【新人賞】 第36回MANGA OPEN、2次選考の議事録を公開します!

2014/09/04 00:00

MANGA OPEN] [新人賞

第36回MANGA OPENの応募総数は、前回よりぐーんと増えて402本!

二次選考に残った25作品の中から、入念な選考の結果、14作品が最終選考に進出しました。(関連ニュース

青年漫画誌でもっともデビュー数の多い、MANGA OPENの選考の様子をほぼノーカットでお届けします。どうぞご覧ください。

なお、第37回MANGA OPENの応募もすでにはじまっています。詳しくはこちらへ。


[漫画]『ナツノキオク』ほか 家川新(茨城県・39歳)

【ストーリー】 ナツたち五人の女子高生はとある島での修学旅行を終える。しかし、家に帰るまでの道のりには、ゾンビや異星人との壮絶な戦いが待ち受けていた——。

モーニング・ツー編集チーフ・三村
この作品、僕はとても面白く読んだんです。ただ、この作品は女性には受け入れられないんじゃないかと思っていたら、案の定女性は点数を低くつける傾向にありますね。他の皆さんはこの作品についてどう思いますか?
編集部員・F沢
あまりに新味が感じられないのが難点だなと。たしかに構成力、作品の完成度はあるけど、新人の作品には新しさを感じたい。楽しませようという意識はわかるが、今回のような作品を今後も描くのなら、モーニングでは戦力になりにくいんじゃないでしょうか。
モーニング・ツー編集チーフ・三村
まあ、うちの編集部にはモーニングだけじゃなく、月刊モーニング・ツーだってありますからね。この作品をすぐ誌面に掲載できるわけではないですが、アイディアは良いし、読者を喜ばせようという姿勢が感じられるので、作者の今後に期待したいです。
事務局長・篠原
お二人の意見はどちらもよく分かります。実は僕もこの作品を楽しく読んだクチなのですが、F沢さんの言うように新鮮味は感じられない。最終選考に残すべきかというと難しいなと。次回作以降に期待ということで後で担当を募って、今回はここで落選にしたいと思います。


[漫画]『葉緑体人間』水越翔大(京都府・26歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 地球の食糧問題を解決するため、とある科学者は葉緑体を持った人間を開発することを計画する。自らを実験台として研究を開始した彼だったが、その過程で植物と化してしまう。しかし研究は予想外の形で実を結び、地球の食糧問題は解決したかに見えた——。

モーニング・ツー編集チーフ・三村
この科学者が木になっていく過程の顔が最高に面白かったです。何回も爆笑しました。とにかく明るいのがいい。こういう社会派の要素がある作品だと、どうしても暗くて、読者に考えさせようとする割にはたいして中身の無い作品になりがちなんですが、この作品はとにかく痛快で良かったです。
編集部員・K
面白かったですね。こういう作品って、小難しくなりがちなんだけど、単純に面白おかしい話として最初から最後まで作れているのが良いです。
モーニング編集長・島田
ストーリー構成、テーマがしっかりしていると思う。普通は科学者が木になって終わりにするところを、きちんとその後の社会がどうなったかまで描いているし。この絵だからギャグみたいになっているけど、もっとしっかりした絵柄で描いたらSFとして十分通用する作品になるんじゃないかな。
編集部員・K藤
僕も絵は中途半端な気がしますね。笑ってほしいのか、怖がってほしいのか、どっちつかずにも見えます。
編集部員・K林
ストーリーがしっかりしている分、もっとハードな絵で描けば題材の気持ち悪さがより際立ったのに、画力が足りなくてコミカルになっているような印象を受けましたね。
モーニング・ツー編集チーフ・三村
そうでしょうか。このギャグテイストは、意識的なものだと思いますよ。また個人的には、このコミカルな絵も好きなんですよね。主人公が堆肥を食べているシーンなど、本当に幸せそうな顔をしていて、ずっと見ていたいくらい!
事務局長・篠原
絵に関しては色んな意見があるようですが、テーマやストーリー構成力は評価できるという点で皆さん一致しているようですね。この作品は2次選考通過とします。


[漫画]『だぼっと。』丸岡美紀(広島県・24歳)

【ストーリー】 むっちゃんは幼なじみの小谷の甘ちゃん根性を鍛え直すため、ダイエット部を設立。ぜんぜんやせる気のない小谷をあの手この手でやせさせようと奮闘するのであった!

事務局員・関根
もう天才としか言いようがないです。『Dr.スランプ アラレちゃん』や『きんぎょ注意報!』などの作品に通じるような、読むものをこの上なく癒してくれる元気で天真爛漫な女の子を描けていて、素晴らしいと感じました。私個人としては即連載にしても良いとさえ思います。高校生の男の子をサラリーマンという設定に変えたら、モーニング読者全員を癒す素晴らしい作品となるのではないでしょうか。
事務局員・高橋
僕も高く評価しています。最初『けいおん!』みたいな絵柄だと思ったんですが、読んでいて不思議な間というか、ただの萌え漫画というだけじゃない、大化けするような可能性を感じました。
事務局員・上甲
今回、一番楽しいなと感じた作品です。作品を通して、とても楽しいコマ割りができる人だなという印象でした。この作品自体は、絵はつたなく感じるし、話の内容もしっかりとあるわけじゃないので、評価が難しいのですが、コマ割りと演出で読ませる力があると思います。あと、単純に描かれているキャラクターがすごくかわいいと感じて、「天真爛漫」をここまで描けるのは才能だと感じました。
編集部員・K林
僕はあまり評価できないです。絵もまだまだ未熟だし、話の内容も特に何もないな、と感じてしまいました。
事務局長・篠原
僕もこの人は可能性という意味では相当おもしろいものを持っていると思います。ただ、最終選考に残すには、今回の作品の完成度という面でやや足りないかなという印象なんです。この作品を評価する方たちも同じような意見なんじゃないかなと、皆さんの話を聞いていて感じたんですが、どうでしょうか?
編集部員・K藤
可能性はもの凄く感じているんですが、今回のこの作品をそのまま上に上げていいのかというと、どうかなとは思います。
事務局長・篠原
実はこの作品は1次選考でも「完成度」が問題になりました。ただ、今回のように少数の人が激賞していた、というような経緯があって、2次選考に残しました。今回の選考でも高い評価の人はいるのですが、根本的には1次選考と似た議論ですね。この作者の方には才能を感じますが、最終選考に残すよりは次回に期待するということにしましょう。


[漫画]『パンツのはき方』玉田曜(神奈川・26歳)

【ストーリー】 「パンツには、どんなはき方があるのか?」この一つのテーマだけで、16ページを描ききった異色の4コマ漫画。ちなみに登場するのは主にブリーフタイプです。

編集部員・K藤
初めの何ページかはつまらないかも、と思って読んでいたんですが、だんだん癖になっていきました。このワンテーマで16ページを描ききれるっていうことは、何か才能があるんじゃないでしょうか。
編集部員・Y江
パンツへの尋常ならざる想いに圧倒されました。作者のプロフィールに、「普段は正統ジャンルの作品を描いています」とあったので、どんな作品か見てみたいです。
編集部員・K藤
もしかして作者本人としては、「普段は正統なものを描いているのに、こんな、パンツを題材にした、いけない漫画を描いてしまった……!」なんて、一人で興奮しているんじゃないかって想像すると、とても面白いです。
事務局長・篠原
盛り上がってるところに水を差すようですが、編集部内の採点表を見ると、あまり評価は高くないんですね。
編集部員・K渕
俺は、この作者の自己満足についていけなくて、完全に置いてけぼりにされちゃいました。結局、パンツで16ページは難しかったんじゃないかな(笑)。
編集部員・M月
私もその興奮に置いてけぼりにされちゃったかなあと。
事務局長・篠原
この作品は「パンツのはき方」というお題で一人大喜利をしているわけですが、どうせなら一つのお題で16ページ引っ張るのではなくて、いくつかのお題で大喜利をして欲しかったです。この人の他の作品を読んでみたいとは思いますが、この作品だけで評価できるかというと難しい。「お題に答える力」も重要ですが、ギャグ作家に求められるのは「お題をたてる力」なのかもしれないなとこの作品を読んでいて思いました。
編集部員・M本
僕もこの作品は少しつらかったです。やっぱり単純に飽きる。ここまでネタを重ねないと笑えないというのは力不足という感じがします。
事務局長・篠原
評価する方も何人かいましたが、やはり全体としてはやや評価低めですね。後で担当を募りますので、次回に期待することにしましょう。


[漫画]『とっておきの日。』天川蛍(埼玉県・20歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 フリーターの浩人は、大学を中退し、自分の無力さに軽く絶望していた。自分がいてもいなくても、世界は変わらない。だったら、生きている意味もないんじゃないか。そう思い、自殺を決意する。だが、大学の元同級生・結は、彼を必死に励ます。それでも、彼の決意は変わらない。そして、彼は自殺を決行しようと、街を歩き始めた——。

事務局員・寺山
ストーリーは、正直厳しいと思います。自殺しようとしていた男を、友達の女の子が止めるという話で、ひねりは何もありません。でも、登場人物の表情がすごく良いと思いました。原稿のクオリティも、20歳という年齢を考えると、とても高いと思います。フキダシのネームが多すぎるなど、課題はたくさんありますが、それでもこの才能は評価したいです。あと、なんとなくですが、この作者はすごくガッツがあるタイプだと思います。こういう人は、伸び代も大きいと思います。
事務局長・篠原
ガッツがあるタイプ、というのはどこから感じたんですか?
事務局員・寺山
原稿のクオリティです。どのコマも手を抜いていない。恐らく、マンガ専門学校の課題で描いた作品だとは思うのですが、そうだとしても、これだけの原稿を仕上げられるのは、マンガに対する熱量が高いからだと感じました。
モーニング編集長・島田
マンガ学校の課題っていうのは、どこでわかったの? 応募要項に書いてあったっけ?
事務局員・寺山
いえ、応募要項には書いてありませんでした。ただ、同封されていた1ページマンガや2ページマンガは、よくマンガ学校の課題で出されているものなので、そうなのではないかと思いました。
事務局長・篠原
編集長も比較的評価が高いようですが、いかがですか?
モーニング編集長・島田
絵は、言うほどすごくはないと思う。物語も、まだ若いというか、「今の若い人はこう考えてるんだろうな」って感じで、引っかかるものが特にない。けど、マンガに向かう姿勢がすごいよね。20歳でこれだけの原稿を描いてくる、っていうのが。話の中身は、20歳だったらこんなもんなのは当たり前だよ。でも、真剣に描いてる。表現への衝動が伝わってくる。才能があるかはわからない。でも、可能性は十分にある。
事務局長・篠原
この作品はすごく言葉が多くて読みにくいのですが、それは担当がついて打ち合わせすれば簡単に変われる部分だと思います。それに、作家さんには、こういう多情多弁で言葉が溢れてくる人が多い。才能ありそう、と僕も思います。
モーニング編集長・島田
本気で何かを持ってる感じがするじゃない。たとえそれが、下らないものだったとしても。
事務局長・篠原
作家になる人って、僕たち編集に立ち入らせない聖域みたいな部分があるものですよね。
編集部員・H野
僕は、20歳という年齢を考えるとそんなに絵は上手くないと思ったんですが、世の中に対して言いたいことを持ってますよね。鬱憤というか、恨みつらみというか。でも、それをまだ作品に昇華できていない感じがします。これをエンターテインメントにできたら、ものすごく強い作品になると思います。
編集部員・F沢
僕も、この作家は伸びると思います。話は暗いんだけど、ユーモアがありますよね。優れた作品には、必ずユーモアがある。
モーニング編集長・島田
あと、応募動機に書いてある「モーニング、モーニング・ツーの作品が好き」っていうのも、実は大事だと思う。最終的には、雑誌掲載を目指してもらうわけだから、これから自分が挑むリングをまったく知らない人よりは、知ってくれてる人の方が良いに決まってる。
事務局長・篠原
それは、確かにそうですね。編集長も含め、推す意見がたくさんありましたので、この作品は残したいと思います。


[漫画]『花法主(はなほっす)』野崎慎一郎(京都・46歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 前年の大飢饉による惨状が色濃く残る、応永29(1422)年。赤子の頃、京都六角堂執行・池坊専永(いけのぼうせんえい)に拾われた道慶(どうけい)は、飢えに苦しむ人々だけでなく、野に咲く花をも思いやる、優しい心の持ち主に成長していた。それを見込まれ専永に、観音様に供える花を用意する、「花番」の役目を任されるが……。

事務局長・篠原
この作品は面白かったという声が多かったですね。F施さんが担当ですね?
編集部員・F施
はい。数ヵ月前に原稿を持ってきてくださったんですが、何度かキャラクターとストーリーを直してもらい、今のカタチになりました。生け花を嗜んでいて、お花の漫画を描きたいという事で、こういう内容になってます。他誌での掲載経験もある方です。
事務局員・柳川
最後の方の主人公が振り返るシーンがとてもよかったですよね。この人の描くキャラクターは目が生き生きしてる!
事務局長・篠原
心打ち抜かれますよね(笑)。
編集部員・A達
私はこれが今回のNo.1です! 味わいのある絵で、絵と話が合っていて、本当にこれを描きたいんだなという気持ちが伝わってきました。花を傷つけないように稲刈りを練習するシーンは感動しました。
事務局員・柳川
ジャッキー・チェンの映画みたいだった。成長シーンとして王道ですよね。
編集部員・A達
そうそう! 他にもいいシーンがたくさんありました。
事務局員・関根
私はもともと感動系の話が好きな方ではないのですが、この作品は高評価です。この作家さんは、しっかりと自分の土俵を持った語り部だと思います。
編集部員・K本
僕はそんなに積極的に推すってわけではないけど、頑張って描いてるのが伝わるし、話はとてもよくできてますよね。ただ、もっと多くの人が興味を持つテーマで何か描いてほしい気がします。
モーニング編集長・島田
確かに話はよくできてるんだけど、凄みが足りないんだよな…。何か歪みというか、異常なものが欲しかった。
事務局長・篠原
足りない部分は色々あるかもしれませんが、この作品は面白い、よくできているという声が多いので、最終選考に残しましょう。


[漫画]『あんな冬の日』瑞樹くろ(神奈川・27歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 高校1年になった悠希(ゆうき)のもとに、昔となりに住んでいた“あんちゃん”こと押切安奈(おしきりあんな)から届いた一枚の葉書。そして思い出す6年前の淡い初恋——。

編集部員・M川
私は今回この作家さんが一番「担当させてもらいたい」と思いました。漫画でとても重要な、キャラクターの“表情”がすごく素敵なんですよね。読み終わってからも、ヒロインのお姉さんのいろんな表情が頭の中に残っていて、読者にそうさせるのってすごい才能だと思うんですよね。最初は絵がちょっと女性向けかなとも思ったんですが、コマ割りを見てみると、青年誌であるモーニングのカラーに合わせてきたんじゃないかな、と。とても頭の良い作家さんだと思います。まだまだ伸び代もありそうだし、ぜひぜひ担当して一緒に打ち合わせしてみたいです!
編集部員・T本
僕も担当希望です。「すごく良い」と思ったことが2点あって、まず1つは「目がでかい」こと。いまどきこれだけ目を大きく描く作家さんて少ないんですけど、これだけ大きく描くってことは、このキャラクターを前に出したいっていう強い意志を感じるんですよね。絵でキャラを表現しようっていう気持ちの表れというか。もう1つは「このお姉さんが可愛いな」と男目線でも思えたこと。男の感情がわかってる女性作家さんだと思うんですよね。話には目新しさとかはなかったんですけど、ネタさえうまくマッチングすれば、男性誌でも活躍できる作家さんだと思います。
編集部員・Y江
私も担当希望します。表情がすごく色っぽくて。女だけじゃなくて男の子も。空気感が好きです。話はまだフワッとしてる印象なんですが、感情は伝わってくるので、この人に、もっと強い、もっとどうしようもないような感情を描いてもらったらどうなるか見てみたいと思いました。
事務局員・平野
少年の成長っていう物語の王道といえるような作品で、子供の頃はお姉さんにリップクリームを塗ってもらってた少年が、大きくなって今度は自分が女の子にハンドクリームを塗ってあげるという、小物を使った演出もうまいですよね。直接的なシーンがないにもかかわらず、ところどころ官能的というか、色気を感じさせるのもこの作家さんの力量だと思います。
事務局長・篠原
強く推す声が多いので、これは通過としましょう。


[漫画・ネーム]『お見事! 郷太郎』ほか 小三島武良(埼玉県・28歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 困窮生活を送る郷太郎。武士として生きる父親によれば、すべての原因は島田という男にあるという。彼を殺さずには生きていけないと息巻く父と郷太郎は、ついに襲撃の日を迎えるのだった——。

事務局長・篠原
この作品は、『お見事! 郷太郎』が完成原稿、その後の構想である『傲岸の花』というネームの二話分があります。部内評価ではこの作品が一番ですね。担当は高橋ということですが。
事務局員・高橋
狂気のある作品です。読みにくい部分もあるのですが、非常に熱量があってカロリーを使っている漫画だな、と。この人はただ者じゃない、そんな気にさせられます。
モーニング編集長・島田
これって持ち込み?
事務局員・高橋
もともとは持ち込みを受けて僕が担当になりました。最初の作品はファンタジーっぽい作品だったので、もう少し泥臭い話を描いてみないかと持ちかけたところ、時代劇が好きだとの回答が返ってきたので、一本描いてもらいました。それが『お見事! 郷太郎』です。
編集部員・T原
主人公の境遇も良くできているし、父親の狂気、斬られてゴミのように倒れていく様や表情が素晴らしい。時代モノでこれが売れるかどうか微妙だけど、考えて作っているのでチャンスをあげたいですね。絵がアップ気味で見辛いですが、引いた絵で背景ごと感情を出せるようになるとすごく伸びると思います。ただ、二話目のネームでは、主人公以外のキャラで話を作っているのが気になりました。
事務局長・篠原
主人公はただ周りの人に巻き込まれているだけですもんね。
編集部員・T原
そう。主人公の目指すところが何もない。父に対する想いも明らかでない。どうやって生きていきたいのか、それがないと連載にはならない。
モーニング編集長・島田
う~ん…。俺には情念があまり伝わってこなかったんだよね。どうも作り物に感じてしまう。この作者の達者な部分が悪い方向に出てる気がする。
事務局長・篠原
僕は結構この作品が好きですね。単純に、続きが気になる。あまりに未完成だけど、感情の表現の仕方がただ者じゃないと感じました。
事務局員・上甲
僕もかなり好きです。最初は、親子人情時代劇かあ、と油断していて読んでいたら、キャラクターの感情がとんでもない方向に飛んでいってビックリしました。本当にこの先が読みたい。
事務局員・関根
絵も話も突出していますよね。とにかく感情の揺れ幅がすごい。「お見事です!」と郷太郎が言おうと準備していたのに、結局、相手方の子供に「お見事です!」といわれてしまうところも、見事だと思いました。これだけのことができる人は、絶対に何かできると思います。
編集部員・K
「やりたいこと」と「やり切れていないところ」でちぐはぐさが出ていて、それが原因でチープな作り物に見えるのかも。でも、それこそ打ち合わせで埋めていけるところだと思います。私自身は、次のページをめくりたいという衝動を感じることができた。そこを評価したいです。
事務局長・篠原
色々な方が評価していますし、最終選考に残したいと思います。


[漫画]『又旅』田中ガス(奈良県・37歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 自らの死期を悟った猫は旅に出る。家族に何も告げずに。

事務局員・劔持
悲しくてユーモアがあって、8ページしかなかったとは思えないくらい心に残りました。個人的にすごく好きな作品です。絵も決して上手いとは言えませんが、丁寧に描いていて好感がもてます。それに、台詞まわしがすごくいい。4コマをつなげながらの展開もリズムがいいし、上手だと思います。
事務局員・関根
私も高く評価しています。正直、この作品を読んで泣きました。「死」って、誰しもが必ず考えることじゃないですか。このまま連載にするべきだと思います! この作品は続けていけば「死」っていうものの本質に迫れると思うんです。誰にとっても人生においてすごく大きなテーマだと思いますし。それをユーモラスに語れる。すばらしい作品だと思います。
編集部員・Y江
私もすごく好きな作品です。登場人物が猫の姿をしているのが映画版の『銀河鉄道の夜』みたいで良かったです。こういうセンスすごく好きだなと思いました。
事務局長・篠原
僕も面白く読んだクチなんですが、採点表を見てみると、年齢が上になればなるほど評価が低くなるんですよね。死のとらえ方って年齢と共に変わっていくものだと思うのですが、この作者の描く「死」の捉え方って30代くらいの読み手にはしっくりくるのかも。この展開で聞いていいのかわかりませんけど…、Y根さん、どうですか?
編集部員・Y根
俺は、何が面白いのかさっぱりわからんかった。一言で、つまらん!
編集部員・一同
事務局長・篠原
こんなに受け止め方が違うとは。
編集部員・F沢
俺は、死生観どうこうとかじゃなくて、猫で又旅って短絡的だなって思ったのと、トップブリーダーから言わせてもらうと、猫感が無さ過ぎるなと。猫である必然性を感じなかったよ。
編集部員・Y根
俺にはわからんのだけれど、この作品はそんなに深いの?
事務局員・関根
現時点ですごく深い話だと言ってるわけではなくて、続けていけば、すごく深いところまでいけるんじゃないかと思うんです。
モーニング編集長・島田
俺はまあまあ楽しんで読んだよ。でも、やろうとしていることはよくわかるけど、すごくうまくできてるわけじゃないんだよな。微妙な雰囲気とか空気感の表現に、目を見張るものはない。この芸でいくんだったら、そこがバツグンに達者じゃないと厳しいと思うんだよ。俺には、凄みというか天才性をそこまで感じられないなあ。
事務局長・篠原
意見真っ二つといった感じですね(笑)。この作品を、森高さんと東村さんがどう評価するのか気になりますね。最終選考に残しましょう。


[漫画]『イクラリオン戦記』臼倉史(東京都・34歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 もういい大人なのに、いまだにしっかり出来ずにいるタケシ。実家に帰った際、ある一冊のノートを発見する。そこには、タケシが高校時代にこっそり描いていた漫画『イクラリオン戦記』が……。そして記憶は当時に遡り——。

事務局員・柳川
この方は私が担当させていただいています。以前(第34回)のMANGA OPENにて『ペンギン君』で入賞した方です。『ペンギン君』がファンタジックな要素が強かったので、今回は現実的で、感情がよりハッキリとわかりやすく出せるようなお話作りを心がけていただきました。皆さんのご意見を伺いたいです。
事務局員・吉原
前回の『ペンギン君』にくらべてスゴく良くなったと思います。「私なんて夜な夜な自分のしこ名考えてるのよ」ってセリフがすごく良かったです。
編集部員・K渕
今回、この作品、途中までは一番面白かったんだよ。「私なんてしこ名~」とか、いいセリフ書けてるしね(笑)。だけど、最後のあたりからわけがわからなくなってきたんだよ。
事務局長・篠原
そうですよね。最後、相撲の女の人に吹っ飛ばされるのが、主人公の妄想というかイメージなのか、それとも現実と地続きなのか、わかりづらかった。妄想なんでしょうけど、とにかくわかりにくい。それに終わらせ方が、ブツ切りになってて。「えっ、ここで終わるんだ」って。
事務局員・柳川
そこは、作者とも話し合って迷ったところではあったんですよ。でも、あのページで終わらすことによって「歯をくいしばれ」ってセリフがよりいきてくると思ったし、読者の胸にも刺さるはずだって思ったんです。「歯をくいしばれ」って相撲の女の子に言われて、そのあと、タケシはもしかしたらまたダメな日常に戻るのかもしれないし、やる気出して頑張り始めるのかもしれないし。この先のタケシがどっちに転ぶか、そこまで描く必要はないかな、と。今の最後のページに、何をつけたしても、蛇足になってしまうような気がして。
事務局員・劔持
僕もこのお話大好きで、最後の終わり方がブツ切りなのは気にならなかったんですよ。柳川さんが言うように、この先タケシがどう変わっていくのかとか、説明を付け足しても、面白くはならないと思います。
編集部員・K藤
僕も、劔持君と同じで、今のままの終わらせ方のほうがいいと思ったんですよね。このあと、タケシは頑張れるのか頑張れないのかわからないけど、女の子に「歯を食いしばれ」って言われてるタケシを見て、「頑張れタケシ!」って、強く思えたんです。ただ、わかりにくいのは同意です。
編集部員・K渕
そうかー。俺は、最後、何を伝えようとしているのか、これだとよくわからなかったなあ。
モーニング編集長・島田
これ、最後の「妄想」の部分が長いからわかりづらいんだよ。妄想に、過去の回想が入り込んでくるから、さらにわけがわかんないだろ。そこをバスッと切ってちゃんと整理すれば、この終わらせ方でも良かったと思うよ。
事務局員・柳川
なるほど……ありがとうございました。
事務局長・篠原
ただ、前回の応募作よりスゴく進歩してることは間違いないと思いますよ。最終選考に残しましょう。


[漫画]『踏んばれ、がんばれ、ギランバレー!』たむらあやこ(北海道・34歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 2002年の秋、2年目の新米看護師・田村は、国の指定する難病ギラン・バレー症候群を発症。生活は一変し、長く苦しい入院生活が始まった…。健康はおろか自由さえ奪われても、ユーモアと明るさは失わなかった著者が、当時を振り返って綴る前向き闘病エッセイ漫画。

事務局長・篠原
これ読んで、大野更紗さんの『困ってるひと』という難病エッセイを思い出した方も多いと思います。明るくて、読んでいて嫌になるような難病モノではないんですよね。
モーニング編集長・島田
そうかなぁ……。俺は読んでてつらかったよ。ただ異常な迫力があって、それは今回の作品の中で一番だった。
事務局員・平野
僕は今回この作品が一番心動かされました! この作品のいいところは、確かに読んでてつらくなる描写とかも多いんですが、作者が底抜けに明るくて、前向きなんですよね。読んでて勇気をもらえるというか。調べてみたところ、ギラン・バレー症候群というのは、難病指定の病気の中では発症率が高く、日本でも毎年2,000人発症していて、著名人でもギラン・バレー症候群の人が結構いたりするみたいです。
編集部員・K
僕も同じ意見で、病気のことを描いていて、嫌な気持ちにさせないというだけで値打ちがあると思います。『困ってるひと』の漫画版があったっていいと思うんです。難病であるが故に落ちてしまう制度の穴だったりがあると思うので、そういう僕らが知らないことを教えてほしいです。本人の体調次第だけど、10回だけ載せて単行本1冊とかにすればいいんじゃないかな。
事務局員・平野
後書きに書いてありましたが、最近体調回復してきてるそうですよ。
編集部員・T幸
僕も、この人自体にすごく興味を持ちました。会ってみたいし、続きが読んでみたいです。
編集部員・K林
俺はこの漫画読んでてかなり苦しくて。底抜けに明るいみたいなイメージは全然持てなかった。読むの嫌になるくらい苦しかったよ。
モーニング編集長・島田
この人はギラン・バレーの中でもかなり重い症状だね。
編集部員・K林
相当重いし、まだ治ってないわけですよね。俺はこれが載っててもつらくて読めないなと思った…。
モーニング編集長・島田
俺もそう思った。
事務局員・吉原
僕もこれを読んでも元気にはなれなくて、モーニングに合ってないのかなとは思った。こっちがよっぽど元気じゃないと読めないのかも。
事務局員・平野
でも自分が健康であることのありがたさを感じるのと、いつ自分がなるかわからないっていう気持ちで読めると思います。
モーニング編集長・島田
この人が前向きであることは確かなんだけど、それでも俺は、他人がつらいと自分もつらいと思ってしまうし、やっぱり読んでて苦しいと思うな。
編集部員・K
僕は「こんなにつらかったんだ」っていう闘病記は好きじゃないんですね。でもこの人は良くなってるんですよね。どんどん良くなってきた喜びに溢れてるから、自分が痛かった時のことを、あんなにユーモラスに短く描けるんですよね。良くなっていく人の話っていうのは、いいものですよ。
モーニング編集長・島田
これだけ物議を醸すとなると、森高先生、東村先生の意見を訊きたいね。
事務局長・篠原
そうですね。ではこの作品も残しましょう。


[漫画]『群青の月』猫太マナ(栃木県・17歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 さまざまな事情から、家族と離れなければならなかった子供たちが、兄弟として生活しながら切り盛りするレストラン。そこに一人の家出少年、ムギがやってくる。兄弟たちと同様、家族に問題を抱えていた彼だったが、レストランを手伝い、皆と生活を共にするうちに、少しずつ心を開いてゆく。

事務局員・柳川
すごく面白かったです。セリフが、17歳が考えたとは思えないほど一つ一つ光っていて、良かったです。
編集部員・ T本
私はセリフというよりは、登場人物のキャラ付けがとてもしっかりしているな、と思いました。それぞれのキャラクターの、漫画の中での役割がきちんと決まっていて、細かく作りこんでいるところに、人間というものに対する愛情を感じますね。また、こういうテーマのものが描けるということは、何か作者本人の中に、しっかりと描きたいものがあるのではないでしょうか。
編集部員・M川
私もこのテーマを17歳で描くというところに、作者の強い想いを感じました。そして何より、絵の構図が良いです。作品を通じて、画力にムラはありますが、絵はとても上手いと思いました。
事務局員・吉原
でも、この作品に出てくる部屋の広さとか、建物がどんな構造になっているのかがよく分かりませんでした。空間を把握して描くことはできていないなあ、と感じました。
モーニング編集長・島田
とはいえ、いいな、と思う絵もいくつかあるし、センスはあるんじゃない?
事務局長・篠原
絵には光る部分と同時につたない部分ありますが、作品の持つテーマ性やこの人の将来性への評価は総じて高いですね。最終選考に残すことにしましょう。


[漫画]『こいと革命』斎藤歌子(福島県・34歳)

【ストーリー】地震によってB52戦闘機が発見されたというニュースを見た高木家の祖母・こいは夜な夜な徘徊を繰り返すようになる。その背後には、左翼活動に翻弄された男と女の物語が控えていた——。

事務局員・高橋
担当です。ぜひ皆さんにアドバイスをいただければと思います。
編集部員・K藤
左翼活動の話としてはよくある話だけど、おばあちゃんがすごくかわいい。現代のおばあちゃんが話の入り口なので、昔の左翼活動に、ある種のファンタジー性を感じて読めました。
事務局員・劔持
おばあちゃんを含めて女性陣はみんな良かったんだけど、あまりにも話が分かりにくいのがもったいない。何の説明もなしに、重大な事実がセリフだけで出てきたり…。
事務局長・篠原
おばあちゃんの人気が高いですね。評価が割れている印象ですが、編集長はどう思いますか?
モーニング編集長・島田
こういう漫画もアリだとは思うけど、雑誌に載せてみたいと思う作品ではないんだよ。今は発表媒体もたくさんあって自分で出せるしね。考えて作っているとは思うけど、いわゆる「佳作」止まりの作品だと思う。
編集部員・N西
う~ん…。俺はあまりにもわがままな作品だと思いましたね。読む人のことを考えていないと思う。
事務局長・篠原
反対意見が強いですね。もう少しネームを練れば印象は変わるかもとは思います。個人的にはキャラクターには魅力を感じましたが、今回は落選として、次回作に期待したいと思います。


[漫画]『わかりあえたら』伊澤わさ子(東京都・23歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 主人公のハナは、入院中の祖母の看病を献身的に行っていた。一方、姉のアキは、仕事にかまけてばかりで、あまり祖母を心配しているように見えなかった。そのことが、ハナは不満だった。だがある日、祖母が亡くなり、その斎場で姉の意外な姿を見かける——。

編集部員・T幸
私が担当です。2014年の4月まで大学のマンガ学科に通われていて、卒業された方です。コミティアで別の作品の持ち込みを受けて、その後に描いてもらった作品です。伊澤さん自身が、最近おばあ様を亡くされて、その時の経験をもとに描かれたそうです。最初は、主人公と祖母だけの話だったのですが、それはストーリーがあまり良くなかったので、お姉さんというキャラクターを足して、描いてもらいました。
編集部員・O道
良い話だな、と思いましたし、すごく良く出来ている作品だと思います。ですが、最後に「どんな作品だったか」を思い出そうとしても、実は引っかかるものがなかった、というのが正直な感想です。絵も特徴があるわけではないですし、いいセリフがあるわけでもない。敢えて言うなら、私はそこが気になりました。
事務局長・篠原
たしかに、綺麗ではあるけれど、コマ割りなんかは単調だったかもしれないですね。
事務局員・上甲
主人公である妹と、お姉さんのキャラクターが良く描けていると思います。お姉さんなんかは、「きっとこうなるんだろうな」という、予想通りの展開になるんですが、上手く演出で見せることで読者は感情で納得することが出来るようになっている。上手いな、と思いましたね。
モーニング編集長・島田
テーマはよくある話で、誰でも描きそうなもの。こういうものの大半は、読み終わって「だいたい思ったとおりだった」という感想になるんだけど、これはそうはならなかった。それは、感情を細やかに描いてるから。こういうところは、実は、ものすごく力量が要る部分だと思う。
事務局長・篠原
そうですね。「予想できるけど、最後までちゃんと読まされてしまう」という感想です。
モーニング編集長・島田
「予想もつかない物語」なんてのは、そうめったに描けるもんじゃない。それより重要なのは、「予想できてしまう物語」に納得感を与えること。こっちの方が、力量の差が出る。
編集部員・K渕
もう一つ言うと、そういったベタな話を正面から描いた、ということも、評価に値すると思う。
事務局長・篠原
課題はありつつも、皆さん総じて評価が高いようですので、この作品は残したいと思います。


[漫画]『冷えた血』田素弘(東京都・37歳)

【ストーリー】 ヒトよりも吸血鬼が多くなった世界。吸血鬼たちは夜になると出勤し、残業で朝日を浴びて体調を崩し、早朝に帰宅し、血液飲料を飲みながら一日の疲れを癒す——。

事務局員・高橋
僕が持ち込みを受けました。モンスターなんかが好きな方で、最初はファンタジーとかを描かれていたのですが、「もう少し現実感のある話にしてみましょう」と相談して描いてもらったのがこの作品です。
事務局員・福島
「吸血鬼は朝になったら帰らなきゃいけない」という設定が面白かったです。良い世界観を持った作品だと思います。ただ、この内容に80ページで4話も費やすのは、ちょっと多いように思いました。もっと少ないページ数できれいにまとめていたら、評価はもっと高かったです。
編集部員・Y江
「ヒトと吸血鬼」という設定だと、すぐに両者の争いを描こうとする人が多いのですが、この作品はそこには行かなかった。日常を描こうとした、というのが好印象でした。
事務局長・篠原
私は、そういう枠組みも含めて、少し既視感を感じました。日常に異物がいて、でもそれを敢えて普通に描くという手法自体はテンプレートかなと。テンプレートを打ち破る展開や作為が感じられないとこういう類の作品は難しいような気がします。
編集部員・T本
日常にして描くのはアリだと思うんですが、この作品で気になったのは「吸血鬼とは何者なのか」の説明がまったくないところです。色々な「吸血鬼像」があるのに、この作中の吸血鬼がどんな吸血鬼なのかを説明しない、というのは不親切だと思います。例えば、「十字架を見ると死ぬ」かどうかは、設定によって変わってきますよね。
モーニング編集長・島田
こういった世界観が好きな人同士の中では通じるものがあるのかもしれないし、こういう世界の話が好きだという人がいるのもわかる。でも、この作品には世界観があるだけで、キャラクターがなさすぎる。こういう作品は、非常にニッチな人たちだけが集まって読む作品になると思う。それは、週刊誌向きの作品じゃない。まあ、作者に対する評価とは少しズレた話になるけど。
編集部員・N西
絵柄に関しても、「自分の好きなものしか描く気がない」という印象を受けます。
モーニング編集長・島田
好きなものしか描かないなら、それでも良いのかもしれない。でも、プロになってたくさんの読者と「握手」がしたいんだったら、やっぱりキャラクターを意識しなければダメだと思う。まずはそこから始めてください、という感想だね。
事務局長・篠原
描きたいものがある、というのは大きな武器でもあります。ですが、次回はそれを「たくさんの読者に読んでもらう」ということを意識して、作品に昇華させて欲しいです。今回は、ここで落選とします。


[漫画]『ししまい番長』さとう柏花(大阪府・28歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 地味な中学生だった里中レイ。彼女が偶然出会った”ししまい王子”に見合う女になるために高校デビューを決意する……という本邦初のししまいラブコメ!

事務局員・寺山
この方は月刊モーニング・ツーでやっている即日新人賞を関西で開催した時に原稿を持ってきてくれた人です。今回とは違う話だったんですけど、その時も『ししまい番長』でした。その後、ずっと担当の三村さんと打ち合わせをして、今回も『ししまい番長』ってことは、「ししまい漫画」ばっかり描いてるんじゃないでしょうか。
事務局長・篠原
一応ググってみたんですけど、pixivにこの人が何年か前に描いたと思われる『ししまい番長』が出てきました笑。その時から比べるとスゴく上手くなってる印象です。
モーニング編集長・島田
この漫画を読んだ限りでは、そこまでのこだわりを感じなかったけど、それが本当ならこの人ちょっとすごいかもなという気がしてくるな。
編集部員・Y江
私はこの作品とても面白く読みました。地味だったヒロインがししまい王子に憧れて高校デビューする展開がスゴく笑えたんで、とても良かったなと。
編集部員・K渕
途中出てくる一枚絵がなんとも可笑しいんだよね。
編集部員・Y江
私もあそこ笑っちゃいました。
事務局長・篠原
皆さんの採点表見てると出落ちだって意見もありましたが、僕は全編楽しく読めました。ネームのテンポもいいし、キャラも親しみやすいし、実はデビューに近い人なんじゃないかなと感じました。このまま「ししまい」ネタでいくのが良いのかどうかはわからないところではありますが。
編集部員・Y江
この前たまたま個人的に民俗学の研究者の方に「ししまい」について話を聞く機会があったんですが、想像していたよりずっと重労働で、かなり奥が深い世界のようです。私はこの人の「ししまい漫画」、もっと読みたいなと。三村さんさえ良ければ、私も担当に入れてもらいたいなと思ってます。
事務局長・篠原
この人の中にただならぬものがあるのかもと思わせられる作品ですよね。最終選考に残しましょう。


[漫画]『まだ海水を知らない』タロウ(神奈川県・19歳)

【ストーリー】 祖父が経営する実家の水族館を継ぐため、4年ぶりにさびれた温泉街である故郷に帰ってきた穂積はな。しかし、隣町にできたテーマパークのせいで水族館は経営難に陥り、売却されることになっていた。 途方に暮れるはな。彼女には、水族館を手放したくない深い理由があった——。

編集部員・F施
この一つ前の作品の持ち込みを受けて、絵の雰囲気に惹かれて担当させてもらうことになりました。19歳という若い才能です。この作品は打ち合わせはしていないんですが、最初の持ち込みを受けた時に、さびれた温泉街が話題になって、それがきっかけで描いてくれた作品ではあります。
事務局長・篠原
この作品は、今回で一番話がよくわからなかったです。最後どうなったんだろう。
編集部員・H施
水族館を建て直すって話だったんですけど、途中で色々と要素を盛り込みすぎてしまって、最後は雰囲気に寄せてしまったんです。
事務局員・関根
確かに話はわかりづらかったんですが、絵がとてもよかったです。
事務局員・平野
絵はいいですよね。19歳でこれだけ描けるのはすごいと思います。
事務局長・篠原
では今後に期待という事で、今回はここで落選とします。是非しっかりした話作りに挑戦して欲しいですね。


[漫画]『ピラニア』秋須巻かうり(東京都・27歳)

【ストーリー】 ある日、小学3年生の小雪の家に、姉が「ピラニアの人」を連れて来た。人の姿形をしているが、擬態によるものだという。やがて、その恐るべき生態が明らかになり……。

事務局員・関根
作者さんは1年前くらいに『座敷わらし』で新人賞に投稿され、2次選考で落選となってしまった方です。当時の評価は、絵の筆力は強いものがある一方で、ストーリーの大要がかなり分かりにくい、ということで落選してしまったという経緯でした。今回の『ピラニア』は、半年くらい前に原型のネームは拝見しまして、やはりストーリー、感情移入のポイント、読者へ投げかけたいこと、などに不明瞭な点があるという打ち合わせをしていたのですが、その点はやや改善が見られたと思っています。ただ、本人の仕事の関係で定期的な打ち合わせをしにくい状況で、今回のネームも十分な打ち合わせができませんでした。
事務局員・上甲
絵の強さ、目力など、よく描いたな、という力作であるとは感じました。ただやはりストーリーは、かなり分かりにくかったです。家族などの脇キャラの顔が一切出てこない演出や、どんどん身近な人が食べられてしまうのに深刻さを感じさせない点など、やはり難点の方が多い印象です。
モーニング編集長・島田
ネームの打ち合わせが十分でなかったということだけど、仕事の関係など理由は何にせよ、定期的に打ち合わせしていけない場合というのは、やはり連載作家を目指すのは難しいんじゃないだろうか? 皆分かっている通り、連載を続けて上を目指して行くのは、並大抵の根性や体力ではやっていけないから。
事務局員・関根
今は、お仕事をされながら将来の方向性を吟味されている過程なのだと思っています。まだわかりにくいとは言え、表現の部分では着実な進歩が見られるので、続ければ確実に結果に結びつくのではないかと考えています。
事務局員・劔持
確かに、前作よりもネームが大幅に減って読みやすくなったし、ストーリーも感情移入はしにくいけど、わかりやすくはなりましたよね。
事務局長・篠原
それでは、次回作に期待ということで、今回は落選とします。


[漫画]『特になにもしてない』さかぐちまや(愛知県・27歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 特になにもしていない主人公の基本1P完結のオムニバス漫画。本当に特になにもしてない日常を坦々と描く。

事務局長・篠原
この作品を推してらっしゃる方は多かったですね。漫画家の近藤聡乃さん風の絵柄ですよね。
事務局員・寺山
確かに近藤さんの絵に似てますよねえ。でも逆に言えば、これだけ似せられるってことは、絵が上手いってことでもあるなあと。一度お会いして、他の絵柄で描けるのかどうか伺ってみたいですね。
事務局長・篠原
絵は相当上手いですよね。
モーニング編集長・島田
なんでもない話をこれだけ大量に、しかもちゃんと読ませられるように描くってのは、なかなかたいした腕を持っているんだと思うよ。ただ、話に関しては、よくある作風でもあるんだよね。キャラを立てる力はすごく感じるんだけど。こういう人こそ、原作付きが向いているような気もするけどね。
事務局員・吉原
絵上手いですよねー。作者のさかぐちさんが、何かにハマっててくれたらいいなあって思いながら読みました。すでにご自身がハマってるものがあれば、それを漫画にしたらすごく達者に面白く描けそうな人だなって。ハマってるものは、テレビゲームでも、特殊なジャンルであればあるほど面白そうです。
モーニング編集長・島田
一度、会って話してみたい人ではあるよね。凄い才能を持ってるけど、自分で考えてる内に悩んじゃって、何を描いたらいいのかわからなくなっちゃうって人、いるじゃない? そういうタイプの可能性もあるし。ただ、この漫画の主人公のとおり、なにもしたくなくてやる気もない人である可能性もあるけど(笑)。
事務局員・吉原
あと、この作品、1ページ漫画として読めるのがいいなって、思いましたね。
事務局長・篠原
漫画の主人公の通りの生活を、もし作者の方が実際にされているとしたら、ヒマもあるから何かしらハマってるものはありそう(笑)。最終選考に残して、ぜひ編集部に来ていただきましょう。


[漫画]『ヒューマンレンタル』方月春仁(東京都・37歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 人を貸し出す会社「ヒューマンレンタル」に勤める陽月想助。彼は、3年前から娘の父親役として、ある女性に定期的にレンタルされていた。だが、その女性は重大な事実を隠していた——。

事務局員・高橋
担当です。この方は、以前のMANGA OPENに別の作品で応募して、2次選考で落選してしまったのですが、その後、打ち合わせをして描いてもらった新作です。
編集部員・K藤
良く練られた作品だなと感じました。新人賞だと、構成がしっかりしていても、キャラクターがついてこなくて、「話のための話」になってしまうことがよくある。この作品は、キャラクターの感情を置いてきぼりにせず、人の気持ちに準じて話が動いていくところが良かったです。
編集部員・M月
中盤あたりまではクサイなあ、と思ったんだけど、我慢して読み続けて良かった(笑)。最後も上手くまとまっているし、よく出来た作品だと思います。
編集部員・K渕
私が一番いいなと思ったのは、「物語の中でハードルを作って、それをどうクリアするか」に挑んでいるところ。惜しむらくは、絵に力が無いなあ、と。
編集部員・Y作
私も評価しているんですが、もう少し設定にリアリティが欲しいです。たとえば、人間を借りるのに料金がいくらかかるとか、事務所が錦糸町にあるとか(笑)。職業漫画的な側面もあるし、そうした設定を詰め込んだ方がもっと面白くなると思います。
事務局長・篠原
課題を指摘する声もありますが、全体的に評価が高いですね。この作品は通過としましょう。


[漫画]『陰険ヒエラルキー』古堅福子(東京都・25歳)

【ストーリー】 女子高生マリは腹黒い。他校のイケメン・良くんを計画的に落としにかかるも、その場に小学生時代の友人・毒島タマ子が居合わせ、しかも協力してくれるという。しかしタマ子も良くんを好きになってしまい奪い合いが!? マリはデブスのタマ子に負けるはずがないとタカをくくっていたが……。

事務局長・篠原
この作品は、過去に別冊マーガレットに掲載済みの作品のようですね。これに関しては編集部の皆さんにも賛否両論あると思うので確認しておきますが、MANGA OPENが他誌掲載済みの作品でも応募を認めているのは「作品だけでなく作家も募集している」という理由からです。では、議論に入ってください。
編集部員・S宮
うーん、少女漫画にありがちなストーリーで、モーニング向きではないなというのが素直な感想です。コマ割りも、少女漫画特有のコマ運びで読みづらかったですね。
編集部員・T幸
僕は担当希望です。この作品、ストーリーとか特に突拍子もないことをやっているわけではないし、セリフも特に印象的なものってないんです。でも、実際の女の子がどうかは知らないですが、男からしたら、「女子ってこんなこと考えてるのかな」って楽しく妄想させてくれるやり取りだなあ、と、すごく面白く読めたんですよね。『SPA!』とか『Hot-Dog PRESS』とかで、「女の子ってこういうこと話してるんだよ」っていうのを漫画にした時の楽しさがあったのと、作品内で、女子に対して女子が「ゲス」って言っちゃう、そのセンスにしびれましたね。コマ割りとか絵柄とか、少女コミック誌向けに描かれてると思うんで、そこは担当について変えていければと思います。この方だったら、主人公を男に変えても、楽しく明るい作品が描けるんじゃないかなって、期待してます。
編集部員・Y作
僕も担当希望します。今回の応募作の中でいちばん面白かったです。「発情に必死」ってネームが凄く良くて! 「すげえ、かっこいい!」って、強く心を打たれちゃいました(笑)。ちょっとこれは、普通なら考えつかないような、すごいネームだな、と。才能買いすべき作家であることは間違いないです。
事務局員・柳川
少女漫画大好きなので、私個人としては面白く読めましたし、とても読みやすい作品だと思います。ただ、S宮さんが言うように、確かに、モーニング向きかどうかと言われるとよくわからないです。
事務局長・篠原
強く才能を買っている担当希望者もいることですし、担当者がついて一般誌用に打ち合わせして新作を是非読ませていただきたいですね。今回は落選として、次回作を待ちましょう。才能は強く感じるので、新作がとっても楽しみです。


[漫画]『ウィンディシティ・ラブストーリー』原作:佐々木圭嗣 漫画:ゴロウ(29歳・千葉県/28歳・オーストラリア)

【ストーリー】アメリカ中西部、「ウィンディシティ」と呼ばれる都市に住む学生のイアン。そこへ、根無し草の兄のジャスティンが突如帰って来て、イアンの生活を引っ掻き回し始める。

事務局員・関根
私が担当させていただいてます。この作品は、原作者の佐々木さんが書かれた原作がまずあって、それを作画担当のゴロウさんが漫画化したものです。佐々木さんは、第28回MANGA OPENにて脚本『機械仕掛けのオーケストラ』で優秀賞をとられています。
編集部員・K
今回の応募作の中では、絵にしても、凄く丁寧に描かれているし、完成度がまあまあ高いほうの作品なんじゃないかなって思いました。読みやすくて引きは強くて、ただ、お話の決着点はわりとベタでしたね。個人的には楽しく読めましたが。
編集部員・S宮
そうですね。確かにお話もちゃんとしているし、絵も丁寧に描かれているので、あまりけなす部分がないというか…かといって、個性ももう少し感じたいところでした。応募作としては「かなりよくできている」んだけど、作家としてどこか尖ってる部分が欲しい。
編集部員・N西
登場人物のキャラクターにしろ、造形にしろ、物語にしろ、セリフにしろ、どこか“過剰”な部分がないと、どうしても「まあまあ」のお話になってしまう。大好きになる物語って、必ず、“過剰”な何かがあると思うんですよ。お話はそこまでまとまっていなくてもいいから、胸ぐらをつかまれるような、強烈な個性が欲しかったですね。
事務局員・柳川
お話はよくできていると思いました。絵も上手ですし…ただ、人物の表情が乏しいようにも感じました。もっと「目力」を出してほしい。目に力を感じられない登場人物って、どうしても、人間らしさを感じられない。「血」が通っているんだろうなあ、肌は触ればきっと温かいんだろうなあって、想像がちゃんとできるような、生き生きとした表情の人物を描けたら、よりいいですね。
編集部員・S宮
原作者と漫画家の二人組という点で、どう評価するべきか難しい部分はありますね。今回かぎりのコンビなのか、今後も続けていくのか。
事務局長・篠原
よくできているしある程度の実力はあるんだが突き抜けたものがないという評価が多いですね。原作者の方は一度賞に入ったことのある方ですし、次回作で「個性」を期待して、今回は落選としましょう。


[漫画]『マンガアパートの怪人』十生乱蔵(埼玉県)

【ストーリー】 有名漫画家をたくさん輩出したというアパート。しかし、このマンガアパートには漫画を描くのを妨害する謎の怪人が出没していた……。その驚くべき正体とは!?

編集部員・K林
画力があるので、ちゃんとマンガのアシスタントの経験を積んできた方なのかなと思いました。ただ、ストーリーが暗いというか救いがなく見えるお話なので、例えばアメコミ的に黒と白を強調してけれん味を増した描き方でリライトなどができれば、楽しい作品になるのかな、と思いました。
編集部員・S宮
内容としてはブラックユーモアに分類できると思うんですが、ユーモアにしきれていないというか、ただ怖く感じてしまう作りなのが問題なんだと思います。あと、この作品自体を評価したとしても、この先何を描いてもらうかという将来性で難しさを感じてしまいました。
事務局長・篠原
積極的に推す人がいないので、この作品は落選とします。


[漫画]『エスケープ』佐藤啓(宮城県・21歳)

☆2次選考通過作品
【ストーリー】 退屈な高校生活を送る前原と高瀬たちは、気晴らしと賞金のために小学生対象のドッジボール大会に出場することに。しかし、手強い小学生を前に、何事にも熱くなれない自分たちに疑問を抱き始める。

事務局員・高橋
この作品を持ち込みを受けた際に器の大きさを感じて担当になりました。荒削りだけど何年後かに大ヒットを飛ばす作家になりそうな予感がしています。
編集部員・K林
僕はスゴく面白かったです。ドッジボールの大会という子供だけの世界に大人が出て来る設定や、若い奴の葛藤も非常に良く描かれている。荒削りでダメな所もいっぱいあるけど、今回の中で一番絵が上手くなりそうな気がしますね。
事務局長・篠原
ところどころに思わず止まっちゃうような、すごく良い絵がありますよね。先生を殴るシーンを鏡越しに描いた絵なんてスゴくかっこ良かったです。
事務局員・高橋
微妙な目の表情なんかで感情を伝えるのがスゴく上手いと思うんです。いわゆる漫画的で記号的な表現じゃなく、これができるっていうのは本当にスゴいなあと。人間にスゴく興味がある人だと思います。
編集部員・K林
今回、僕の中では間違いなく大賞候補。頑張ってデビューを早くしてほしいです。
編集部員・T原
絵はまだまだメチャクチャだけど、確実に上手くなると思います。やる気もありそうだし。期待感が持てますね。
事務局長・篠原
荒削りかもしれませんが、将来性はかなり感じますね。今後も新しい作品をどんどん描いて上手くなって欲しいです。推す声が多いようなので、最終選考作品としましょう。


[漫画]『球体染色』多ムラマリ(新潟県・20歳)

【ストーリー】 愛する男からの信頼を得るために、女が訪れたのは眼球を専門に扱う彫り師。そこで女は、消えない愛の証を眼球に刻み込む——。愛の証明を望む女の情念と狂気の物語。

事務局員・高橋
担当です。女性の愛情にまつわる狂気みたいなものを、描いた作品です。作者が眼球染色にまつわる話を描きたい、というところから打ち合わせして作りました。
事務局長・篠原
この「眼に入れるタトゥー」って本当に実在するんですよね。
編集部員・K本
実際あるみたいです。でも、眼に入れたタトゥーは数年で色が落ちるみたいです。本当に存在するのかなと思って調べてしまいました。
編集部員・Y江
読んだ時、題材が不思議だったので、インパクトはありました。
事務局長・篠原
この話って、もうちょっと面白くなりそうな気がしてしまって。『蛇にピアス』みたいにもっと女の人の業を描けていたらと思います。
事務局員・劔持
「眼に入れるタトゥー」というギョッとするモチーフを扱っているわりに、登場人物たちのテンションがなんか低くて、そこに居心地の悪さを感じてしまいました。
事務局長・篠原
あまり推す声が無いようなので、落選とします。


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