 00:00

MANGA OPEN] [新人賞

第37回MANGA OPENの応募総数、334本。うち1次選考を通過した27本の中から、編集部員全員が意見をかわす入念な選考の結果、今後のモーニングを支える存在になるかもしれない、漫画家の卵たちによる12作品が最終選考への進出を決めました!(関連ニュース

当サイトでは、この2次選考の様子を、ほぼノーカットでお届けします! 青年漫画誌で最もデビュー数の多い新人賞、MANGA OPENの議事録をぜひご覧ください。

なお、MANGA OPENは今回の第37回をもってリニューアルします。新たなる新人賞第1回【THE GATE】の作品募集はすでに始まっています! 詳しくはこちらへ!



[漫画] 『魚と水』
えだまめろう(神奈川県・20歳)

【ストーリー】 大学に入学した虎太郎は、キャンパスで謎の美女・土師(はじ)に声を掛けられ、金魚サークルに勧誘される。とある事情から金魚を毛嫌いしている虎太郎は、それを断固拒否。しかしそんな折、金魚サークルに事件が起こり……。

事務局員・平野 僕が担当です。まだ20歳と若くて、とてもヤル気のある人で、しょっちゅう編集部に来て打ち合わせしてます。

事務局員・寺山 この「金魚サークル」というテーマはどういう経緯で決まったんですか?

事務局員・平野 今までわりと抽象的でふわっとした作品ばかり描いていたので、今回は自分の半径5メートルを描いてみようということで、彼女は大学生なので大学のサークルの話、それもちょっと変わったサークルがいいね、ということで相談して決めました。

事務局長・篠原 みんなの評価を見てみると、結構厳しめですね。とにかく話が軽すぎる。まだ20歳と若いから、これからもっといろんな人生経験を積んでいってほしいですね。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 金魚を題材にした理由が、読んでいくうちにわかればいいんだけど、それがわからないままで、この人別に金魚のこと好きじゃないんだろうなって思っちゃって。新人さんって変わったことを描かなくちゃと思ってマイナーな入口を選びがちなんだけど、ただ選ぶだけじゃなくて、そこに例えば金魚すくいをバトル漫画として描く、みたいな新しい切り口を提示して、それを面白いと思わせないと成立しないんだよね。金魚サークルのここが面白んだっていうポイントを見せてほしかった。もっと作家さんが素直に自分が面白いと思ったことを描いた方がいいんじゃないかと思いました。

編集部員・T渕 自分が見た世界を漫画に落とし込めれば理想的だけど、この人はまだ、自分が読んだ漫画を元に漫画を描いてる段階だと思う。モーニングでは受け入れられにくいけど、そういう「再生産」的作品だって需要はあるみたいだから、逆にそこを研ぎ澄まして、世の中で流行っているものに特化して描くっていうのもありかもしれない。

事務局長・篠原 どちらにしろデビューまではまだ時間がかかるかと思います。でもまだ若いし、いつ化けるかもわからないし、この先に期待という事で、今回はここで落選とします。




[漫画] 『キャント!』
町田翠まちだ みどり(東京都・24歳)

【ストーリー】 引っ込み思案の女子高生・柏崎。得意なのは反復横跳びくらい。ある日、体力テストで柏崎の反復横跳びを見た同級生の上野ちひろに市民体育館に連れていかれると、そこで柏崎は同級生の衝撃の姿を目撃する。カバディと連呼し続ける、その姿を!

事務局員・上甲 私が担当しています。カバディという題材は良いと思っているのですが、上野の父親が死んでいたりする設定など、あらためて読むと設定がシリアスすぎる部分があって、そこが課題かな、と。上手く笑ってもらえると良いのですが……。

事務局長・篠原 ギャグなのか、スポ根なのかはっきりしない印象です。どう読んでいいのかわからないところがありますよね。ギャグにしては重すぎる感じがするんです。

事務局員・上甲 そうなんですよね。読み筋が明確ではない。ギャグ漫画だと思って読んだ人はわりと評価が高いのですが。

事務局員・高橋 僕は、ギャグ漫画だと思って読んだので面白かったです。上野がカバディと連呼するところなんて、笑いが止まらなかったです。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 うーん……。ギャグだとするとネタが少ないですよね。私はギャグ漫画ではなく、カバディ漫画だと思って読みました。ただ、カバディ漫画として捉えるなら、カバディならではの何かについて言及しないといけないはずなんですが、この漫画にはカバディのどんなところが好きなのかといった描写がない。どうも、変わった題材を扱って、摑みの部分だけキャッチーにしたような印象があります。

事務局長・篠原 私の印象としては、ギャグ漫画を描きたい作家さんではないと思うんです。意図したところと違う印象を読者に与えてしまっている気がします。

事務局員・上甲 そうですね…。まだ、この話を消化しきれていない部分があるのかもしれません。設定、キャラクター含めて、もう少しハッキリとした方向性を示せるようにしていきたいです。

事務局長・篠原 絵柄は非常にかわいらしくて魅力があると思います。ただ、次回作以降の成長に期待するということで、今回は落選とさせていただきます。




[漫画] 『YUMITAN』
斎藤羽凧さいとう うたこ(福島県・34歳)

【ストーリー】 エリート科学者の一(はじめ)は、学生時代の論文が評価され、軍部から最強の生物兵器を作ることを命じられる。試行錯誤を経て、彼は最強の感染力と致死力を持つウィルス・YUMITANを生み出すことに成功するのだが——。

事務局長・篠原 最強の生物兵器・YUMITANを作ってしまった科学者の恍惚と悲哀……というお話です。

事務局員・高橋 担当です。何度か新人賞に応募しているのですが、今回は、スケールの大きな話に挑戦しているところが良かったです。課題としては、論理的に物語を展開する力が不足していて、非常に読み辛いところでしょうか。

事務局員・上甲 たしかにすごくわかりにくい話ではあるけれど、不思議な発想で漫画を描く人だなと思いました。

事務局長・篠原 個人的には、前作よりも線が整理されている分、画がつまらなくなってしまったかなあと思います。

編集部員・K藤 私は今回の絵柄についても独特な魅力を感じました。発想もかなり奇天烈だし、一方で、他国のスパイの裏切りといったようなエンターテインメント的な仕掛けもある。

事務局員・平野 そうですよね。僕もこの作品、結構好きなんです。ただ、ちゃんと読もうとしないと読み切れない。コマの数・ネームの量がとにかく多いです、思いついたことを全部描こうとして、ゴチャゴチャした話になってしまっている。

編集部員・S宮 絵柄という意味では、私も前回の方が好きでした。荒削りな感じがなくなってしまったように思えます。

事務局長・篠原 評価する声もありますが、次回作での成長を期待するのが良いかと思います。今回は、落選としましょう。




[漫画] 『みっちぃの学童保育』
大塚美智子おおつか みちこ(東京都・26歳)

【ストーリー】 漫画家を目指すみっちぃは、子供好きが高じて学童保育の仕事をすることに。新人保育士の奮闘をほんわかコミカルに描く4コマ漫画。

編集部員・S木 これは僕が持ち込みを受けて、担当になりました。漫画を描くのは初めてだそうで、イラストレーターを目指しつつ、学童保育の先生を6、7年続けているそうです。個人的にはとても上手いと思います。

編集部員・T幸 単なる子育てマンガとは違った視点で子供を見ている、というのもあり、作中で子供たちが主人公・みっちぃの行動に予想外の反応を示すのが面白かったです。作者が子供をよく見てるのがわかりますね。絵もほんわかしていて好きです。

事務局員・関根 子供たちが非常にかわいらしいので、心が荒れたりしているときはこういう作品を読めば癒されるのではないでしょうか。現に私も癒されましたし(笑)主人公のキャラクターも明るくていいと思います。

編集部員・Y江 良くも悪くも、全く嫌みがなく、単純にかわいいなあ、という印象だけが残りました。ただ、ここから続きが気になる、これからも新作を読みたいという気持ちにはなりませんでしたね。

モーニング編集長・島田 この漫画はとにかく読みやすいのが評価できます。4コマ漫画が読みにくかったらダメだからね。でも、それ以外に何かウリがあるかっていうと……ちょっと見当たらない。

編集部員・K さきほど子供のことをよく見ているという意見がありましたけど、私は実際に子供と接していなくても、想像で描けちゃいそうな話ばっかりだな、っていう気がしてしまいますね。せっかく学童保育の先生という仕事をしているわけだから、その職業ならではの独自の視点とか、切り口があったらいいのに、とは思います。

事務局長・篠原 支持する人もいましたが、やはり何か一つ読者の心にひっかかる、作者独特の感性なり、視点なりがほしい、ということでしょうか。作者の今後に期待しつつ、この作品は落ちということにします。




[漫画] 『はんなり』
今井悠太いまい ゆうた(高知県・29歳)

【ストーリー】 行くあてもなく京都をさまよっていた家出少女は、ひょんなことから舞妓志望と間違われ、置屋で舞妓を目指すことに。しかし、彼女を待っていたのは、厳しい修業の日々だった——。

編集部員・Y江 私が担当です。前回のMANGA OPENの一次選考で落選した作品をみて担当になりました。今回は墨で描かれていますが、前回の応募時は普通のペンで描かれていました。セリフもほとんどない芸術的な作風だったのですが、エンターテインメント寄りの作品を描くのは初めてみたいで、今度は逆にセリフが多めになってしまいました。とはいえ、着物の描きこみにはセンスを感じます。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 私は個人的には今回の選考作品のなかで、作者のほとばしる思いは一番感じました。とはいえ、とにかくセリフの量が多いですね。これはかなり読みづらいです。

編集部員・K渕 この人、アシスタント経験があるっていう割には、両断ちの描き方とか全然わかってないね。めいっぱい描いちゃってる。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 ストーリーに関して言うと、どうして主人公が最終的に舞妓を目指すようになるのか今一つよくわからないです。

モーニング編集長・島田 それは俺もわからなかった。だから、結局何でもない話に見えちゃうね。

編集部員・T渕 でも私には、この作者は、何か計り知れない力を隠して持っているようにも感じられました。もしかしたら大化けするかもしれませんよ。

事務局長・篠原 作者の秘めている力に期待ということで、今回は落選とします。




[漫画] 『いりこぎん』
三輪みわまこと(東京都・31歳)

☆2次選考通過作品

【ストーリー】 血縁は無いものの、義理の姉妹として育った姉・サトと妹・ミツコ。ある日、ミツコは姉のあられもない姿を見てしまう。その時から、養女として下女同然の扱いを受けてきたサトが、ミツコに対して抱く複雑な気持ちに気づき始め——。

編集部員・O道 登場人物の内面を描くのに、心理ネームに頼らずに、掛け合いなどで見せていこうとしているのは好感が持てました。正面を向いた人物の顔にはもう少し華やかさが必要だな、とは思ったものの、横顔がとても魅力的で、お姉さんのサトがいやらしいことをしているシーンなんか、すごく艶っぽい表情が描けていて、作者の才能を感じます。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 こういう話って、わりと湿っぽいラストになりがちなんだけど、ちゃんと少し明るい感じで終わっているのはよかったです。私もこのお姉さんのいやらしいシーンが圧倒的にいいと思います。作者は男性だということですが、女性作家かと思うくらい、女性キャラにリアリティを感じました。

編集部員・T渕 上手いし、経歴を見てると四季賞も取っててマンガオンウェブにもちょこちょこ投稿しているんですよね。私見ですが、こういう人ってオシャレな、冷たい感じの絵に走りがちなんです。でもこの人の絵は、艶っぽくてちゃんと体温を感じられる。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 そういう人が描かないと、このお姉さんってただの嫌な人に見えちゃうかもしれませんね。キャラの作り方も上手だな、と思います。

モーニング編集長・島田 でも俺はこの話、よくわからなかったな。特にラスト。

編集部員・T渕 私の理解では、お姉さんが結局は妹のことが嫌いだったっていう話だと思います。だから最後にお姉さんが妹を殴ったんだと。

事務局員・寺山 いや、僕は不義を働いた婚約者のことはどうでもいいから、妹のことを正してあげなくちゃっていう思いで、姉は殴ったんだと考えたんですが。つまり姉妹愛の話だと。

編集部員・M本 姉の心の中にあったのは、何でも持っている妹への嫉妬ゆえの憎しみじゃないの?

編集部員・O道 でも最後のシーンで並んで食事をしている描写があるので、憎しみはあっても、やっぱり姉妹として心のどこかでつながっているっていうことじゃないんですか。

事務局員・上甲 愛憎半ばするっていう感じかな。

事務局長・篠原 議論は尽きませんが、これだけラストの解釈が語れる作品ですし、積極的に推す声も多いので、通過といたします。




[ネーム原作] 『缶詰列島』
三原久みはら きゅう(鳥取県・34歳)

☆2次選考通過作品

【ストーリー】 2115年、日本列島は謎の壁に覆われ、国外はおろか県外にも行くことを許されない超鎖国社会になっていた。鳥取に生まれ育ち、そんな社会に疑問を抱いていた女子高生、美蘭と花梨は、外の世界を見るため壁の外へ旅立つことを決意する……。

事務局長・篠原 この作品はネーム原作ですね。この方は実際鳥取に暮らしてるみたいですね。俺も香川住んでた時こんな感じでした。非常によくわかる! 瀬戸内海に見えない壁があって、甲子園とかプロ野球とかJリーグとか、その向こうで起きてることは全部別世界の話みたいな(笑)。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 鳥取から島根に行くっていうのがすごいよね(笑)。これは鳥取に暮らしてる人しか描けない。僕はこの作品めちゃくちゃ評価してるんだけど、ただ設定とか世界観で不安なところもいっぱいあって、まず会って話を聞いてみたいな、という気はします。

モーニング編集長・島田 その後のプロットも付いてたじゃない。

事務局長・篠原 付いてましたが、面白そうだけど結構ふわっともしてましたよね。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 結局県境ってどうなってて、どこから入るか、そういう緻密な部分って大事だと思うんですよね。食べ物とかどういうものを食べてて、どういう名物があるのかとか、その辺の今の現実との違いや、あるいは共通してる部分とか、そういう世界観の設定と、現実とのリンクをきっちり作れれば、もしかしたらすごいワクワクする話になるかも。作者の中では作ってあるのかもしれないけど、それがわからなかったので。

モーニング編集長・島田 この作品は、すごい評価が割れてるね。高い人と低い人と。

編集部員・K林 僕は、この作品すっごい面白いと思ったんですけど、ネーム原作ってことで高評価はつけられなかったです。こういう漫画でネーム原作ってできるのかなって。

モーニング編集長・島田 ネーム原作ならもっと緻密に作ってほしいよな。

編集部員・T渕 こういう閉鎖された中に階層がある社会って、面白いのはわかるけど、こんな無理矢理な理屈を作って現代日本でやるくらいならファンタジーでやった方がいいんじゃないかな。突拍子がなさすぎて、ほとんどの人ついていけないんじゃないかな。

モーニング編集長・島田 こういうSFの話は、今のモーニングに欠けてるジャンルで、俺もすごくいいなと思ったんだけど、この話はさ、小説にした方がいいんじゃないの? こういうジャンルの漫画でヒットしてるのってさ、どれも漫画にする必然性があるんだよ。それは変形して人喰うとか、絵的に派手なもの。この話は絵に落とし込んだ時に、ワクワクする要素が少ないなと。この話は意外と、設定よりキャラがうまいと思った。でもそれにしてもやっぱりちょっと地味だから売れなさそうだな……。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 僕が思ってるのは、モーニングにしろモーツーにしろ、冒険する話が今少ないなって。冒険する話って意外と思いつかないんですよ。だから、この着想は価値があると思います。もっとロジックを積み上げていく必要があるけど。

事務局員・高橋 僕も女の子が冒険していくのがとても良いし、設定が素晴らしいと思いました。なかなか出てこないアイデアだと思うし、破綻してる部分もあるかもしれないんですが、企みを持っているというか、自分で核心を持って世界を構築しようとしているところが良いと思いました。

事務局員・平野 ネーム原作って書いてあるんですけど、できれば本人に絵も描いてほしいと思いました。すごい良い絵だと思ったんで。この人くらいの画力で売れてる作家さんいっぱいいると思います!

モーニング編集長・島田 実際その通りで、この人自分で描きゃいいんだよ。

事務局員・平野 僕はこの作品とても高評価で、是非担当したいと思ってます。この作品に限らず、他にもいろんなアイデアを出せる人だと思うんですよね。なので会って話してみたいです。

事務局員・関根 私もこの人担当したくて、私は絵の上手さとか全くわかんないんですけど、この人の絵で全然いいかなと。すごい雰囲気出てて、天井空いたら空が赤いシーンとかはぞっとしました。絵はなんとか頑張ってもらって、アイデアの部分で、細かい部分をもっと詰めていきたいです。

事務局長・篠原 なるほど。「ネーム原作」という点に色んな意見がありますが、この段階で落とすレベルではないと思うので、この作品は通過とし、誰が担当するかはあらためて決めましょう。




[漫画] 『死神探偵』
はらぺそ(東京都・27歳)

【ストーリー】 事件を解決したくてたまらない自称探偵の男と、その助手の二人組が、とある町にやってきた。その町では事件どころか人の姿も見かけない。二人の行く先々では必ず事件が起こるため、町の人々は彼らを恐れ身を隠していたのだった。男にとってそれは由々しき事態。そこで彼がとった行動は——。

事務局員・冨士 持ち込みで受けた方です。持ち込みを受けたとき、僕はまだ入社したばかりで全然持ち込みに慣れていなかったので抽象的な意見しか出せなかったんですけど、その抽象的な意見を正確に汲み取り、上方修正されていました。

事務局長・篠原 何か意見がある人はいますか?

事務局員・平野 尾田栄一郎さんが新人の時の作品を意識してるんでしょうか。ただ尾田さんの漫画ってスカしてる中にとても熱い部分があると思うんですけど、この漫画はスカしてるだけで熱い部分が全くなかったので魅力に欠けました。もっと熱い部分があった方が良いと思います。ちょっと少年誌っぽくなっちゃうのかもしれませんけど。

編集部員・K林 だけど少年誌だったら、このままの絵じゃ戦えないよね。

編集部員・T渕 基本的なペンの使い方とか、枠線の引き方とか、アシスタントに入るとだいぶ見栄えが変わってくるんじゃない? まだプロの原稿と自分の描いてる原稿の差を認識できてないような気がする。トーンの貼り方とか。

事務局長・篠原 基本ベタ貼りですからね。

編集部員・T渕 ベタ貼りだし……白いよね。

事務局長・篠原 線も弱いかな、という印象です。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 キャラに対する好感度はすごく重要だと思うんだけど、主人公がどうしても好きになれなかった。

モーニング編集長・島田 この主人公は要するに衝動殺人を繰り返してきたんでしょ?

事務局長・篠原 そこが一番の難点だと思いました。探偵といいつつ、犯人を見つけてそいつを殺していくだけっていうのはあまりにも……。

モーニング編集長・島田 それって結構致命的なことだよね。このキャラ、とにかく感情を感じない。

編集部員・T渕 ダークヒーローって、最初はただ殺したいだけ? みたいにちょっと危なくて道を踏み外してても、イーストウッドがやればダーティーハリーが成立する。まあシリーズが進むとだんだん良い人になっていくんだけど。この漫画の設定でも、描く人が描けば共感できるのかもしれない。

事務局長・篠原 次回に期待ということで、この作品は落選とします。




[漫画] 『黄色とカリソメ』
フジムラショウ(福岡県・33歳)

【ストーリー】 ある日、迷子のインコを拾った俊之。飼い主探しをしなければ、と考えていたところ、インコが「イヤ、ヤメテ。オトウサン、イタイ…」と話しだし——。

事務局長・篠原 若い編集部員からは人気ありますね。

編集部員・Y江 私はとても良いと思いました。担当希望です。オウムがしゃべる言葉をパズルみたいにつないでいくところとかすごく好きです。

事務局員・冨士 爽やかな感じがしましたよね。女の子もオウムも可愛かったですし。

編集部員・S宮 実際にあそこまでオウムのしゃべることに気がつくというか、調子良くつながっちゃうと伏線としては弱いし、ただ話が進んでるだけになってる気がするんだよね。読んでで拍子抜けしちゃったなぁ。絵にもひっかかりがないというか個性がちょっと弱い。

事務局員・福島 絵柄は今風ですごく良いんですけど、これといった強みがないのは残念ですね。あと、盗聴はダメでしょ(笑)。

編集部員・S宮 こういう画風なら、ほんとに王道の恋愛ものとかを描けばいいんじゃない? モーニングに向いているかはわからないけど。

事務局長・篠原 今回の作品で残すよりは、次回に期待したい人ですね。2次で落選とさせていただきます。




[漫画] 『海ガメたま子ちゃん』
井田万樹子いだ まきこ(大阪府・40歳)

☆2次選考通過作品

【ストーリー】 涙が出ると卵を産んでしまう海ガメのたま子ちゃんが、泣きに泣き、産みに産む。(たぶん)漫画史上初の産卵ギャグ漫画!

事務局長・篠原 この作品は、1次選考での評価が非常に高いですね。

編集部員・K藤 素晴らしい名作が来たなという感じです。細かいネタの部分でバラエティがあって良いですよね。それ以上に、とにかく、たま子ちゃんがかわいらしい。その他のキャラクターにも味があります。

事務局長・篠原 この作品は鉛筆書きで、本人は下書きというつもりで送っていますよね。

編集部員・K藤 それでも漫画として既に成立していると思います。セリフも含めて、鉛筆書きのまま載せてしまってもいいかもしれない。印刷したらどうなるかわからない不安はありますが(笑)。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 私も最高評価です。色々なキャラが面白い芸をしてくれるところが、今のお笑いの流れと似ている気がします。

事務局長・篠原 バラエティ番組みたいですよね。毎回ゲストが出てきて、「さあ、たま子ちゃんを泣かせてみましょう」といって色々な芸を披露する。すごくよくできていると思います。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 この人はナンセンスさを装っているけど、ものすごく受け手のことを考えてロジカルに話を作っている気がする。すごく頭のいい人なんじゃないかな。

編集部員・K本 私は、海ガメの卵を産むとか食べるとかがどうも気持ち悪くて、生理的に受け付けることができなかったです。そう思う人もいるのではないでしょうか。

モーニング編集長・島田 この話は個人的にはめちゃくちゃ面白いんだけど、やっぱり気持ち悪いもんは気持ち悪いね(笑)。「気持ち悪いもの」に対する許容範囲は年々減ってきているからな。

編集部員・K渕 ひとつ言えるのは、これだけ好き嫌いが別れそうな作品なのに、おおむね編集部員の評価が高いのは、非常に読みやすいからだと思うんですよね。

事務局長・篠原 確かにそうですね。セリフも上手いし、コマ割もわかりやすい。見せるべきとこできちんと見せることもできる。賛否両論ある問題作だと思いますが、面白いという意見が圧倒的に多い。最終選考に残したいと思います。




[漫画] 『旨い鍋は宵のうち。』
植村雄一郎うえむら ゆういちろう(京都府・21歳)

☆2次選考通過作品

【ストーリー】 成田家に居座る神様の「おっちゃん」と「たまちゃん」は、大晦日に、成田家の息子・歩と一緒に鍋をするのが恒例行事。だけど、どうやら歩は悩みを抱えている様子で——。「今あるもの」の大切さをひもとく鍋パーティが始まる!

編集部員・F沢 幽霊や神様のような存在が出てくる漫画だと、「そんなヤツいねえよ」と入り込めないのがほとんどですが、この作品にかんしては、あまり気にならなかったですね。地味だしベタなところもあるのですが、素直さがにじみ出てくる良い漫画だと思いました。21歳で現実をきちんと直視しているところが楽しみです。

編集部員・K林 21歳でここまで丁寧に描いている。コマの構成や絵の描き込み具合を見ると、ちゃんと漫画家になりたいんだなあ、と思えます。絶対に良い賞をあげる、とまでは言わないけれど、こういう作家さんを大事にしていかないといけないですよね。

編集部員・Y江 私もそう思いました。話自体はわかりにくいところがまだあるかと思いますが、とにかく丁寧に描いている。担当がついて、きちんと話を詰めていければ化けると思います。

編集部員・T渕 漫画の中に神様を登場させようとすると、神様とはどういう存在なのか、何が出来て何が出来ないのかと理屈を固めてから描くと思うんです。この人の場合は、自然体で神様を描いている。たぶん、この人の中には神様という存在に対して明確なイメージがあるんだなと思いました。理屈で作る必要がないんです。水木しげるや森見登美彦みたいになれるかもしれない(笑)。

編集部員・T幸 21歳なのに、おじいちゃんの神様と女の子がコタツで鍋を囲んで食う、という題材を選んだところも好感が持てました。幅広く考えることができる作家さんじゃないかな、と思います。

編集部員・F沢 色々な作風に挑戦できる器のデカさを感じます。

事務局長・篠原 地に足がついている作品ですよね。作者の誠実さを感じ取ることができました。評価する声が多いですし、最終選考に残したいと思います。




[漫画] 『消えたあの子は隣に居る』
アサヒ(滋賀県・20歳)

【ストーリー】 ふとしたはずみで親友だったなおに「消えて」と言ってしまったまほ。その日を境に、まほの目にだけなおは映らなくなる。微妙な距離感のまま高校生になった二人に、仲が良かったころの記憶が蘇るが……。

事務局員・福島 持ち込みを受けて、担当になった作家さんです。最初はサイコホラーのようなものを描いていたのに、突然感動的で、ハッピーエンドの話を描いてこられたんで、「最後にもうひとひねり、どんでん返しを追加したら」って提案して、こういう話になりました。反省点としては、ちょっとわかりにくかったというところでしょうか。

編集部員・T渕 中盤の、友情が復活して仲良くなる部分をもっと丁寧に描いたほうがよかったんじゃないですか。そのほうが最後のオチがより鋭く見えると思います。

編集部員・F沢 結構リアルな話で、面白いんだけど、結局このストーリーを通じて何が言いたいのかわからないから、「ハイ、そうですか」っていう感想しか持てないんだよね。

編集部員・T渕 そうですね。もうちょっとこの話の核みたいなものは欲しかったです。でも、この人、画力はあるよね。

事務局長・篠原 私も華のある顔を描くなあ、と思いました。これからが楽しみです。

編集部員・F沢 そうですね。伸びしろはとても感じるよね。

事務局長・篠原 現時点で評価するより、次回作に期待したい人ですね。今回は落選ということにします。




[漫画] 『星影2人きり/カントリードライブ』
来栖未来矢くるす みきや(東京都・36歳)

【ストーリー】 本だけが友達の目立たない中学二年生・夏目悠吾はとある本屋の主人に、正義の行動をすれば貴重な本を譲ると言われる。悩む悠吾の前に、クラスのいじめられっ子・月野星夜が現れて……。(『星影2人きり』)/宮沢真吾のもとに、10年間会っていない母親から病気でもう長くないという報せが届いた。パチンコ依存だった母親を疎ましく思っていたが、最後にひとつだけ願いを聞いてほしいと言われ、しぶしぶ聞き入れることに。その願いとは「オーロラを見ること」!?(『カントリードライブ』)

編集部員・Y江 『星影2人きり』は私が持ち込みを受けた作品なのですが、締め切りまで時間があったので、もう一作描いてもらいました。本人としてはどうしても2作品応募したいとのことだったので、『カントリードライブ』もあわせて応募してもらいました。

編集部員・F沢 『星影2人きり』の方ですが、私は正直に言って、よくわからなかったです。夢は天文学者になって、おかあさんを助けることって、まるでコメディなのですが、本人はコメディとして描いていないみたいですね。

事務局長・篠原 私もコメディだと思って途中まで結構楽しく読んでいました。ただ作者にその自覚が無いとなると、この作品の評価も変わってきますね。方向性を変えれば、あるいはブレイクスルーするかもしれないと思いますが、今回は落選といたします。




[漫画] 『風にわかれてゆく雲に』
青瀬あおせはな(静岡県・33歳)

【ストーリー】 江戸時代。武家の娘・佐絵は、縁談が決まった直後に饅頭屋の青年と出会い、ほのかな恋心を抱く。しかしそれは、身分の差という決して越えられない壁に阻まれた、報われることのない恋だった。

事務局員・福島 私はこの作品、ありがちな話かもしれませんがよくまとまっていて、時代劇としてかなり良い作品なのでは、と思いました。絵もさわやかで、整っている印象を受けましたね。

編集部員・S山 ただ一見整ってはいるんですが、ふとした時の顔の表情から感情がうまく伝わってこないので、物語に入っていきにくい印象です。

編集部員・N田 ストーリーも特に目新しさは感じなかったなあ。

事務局長・篠原 一定の完成度はありますが、キャラがまだまだ描けていない印象です。ストーリーがよく見るようなものでも、キャラクターさえ魅力的なら面白くなるはず。今後に期待して今回は落選としましょう。




[漫画] 『佐藤さんとシオミ』
安住あずみたま(茨城県・24歳)

☆2次選考通過作品

【ストーリー】 テレビ大好きで関西弁を話す佐藤さん(猫)。一方、うるさいのが苦手なシオミ(人間)。対照的だけどともに暮らすことになった一匹と一人の生活は、佐藤さんの突然の体の異変によって、大きく変わろうとしていた……。

事務局長・篠原 部内の採点表をみてると、結構人気がありますね。

編集部員・Y江 担当希望です。すごく上手いな、と思います。絵は若干淡白で、もうちょっと描けるんじゃないかなと思うんですけど、間の取り方とか猫のセリフとかすごく好きで、読んでいるとき楽しかったです。

事務局長・篠原 猫と関西弁って妙に合いますよね。

編集部員・T渕 動物に関西弁話させるのはもう定番中の定番だね。

編集部員・F沢 カレー沢薫さんもやってますね。

モーニング編集長・島田 誰かが最初に特許取っておけばよかったのに。

編集部員・T渕 関西弁をしゃべる動物の特許……それはちょっと無理でしょ(笑)。

編集部員・F沢 自分もちょっと感動しちゃって担当したいなと思ったんですけど。ちょうどうちの猫が一匹死にかけてて、夜中に読んでジーンとしちゃった。空気感っていうか、キャラクターのベタさと、暗くはない乾いた世界観がすごく良くて……。人間の願望を入れつつ、このまま続編ができないかなってイメージです。

編集部員・T渕 この人はこれで勝負して欲しいですね。猫の媚びない感じ、甘えない猫という立ち位置がすごく上手い。この猫のことが好きになりますよね。

編集部員・Y江 猫が、本当は行ってほしくないけど「こっちは気にするな」って言うのが胸にチクッときました。

編集部員・T渕 猫がねずみとかバッタを飼い主に持っていくのは、獲ったよ、褒めて!って言ってるんじゃなく、養ってるつもりっていう説があるんだよね。よしお前コレ食え! みたいな。この漫画はそういう風に、猫が人間を下に見てるっていうリアルさが出てる。

事務局長・篠原 他に意見のある方はいませんか?

事務局員・上甲 僕も担当希望なんですけど、すごくキャラが良くて、猫と佐藤さんの関係性を含め作り方が上手い。猫が勝手に人の想いを読み取ってるところが良い話だなって思いました。

事務局長・篠原 わかりました。推す人が多かったので通過ということで次に行きたいと思います。




[漫画] 『僕の変な彼女』
三浦みうらよし(愛知県・25歳)

☆2次選考通過作品

【ストーリー】 元カノが死んだ悲しみに気持ちの整理が付かない大介は、やり場のない気持ちに流され夜の海辺で横になっていた。今日はこのまま寝てしまおう……そう思った時、何者かが彼のチンコをしごいていた——。

事務局長・篠原 編集部内の評価がぶっちぎりの1位です。話自体は普通でも演出が抜群で面白く描けちゃう人なんだろうなっていう印象です。

事務局員・冨士 僕が担当なんですけど、持ち込みを受けた時の印象は、この人がこんな漫画描くの!? と驚きました。

モーニング編集長・島田 この人さ、非現実的な要素を一切入れない話を描いてもらったほうがいいんじゃないかな? これだけの表現力があれば、ものすごく人気が出るかもしれない。

事務局長・篠原 僕、ちょっと田島列島さんのネームやってるときのことを思い出しました。結局、『子供はわかってあげない』のときは本人がボーイミーツガール描こうと思って、王道をやろうとして、ああいう作品が生まれたんですよね。この人もそういう流れになれば……。

モーニング編集長・島田 キャラ物の王道を行ったほうが良い。間違っても短編集を何作も出すっていう流れにならないように。一冊くらいはいいけどね。

事務局長・篠原 どこかでちゃんとストーリー性のあるものを作ってほしいですね。

事務局員・冨士 今ちょうど次のネームを描いて頂いてて、ストーリー性はあると思います。

事務局長・篠原 どんな話?

事務局員・冨士 簡単に言えば剣道のお話なんですけど、剣道って足の皮がめくれるらしくて、そのめくれた皮が人の形になって闘う……っていう話です。

事務局長・篠原 話聞く限りだと、何だそれ!?って感じだけど、この人が描くなら面白い短編になりそうですね。他に何か意見のある人はいますか?

編集部員・T渕 股間のお化けとか、あそこまでいっぱいちんちんが出てくるのとかがなくてまともな話だったとしたら、ここまで評価が高かったのか?っていうのは思いますね。

モーニング編集長・島田 俺は高いと思うけどなぁ。

事務局長・篠原 僕もこの人は何を描いても評価が高かったと思います。

編集部員・T渕 非現実的要素がないと、良く描けてるだけってことになりそうな気がする。非現実的要素であるお化けが使われているから「おっ、実はこの話ちゃんとしてる!」ってなるじゃないですか。普通にボーイミーツガールな話だけだとこれは成立してないと思う。

モーニング編集長・島田 してると思うよ、俺は。

編集部員・T渕 成立はしてるけど、人の注目はなかなか集めにくいと思う。

モーニング編集長・島田 この人の一番の良さは、人間の見方とか世界観で、ありふれた世界や当たり前の世界をこういう風に解釈するべきじゃないかとか、人間の面白さってこうじゃないかっていう一番コアな部分を表現しようとしていることだと思う。

事務局員・冨士  僕も持ち込みを受けたとき、かなり笑わせて頂きました。

編集部員・K林 すげー上手いじゃないですか。上手いから、手を抜いた絵と上手い絵のバランスをとって彼女自身でここまでやっちゃってるけど、しっかりメジャーにかじをとれば、ものすごい漫画が出るんじゃないかなって思うんですよ。

モーニング編集長・島田 こういう漫画を描くってことは、この人ものすごい恥ずかしがり屋なんだよ。きっと。

事務局長・篠原 みんな興奮して、話が終わらなくなりそうなのでこのへんで止めさせてもらいますが、これは文句なしで通過ですね。それでは、次にいきたいと思います。




[漫画] 『孝行卓球』
灘優貴なだ ゆうき(東京都・21歳)

【ストーリー】 唯一の肉親であり病気で入院中の母親のために、インターハイ優勝を誓った卓球部1年の槙屋。生活費のためのアルバイトをしながら、優勝を目指し厳しい練習に励む槙屋(まきや)だったが、ある日、とある理由から部長に退部を迫られてしまう……。

事務局員・平野 別の作品で持ち込みを受けて、それがまだ1作目の原稿だったんですけど、センスを感じたので担当になりました。次の作品をMANGA OPENに出しましょうって話をして、本人が卓球の漫画を描きたいと言っていたので、そこから打合せを重ねて出来上がったのがこの作品です。

編集部員・F沢 題材とかタイトルとか、どれも割と面白くて、画面も見やすいし、絵はまだまだだけど、伸びるような気がします。

編集部員・K藤 僕もこの人伸びるんじゃないかという気がします。絵は真っ白で、線も細いんですけど、すごく熱いものを感じました。主人公が熱くて、かわいそうな境遇の主人公を応援したくなりました。将来が楽しみです。

編集部員・K林 僕も同じです。現時点では絵は好きじゃないんですけど、ただネームの作りとか、人が熱くなるところとかの描き方とかがうまくて、すごいなぁと思いました。だから絵がうまくなってくれたら、いけるんじゃないかっていう感じです。

事務局員・劔持 試合のシーンが全然わからなかった。卓球の漫画なのに試合のシーンが全然わからなかったのが致命的だなと。

事務局長・篠原 卓球もメインというよりは添え物って感じになってしまってたなあと。

編集部員・T原 勝負の部分が全然描かれてなかったから、説得力がなくて、重苦しいだけの印象になってしまった。

事務局長・篠原 そうですね。今回はここで落選としますが、まだ若いし、将来性は非常にあると思います。




[漫画] 『西宮愛憎ブルース』
黒木景子くろき けいこ(広島県・29歳)

【ストーリー】 初めて人を殺したヤクザの鉄砲玉が自らも死を選ぼうとしたその瞬間、目の前に現れたのは、返り血に染まった女子高生だった——。心優しいヤクザと、死を願う女子高生の同棲を描いた、全14話の大作。

事務局長・篠原 これは全14話と今回随一の「大作」ですね。

編集部員・T渕 大作というか、ケータイ小説だよね。

事務局員・関根 このままだと後半厳しいし雑誌には載らないけど、読んでるとものすごい胸を打ちますよね。光の表現とかもうまいし。

事務局員・柳川 絵はうまくないんですけど、タイトルの出し方とか、サブタイトルとかネームとかにすごいキレがあって、こんな熱量の人なかなか珍しいなって思って、高い点数をつけました。

事務局長・篠原 この作品は1次選考でも物議を醸したんですけど、これを最終に残すべきか否か……。

モーニング編集長・島田 この絵では厳しいから、原作としてうまくハマるかだよね……。非凡なモノはあると思うよ、この人。

事務局長・篠原 そうですね、熱量で引っ張っていくような。この分量を一気に読ませてくれたのはスゴい。では、誰か担当をつけて、今後どうなっていくかを見守っていきたいと思います。




[漫画] 『オカルトパパ!』
國分重里こくぶ しげさと(千葉県・27歳)

【ストーリー】 女子高生・ミチルにはひた隠しにする秘密がある。それは、本を出版するくらい熱心に、父親が宇宙人の研究をしていること。ある日、そんな父親のもとを、彼の著書のファンだというモデルのような美人が訪ねてきて——。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 読みやすいし、設定もアリだと思うんだけど、キャラが弱いんですよね。キャラが暴れてくれればいいんだけど。

編集部員・K本 担当です。この方は真面目によく描いてくれてやる気はあるのですが、なんとなく小さくまとまってしまうところが課題だと思っています。

編集部員・K林 僕は面白かったです。設定も良くできているし、きちんと作りこんでいる。そのぶんだけ、やはりキャラクターの弱さが目立ってしまうんですよね。

事務局長・篠原 主人公が普通すぎるような気がしました。

編集部員・S宮 主人公は普通でも良いとは思います。ただ、宇宙人の存在を信じるお父さんや、その他の登場人物にもう少し魅力を持たせることができなかったのかな、と。だから、総じて完成度は高いけれど、突き抜けたところがないという印象になってしまうんだと思います。

事務局長・篠原 完成度の高い漫画を描く力は非常に大事だと思いますが、物語をぐいぐいと引っ張って行けるキャラクターを作れるかどうかが鍵ですね。今回は落選とし、次回作に期待したいです。




[漫画] 『リビング! ブロック! ギャラクシー!!』
谷口千昂たにぐち かずたか(岡山県・25歳)

☆2次選考通過作品

【ストーリー】 おもちゃのブロック・レグブロックを組み立てるプロ、レグビルダーである角南絵虎(すなみえとら)は、ブロックで作られた恐竜を「修理」するために大きなお屋敷に出向く。そこにはとても退屈そうにしている、一人の女の子がいて——。

事務局員・劔持 担当です。最初はレゴを題材にした、暗いカップルのお話だったんで、レゴというモチーフは残したまま、違うストーリーにしてもらいました。

事務局長・篠原 何度もこのMANGA OPENに送ってきてくれている方ですが、以前の作品に比べてとにかく読みやすくなりましたね。

編集部員・F沢 アイデアと着想だけでここまで物語を作れる人は、そういないんじゃないでしょうか。ただ、惜しいことに、人物の描写がかなりお粗末ですね。

編集部員・T渕 この人の人物って、いつも正面か真横ですよね。でも、それは真面目さの表れだと思うし、僕は好きですよ。

事務局員・柳川 女の子もすごく可愛いですしね。

事務局員・劔持 絵は、「もう少しだな……」と思うときもあります。それでも、決して誰かの真似じゃないところに大きな可能性を感じています。

編集部員・T渕 たしかに、過去の漫画の再生産をしている人ではないよね。オリジナリティをちゃんと持ってる。

事務局長・篠原 以前に比べ格段に上手くなったと思いますし、積極的に推す声も多いので、この作品は2次選考通過といたします。




[漫画] 『バルトの竜祓い』
横山里沙よこやま りさ(福島県・27歳)

☆2次選考通過作品

【ストーリー】 とある村の依頼で大雨をもたらす竜を追い払った「竜祓い」のバルト。村の収入源である鉄鋼業が竜を刺激していたことを見抜いたバルトは、村人たちになんとか竜と共存できないかと提案するが……。

事務局長・篠原 私が担当です。この方は、何年か前に賞をとったんですが、久しぶりに完成までこぎつけたのがこの作品です。物語の起伏があまりないのが少し難点かな、という気はしますが、全体のまとまりはあるし、絵については飛躍的に上手くなっています。

編集部員・T渕 もちろん上手い人だな、というのはわかるんだけど、前に応募した作品もドラゴンの話だったよね? あえてモーニングにそういうファンタジーを送ってくるっていうのはかまわないんだけど、僕らの得意分野っていうわけじゃないから、果たしてこれが新しい切り口のファンタジーなのか、それともよくあるタイプのファンタジーなのかは判断に自信が持てないですね。

事務局長・篠原 そうですね。この路線で、もし連載を狙ったりするのであれば、よほど主人公のキャラクターに魅力があるとか、すごく笑えるとか、一点突破する魅力がほしいなとは思います。でもこの作品もファンタジーではありながら、人間が自然や文明と共生していくという現実世界にも通じるメタファーがあって、充分、大人の読者が読むにたえるものだと感じています。

モーニング編集長・島田 でも、主人公の顔は描けてないね。

事務局長・篠原 たしかにいわゆる主人公顔、みたいなものを描くことへの照れはあるのかもしれませんが、キャラの描き分けはよくできていると思います。

編集部員・K たしかに絵は上手いし、物語もよく出来てるし、もう言うことはないんだけど、突出して良いところもないから、どこから褒めたらいいのかわからないんですよね。

編集部員・Y江 私は、この作品の特徴は竜をちゃんと生き物として描けているということだと思います。ムカデや製鉄所を嫌がったりして、ちゃんと竜の気持ちがわかるのが好きなポイントです。

編集部員・F沢 私もこういうファンタジーのような分野は得意ではありません。でも、この作品の寓意もよくわかるし、以前応募してきた作品よりも力強い物語が描けているな、とも思うので、これは2次選考通過とするべきなんじゃないでしょうか。

編集部員・T渕 私もいろいろ言いましたが、通過とすること自体には全く異議はありません。

事務局長・篠原 完成度と、積極的に推す声を考えると、ここで落とすということにはなりにくいですね。2次選考通過とします。




[漫画] 『ラジオからきこえる』
敦森蘭あつもり らん(東京都・28歳)

☆2次選考通過作品

【ストーリー】 ヤル気のないラジオDJ、小塚カナタが身分を伏せて訪れた合コンで知り合ったのは、リスナーの女の子だった。共通の趣味で一気に距離が縮まった二人。しかし、小塚が素性を隠していたことから、事態は思わぬ方向へ発展してしまう——。

事務局員・平野 この方は、前回のMANGA OPENにも作品を出してくれて、1次選考で落ちてしまったんですけど、個人的にセンスがあると思って担当しました。浅野いにお先生のところでアシスタントをしています。

事務局員・寺山 すごく面白かったです。前回のMANGA OPENに出した作品を僕も読んでるんですけど、すごくオシャレで、オシャレだけどよくわからない漫画で……。でも今回はちゃんと読める漫画になっていて、すごいなと思いました。なぜか全部のコマの角が丸いとか名残はあるんですけど(笑)。

事務局員・平野 よく編集長が、「新しい絵を探せ」と言っていますが、この人の絵は、その「新しい絵」の方向性の一つなんじゃないかなと思っています。

事務局長・篠原 ちょっと人物の絵が無機質な感じはするけどね。でもよく東村さんが、「服がダサい」とか言うことがあるけど、その点で言うと今時のオシャレな服や雰囲気を描けてるよね。

編集部員・K渕 「メルツバウ」のTシャツ着てるからね(笑)。ビックリしたよ。

編集部員・T幸 今時の感覚とか、距離感がわかってる人だと思う。

事務局員・柳川 ただ内容が、普通の少女漫画だと思っちゃったんですけど……。少女漫画の編集部にいたことのあるT原さんはどう思いました?

編集部員・T原 俺は少女漫画と思って読みはしなかったけど、とんがった部分が感じられなかった。この二人が遠くでオシャレな会話してて、読んでる方としては、勝手にあっちで盛り上がってるなって印象を受けた。

事務局員・関根 なんだかクレバーな印象がして、それが島耕作に似てるなって思って。だからセックスとかさせた方がいいんじゃないですか?

(一同爆笑)

編集部員・T渕 なまなましくてカッコ悪いやつ!(笑)

事務局員・関根 島耕作はクレバーでオシャレだから、強引にセックスしてても嫌味じゃないんですよ。知的に見えるから。そういうカモフラージュがあった方がいいんじゃないかなと。

編集部員・K渕 セックスさせるのが良いかはともかく、オレはちょっと話が幼いと思ったんだよ。28歳にしては話が幼い気がして、もうちょっと年相応の話を描いてくれたらもっと良いと思う。

編集部員・T渕 オシャレなだけだと普遍性が獲得できないでしょ。

事務局長・篠原 まぁそうなんですけど、前回のMANGA OPENの作品と比べたら、超速の進歩ではありますからね。これから変わるのかもしれませんね。最終選考に残しましょう。




[漫画] 『幽霊社員』
リョウ(東京都・28歳)

☆2次選考通過作品

【ストーリー】 働きすぎて過労死した林主任は幽霊になっても会社から離れられずにいる。仕事からは解放されたのに、結局、気になるのは仕事のことばかり——。人生と労働の意義を問い直す意欲作。

事務局員・高橋 担当です。以前、持ち込みを受けてから何度か打ち合わせを経て、出来上がった作品です。皆さんのご意見を伺えればと思います。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 絵にはもっと伸びしろがありますが、僕は素晴らしいと思いました。過労死してしまった幽霊社員や常務の幽霊など、登場するキャラクターがとてもチャーミングなんです。

事務局長・篠原 幽霊社員に取り憑かれてしまう若い社員も、けっこう好感が持てるんですよね。作者の温かさが出ていますよね。この人の他の漫画をもっと読んでみたい気になります。

編集部員・K本 私は、幽霊社員が取り憑いて、その後に離れていってしまうところで、話がしぼんでしまうように思えました。ずっと取り憑いたまま話を進めていっても良かったと思います。

モーニング編集長・島田 俺はこの話、かったるかったんだよな。キャラクターを説明するだけの話になっていると思う。キャラクターを摑むためのネームとしか思えない。いわば0話目というか……。面白くなるのはこれから先なんだよ。最初からそこを目指していかないと。

事務局員・平野 僕は、この過労死した幽霊社員とちゃらちゃらした若者の仕事ぶりがすごいテンプレな感じがしました。いわゆるブラック企業のリアリティがそこまであると思えなかったんですよね。

事務局員・吉原 社会人としての辛さといった部分で読者に共感させるのか、キャラクターで押していくのかが中途半端なんだと思います。

編集部員・K渕 何の話なのか結局良くわからないんですよね。クリアすべき目標やハードルを設定した方が良いと思いました。

事務局長・篠原 たしかに、幽霊社員が目標を達成すれば成仏できるといった設定があれば、どう読めばいいのかがわかりやすくなりますよね。

編集部員・S宮 ただ、今までの議論はあくまで連載するとしたらという仮定の話のような気もします。個人的には、かなりレベルは高いし面白いと思いますよ。

事務局長・篠原 色々と意見があるようですが、新人賞として考えるとじゅうぶんに評価が高いということでしょうか。最終選考に残して森高先生と東村先生の意見を訊いてみたいですね。




[漫画] 『学生ループ』
トミー(兵庫県・17歳)

☆2次選考通過作品

【ストーリー】 屋上でさぼる野球部員・瀬川の前に現れたのは、でっかい鎌を持った自称死神。部内で進行する綻びに心を痛めつつ、見ぬふりをする瀬川を死神が挑発し始め……。

事務局長・篠原 17歳。かなり人気ですね。

編集部員・T渕 俺は担当希望なんだけど、これは若さを評価して将来に期待なんていってたらダメだと思う。センスだけでこれだけ描けるし、足りないものも明確にわかるから、デビューできるとこまですぐやらないと。十代の子のきらめきとか自由自在さって、20歳超えると消えちゃうかもしれないから。

編集部員・K渕 この人、絵が衝撃的で「これすっげー新しい!」って思った。

編集部員・T渕 そうそう。構図とかも、これじゃないとダメ!っていうのを無意識にやってるんですよね。自分では多分言語化できないんじゃないかと思うんですけど。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 表情がめちゃくちゃいいよね。その場その場の感情が表情でちゃんと伝わるのはすごいと思った。新人賞でこれが出来てるのはすごいよ。

編集部員・T渕 ここまで描けるのはすごい。

事務局員・関根 この主人公はイケメンじゃないんですけど、すごくカッコイイなって思いました。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 表情が本当にうまいよね。M本さんはどう思います?

編集部員・M本 この年で、作者と主人公たちの距離感がものすごく取れているなと思いました。天然でやっているのかもしれないけど、バランス感覚もある。新しいとまでは言えないけど、すごいポテンシャルを持っていると思う。ちなみに僕も担当希望です。

事務局長・篠原 これは文句なしの通過で進めたいと思います。




[漫画] 『ラスト・サッパー』
葉山はやまちーず(アメリカ・30歳)

☆2次選考通過作品

【ストーリー】 主人公の祖父は、食べることが大好きだった。だが、一緒に食事を楽しんでいた妻を亡くし、自身の体も病魔に蝕まれ、食事を楽しめなくなっていた。そんな祖父を看病していたある夜、窓辺に不思議なモノが現れる。それは、祖母の幽霊だった——。

事務局長・篠原 アメリカからの応募です。

事務局員・寺山 僕が担当です。この人は、前にやったモアイの夏の大コンペっていうWEB限定の賞に送ってきてくださった方で、1次選考は通過したものの、賞は取れませんでした。その頃からアメリカに住んでいますね。一定の完成度があるのと、絵が魅力的なのと、話の中身、セリフ、心情が大人だなというふうに僕は思っています。

編集部員・T渕 描き始めた頃のオノナツメさんみたい。

事務局長・篠原 似てるということに関してはどうですか?

モーニング編集長・島田 いいでしょ? いいことだよ。前もこんな感じの絵だったよね。

事務局員・寺山 絵柄は前と同じです。

モーニング編集長・島田 もうちょっと変わっていかないと、とは思うけどね。でも、変わっていくと思うよ。

編集部員・M本 質問なんだけど、お話に出てくる幽霊っていうのはおばあさんだよね?

事務局員・寺山 はい、おばあさんです。

編集部員・M本 このデザインが素晴らしいなって思った。なかなか描けないと思う。

事務局長・篠原 たしかにあそこの表現すごくいいですよね。これは文句なしで通過ですね。




[漫画] 『CODEX AGATHE』
釣舟富紀子つりふね ふきこ(京都府・21歳)

【ストーリー】 主人公は大きな図書館の司書。そこへ骸骨に似た奇妙な男が来る。「皆が知ってて思い出せない大切な本」を探してくれ、と。その意味不明の問いを振り切りつつ向かった先で、床が壊れ、謎の部屋が現れる。中にはハートが記された一冊の本が……。

編集部員・T原 京都精華大の合同講評会に行った時に会った人で、今回応募したのは今4年生で卒業制作用に描いたという作品です。絵がとてつもなく上手く、カラーでこれだけ奥行きや立体感が描けて、人物の表情もすごく華がある。これはスゴいと思って賞に応募してみませんかと、その場で提案しました。物語の最後のところで、本を開いてどういう思いが書いてあるのかを描かないとちょっと尻切れトンボのような感じがしますね、とは言いました。自分の忘れていた純な気持ちとか希望とかが本に詰まっていたということらしいんですけど、それが伝わるような演出や工夫がなかったので、これだけ描いたのにもったいないなとは思います。

事務局長・篠原 今後も漫画を描いていくつもりはあるんですか?

編集部員・T原 あるみたいです。就職をする予定ではあるらしいですが。

事務局員・関根 この作品を描くのにどれくらいかかってるんですか?

編集部員・T原 モノクロの原型がどれくらいかかったのかはわかりませんが、色付けは1ヵ月半くらいですね。

編集部員・F沢 コレっていうコマが一つもないような気がしたんだよね。アニメっぽいっていうかね。絵はうまいのに漫画としては弱いなって思いました。

モーニング編集長・島田 たしかに相当わかりづらかった。漫画家というよりイラストレーターだという感じがしたけどなぁ。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 でもよくわからない話をこれだけ読ませるのはすごいと思った。

編集部員・T原 本人は全く自信がないみたいなんだけど、これだけ魅せられるのは才能ですよね。

モーニング・ツー編集チーフ・三村 寺山は評価が高かったよね?

事務局員・寺山 はい、問答無用で最高評価です。もう、絵が上手すぎて……。この人の単行本が出たら絶対に何でも買います(笑)。

モーニング編集長・島田 モアイとかいいかもね。カラーが活かせるし。

事務局長・篠原 絵はとにかく上手いんですが、やっぱり漫画としては弱いんでしょうか。ただカラーの力はスゴいし、ウェブかデジタルの展開は考えられそうですね。今回は落選としますが、とても可能性のある人だと思います。




[漫画] 『忘畫師』
かつらイコ(韓国・21歳)

【ストーリー】 かつて延(ヨン)の国には記憶を消すことができる画家「忘畫師(忘画師)」がいた。その一人、涼兎(リョウウ)の所に、海辺で中国の楽器を弾き続ける女性・途(ウェイ)から依頼があった。それは、痴呆で入水を繰り返す夫を救えなかったという記憶だったが、涼兎はなぜかすぐに記憶を消す準備を始めず……。

事務局長・篠原 韓国からの応募です。

モーニング編集長・島田 どんな人なの? ウェブ応募?

事務局長・篠原 そうみたいです。この漫画を読んでる時にちょうどK林さんが隣にいたんで話したんですけど、とにかく絵とセリフが分離してる感じがする。セリフを読んでると絵が入ってこなくて、絵を見ているとセリフが入ってこなくて……位置関係がすごく読みにくかったです。これは海外の作家さんに多いタイプなんだけど、面白いとかどうこう言う前に、そこにたどり着かない。

編集部員・T渕 あと設定と感情、激情を盛り込みすぎてよくわからなくなっちゃってる。

モーニング編集長・島田 顔は良いと思った。

事務局長・篠原 絵の色気はすごくあったと思うんですけどね。

編集部員・T渕 好きな人はいると思うよ。

モーニング編集長・島田 ありふれているように見えて、意外と描けない顔なんですよ。

事務局長・篠原 そうなんですよね。キャラはとても魅力的だから、ストーリー、キャラの心情が伝わるような描き方を研究すれば、飛躍的に良くなる可能性があると思います。残念ですけど、次回に期待ということにしましょう。



MANGA OPEN事務局員プロフィール

事務局長・篠原
口がその他のパーツに8馬身差くらいつけて先に産まれたようなおしゃべり編集。世界中どこの飲み屋でも、見知らぬ客と仲良くなるどころか、気付いたら飯を奢られてたりするほどのコミュ力の持ち主。MANGA OPEN事務局長。

吉原
この道20年のベテラン編集。圧倒的な経験に基づいた意見は説得力抜群。数々のヒット作を立ち上げたその実績はハンパないが、それ以上に毛髪の量がハンパない。

上甲
親しみのない珍しい苗字にもかかわらず、親しみやすい人柄の持ち主。事務局の会議において、おしゃべりな事務局長・篠原が脱線する度に、そっと軌道修正する地味だけど非常に重要な役割を担っている。

剱持
編集部イチ焚き火が似合うワイルド編集。気は優しくて力持ち、な性格で会議でも他者を無下に論破するようなことはしないが、自分が穿いてるジーンズは割と破れがち。恐らく編集部で「劔」の字がスラスラ書ける唯一の人物である。

関根
真っ赤な門の最高学府で物理学を学んだモーニング屈指の高学歴編集。そのことを一切ひけらかさない編集部イチ謙虚な人物であり、同時になぜ漫画編集の道に進んだのかわからない人物No.1でもある。

柳川
事務局の紅一点。マンガ大好き黒髪メガネ女子だが、壁ドンされてキュンとするよりは、隣の部屋がうるさくて壁ドンするタイプ。モーツーの編集後記のイラストがなぜか裸。

寺山
冷静沈着な切れ者。健やかなる時も病める時も作家と打ち合わせしてる時も後輩にダメ出ししてる時も微笑みを浮かべるその様は、さながらモーニングの“癪に障るエディター”……じゃなかった“ハンニバル・レクター”。

平野
モーニングに来てまだ半年。現時点でホームランはおろかヒット作も飛ばせていないが、目の下のクマだけはデイゲームの大リーガーばり。なにげにここの文章を書いている。

高橋
昨年末にラジオデビューも果たした編集部のマスコット的存在。温厚な性格で怒っているのを見たことがないが、人の話を聞いてないだけという説も。

福島
編集部期待の新人。机の汚さは早くもベテランの風格。広島出身の純粋な青年だったが、最近汚れを知ったとか知ってないとか……。

冨士
モーニングに入ってきたばかりのフレッシュ編集。その名前的に正月会ったら縁起が良さそうな雰囲気を出しておきながら、年始の1週間をインフルエンザでまるっと欠席する焦らしキャラ。


モーニング

モーニング

モーニング2017年52号
2017年11月22日発売
定価:本体324円(税別)
発売中

[詳しくはこちら]
[単行本の情報]
[作品の情報]

週刊Dモーニング

週刊Dモーニング

週刊Dモーニング2017年52号
2017年11月22日配信
スマホ版モーニング月額500円で配信中

[ダウンロードはこちら]

モーニング・ツー

モーニング・ツー

モーニング・ツー2018年1号
2017年11月22日発売
定価:本体546円(税別)
発売中

[詳しくはこちら]
[単行本の情報]
[作品の情報]

アクセスランキング

  • 第1位

    モーニング・ツー

    天地創造デザイン部

    原作 蛇蔵 原作 鈴木ツタ 作画 たら子

    Webで読む

  • 第2位

    モーニング

    八百森のエリー

    仔鹿リナ

    Webで読む

  • 第3位

    モーニング

    負ける技術

    カレー沢薫

    Webで読む

  • 第4位

    モーニング・ツー

    ご恩は一生忘れません

    北郷海

    Webで読む

  • 第5位

    モーニング・ツー

    ハヴ・ア・グレイト・サンデー

    オノ・ナツメ

    Webで読む

  • 週刊Dモーニングピックアップ
  • オリジナルWebコミック『独身OLのすべて』

モーニング

モーニング

モーニング2017年52号
2017年11月22日発売
定価:本体324円(税別)
発売中

[詳しくはこちら]
[単行本の情報]
[作品の情報]

週刊Dモーニング

週刊Dモーニング

週刊Dモーニング2017年52号
2017年11月22日配信
スマホ版モーニング月額500円で配信中

[ダウンロードはこちら]

モーニング・ツー

モーニング・ツー

モーニング・ツー2018年1号
2017年11月22日発売
定価:本体546円(税別)
発売中

[詳しくはこちら]
[単行本の情報]
[作品の情報]

  • 月額500円!お得な定期購読なら「週刊Dモーニング」
  • 単号で気軽に買うなら「電子版モーニング」

アクセスランキング

  • 第1位

    モーニング・ツー

    天地創造デザイン部

    原作 蛇蔵 原作 鈴木ツタ 作画 たら子

    Webで読む

  • 第2位

    モーニング

    八百森のエリー

    仔鹿リナ

    Webで読む

  • 第3位

    モーニング

    負ける技術

    カレー沢薫

    Webで読む

  • 第4位

    モーニング・ツー

    ご恩は一生忘れません

    北郷海

    Webで読む

  • 第5位

    モーニング・ツー

    ハヴ・ア・グレイト・サンデー

    オノ・ナツメ

    Webで読む

こちらもオススメ!

アフタヌーン公式サイトへ